【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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101 おじさんと調査

「そあれじゃあオッタル君、今回は宜しく」

「ああ」

 

バベル前で待ち合わせていたオッタル君と合流したおじさん。二人で目指すのは60階層。

 

「それで、フレイヤ様から手伝う様に言われたが深層の探索で良かったのか?」

「深層の探索っつーか、深層に居るであろうヤツを探す手伝いだね」

「深層に居る?」

「そ、妖精を探す。ついでにおじさんの修行」

 

 

 

30層までおじさんの【テレポーテーション】でショートカットして先へ進む。

 

「何と言うか……随分と出鱈目な魔法だな」

 

【トラベラー】から飯を出して休憩中にオッタル君に呆れられた。

 

「そう?」

「一人で移動と補給を両立させて戦闘まで出来る冒険者なぞ貴様しか居ないだろう」

「珍しい自覚はあるけどさ」

「ましてや神であるフレイヤ様にまで通用する能力……妖精を探す理由は何だ」

「それはフレイヤちゃんに聞いてこいって言われた?」

「いや、個人的な興味からだ」

 

うーん、寡黙なオッタル君が興味をねぇ……まあ協力して貰ってるから説明しとくか。

 

 

 

「俄かには信じがたいな」

「そりゃそうだけど、事実だしな。何なら嫁さん(イシュタルちゃん)の名に誓おうか?」

「……いや、良い」

「ま、そういう訳で深層に居るだろう妖精を探してるって訳」

「フレイヤ様への恩もある、全力で手伝おう」

「ま、所在を突き止めるのが目標だから何かあれば逃げ最優先な、生きてりゃ何とかなる」

「了承した」

 

そこからはオッタル君サポートの元、おじさんのステータス上げも兼ねながら深層を目指して移動。普段のオッタル君の鍛錬の内容を垣間見たが……いやー、ちょっと真似出来そうに無い。

おじさんが体質変化:流動硬化(モード:ゴライアス)でやってる様な事を素で行うんだもん。ありゃ真似するには自力が足りん。

40層を超え、デビル種を倒しながらふと気になった事を聞いてみる。

 

「そういやこの間フレイヤちゃんに頼まれて彼女と団員の半分を性転換させてたけど……大丈夫だった?」

 

するとオッタルのデビル種への攻撃が止んで立ち尽くしてしまった。かと思ったら次の瞬間に強烈な一撃を発しダンジョンの壁に大きな亀裂が入る。

あまりの一撃におじさんとデビル種、両方とも固まってしまった。

デビル種を片付けた後、沈んでるオッタル君と休憩しているとぽつぽつと話し始めたので聞いてみると、あの色ボケ(フレイヤ)ちゃん、どうやら男性として楽しんだ後でオッタル君に後片付けをさせているらしい。

想像したら激萎え。

何? 敬愛している女神の事後のベットを片付けて、女神のナニ付いた身体を洗う事を強要されて、更に女神の雄汁まみれの眷属の面倒までみてるの?

完全にパワハラじゃねーかよ。え"っ、夜の共をさせられるときがある?

……それはオッタル君が誰を……いや! いい、何も言わんでくれ。聞くと巻き込まれそうだから聞くの止める。

止めろ! 俺は聞きたくないぞ!

 

 

 

何とかフレイヤファミリアの深淵を覗かずに済んだおじさんはオッタル君と共に50階層に到達。

一旦リフレッシュって事でオラリオに戻ろうとしたらオッタル君が全力で嫌がったので聞いてみたら何やら自分の代わりを置いてこの手伝いに来ているので今ファミリアに戻るのは体裁が悪いんだとか。

んじゃ、おじさんの所で休むかって事でアラハビカへご招待。

 

「ただいま~」

「おや、おじ。おかえり……それにオッタルも一緒か」

「女神イシュタル……邪魔をする」

「おじが連れて来たんだろ、気にせず寛ぎな。おじは炭酸水として……オッタル、アンタも何か飲むかい?」

「では同じものを」

「はいはい」

 

出された炭酸水の刺激に少し驚きながら喉を潤すオッタル君。ま、あんな状態の所に戻るよりはコッチなら多少は休めるでしょ。

 

「それで、この3日で何処まで潜ったのさ?」

「30層から初めて50層まで、いや~やっぱオラリオ最強は強いわ、同じことやろうとしたらゴライアス化しねーと無理無理」

「いや、おじはそーいう所本当に無頓着だけど、Lv5でLv7と同じことが出来る時点で異常だからな」

 

オッタル君がめっちゃ頷いてる。そんな事言われましても……これでも目指してる完成形には程遠いんだけどな。

 

「また前言ってたシステムの話かい」

「……システムというのは?」

「聞いてくれよオッタル。こいつの頭おかしい所! 本当に何でそんな発想が出るのか!」

 

この後オッタル君同席でめっちゃイシュタルちゃんに愚痴られた。巻き込んでしまったオッタル君に悪かったので後でイシュタルファミリアの誰かに頼んでオッタル君を癒して貰おう。

 

アラハビカで休んだ翌日。

おじさんとオッタル君で50階層からじっくりと降りていく。

やはり深層なので出てくるモンスター一体一体が強くて硬い。そして戦い方が上手い。

やばい時はオッタル君がサポートに入ってくれてるが基本は一人で対応。敵との距離が詰まっておじさん棒使って敵を吹っ飛ばしたりして距離を取ると途端に死角から横やりが飛んでくる。

ガンガン集中力が削られて半日程で一度セーフティポイントに戻る事に。

 

「だー! くっそきちぃ! 何でオッタル君はアレを単騎で捌けるのよ」

「何故と言われても一つ一つ捌いて行けばいずれ片付く」

「あー、やっぱ自力の問題やな」

 

基本スペックの違いもあるし、おじさんの場合脂肪のストックが切れると戦闘継続時間が一気に減るからな。今もストックしてた脂肪が殆どなくなってしまった。

 

「……折角だ、腰を据えてLvを上げてはどうだ?」

「へ?」

「俺としてもこの階層への移動時間を考えればお前のLv上げに付き合ってもお釣りが来る」

「まじか~、そりゃ有難い! 是非頼む!」

「了承した」

 

 

 

「っで、本音は?」

「……」

「お前さんから言うのがキツイならおじさんからフレイヤちゃんに言ってやろうか?」

「……すまんが頼む」




はっちゃける色ボケ(フレイヤ)ちゃんに頭を悩ませるオッタル君

そんな彼とLv上げに勤しむおじさん

次回、おじさんと調査2
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