【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
オッタル君の一日
AM7:00
起床
AM7:30
身支度を済ませてフレイヤの部屋の前まで移動
主神の睡眠を確認
後に朝の鍛錬へ
AM8;40
鍛錬後に汗を流してから再度フレイヤの部屋の前へ移動
この際、食事係と主神の衣服、化粧担当を呼び一緒に待機
最長AM9:00まで待機しフレイヤの起床を促す
AM9:40
フレイヤの前日までのスケジュール予定を報告
変更がある場合は随時対応
無い場合はスケジュール通りスタート
(尚、前日のスケジュール予定通りに行く事は2割を切る)
AM10:00
食休みを挟んで護衛開始
内容は多岐に渡る為、ここでは行動内容は割愛
AM12:00
多少の前後はあれどこの時間には昼食
昼食は基本外食が多い
店の決定権はフレイヤにあるが店の候補を聞かれる場合がある為、店のリサーチも眷属間で地味に行われている
(食事担当に朝食との組み合わせを考え行く店を相談する事もある)
PM12:40
食事を終えて移動開始
午前中までの行動とは行先が別の事が多いので護衛を継続
PM15:00
ティータイム
その日の気分で好む味がかなり変わる為、直前までの行動に常に目を光らせている
ここの判断はオッタル自身の獣人特性を利用し、フレイヤの分泌成分を嗅ぎ分け大まかに方向性を絞る事で外す事は無い
PM18:00
交渉事等は基本この時間までに完了する、又は強制的に終了させる事が多い
交渉はフレイヤ本人の魅了やカリスマ、大手ファミリアとして主導権を握る事が多い
PM19:00
ファミリアへ帰宅
以前は外食へと行く事も多かったが最近はファミリアで食事を摂る事が増えた
フレイヤに来客がある場合は当然護衛を継続
来客は晩餐を共にする場合が多く、その際は食事と鍛錬の時間を削る事で対応
来客が無い場合はこの段階で一度護衛から外れる
護衛から外れるタイミングが一番多いこのタイミングで誰が護衛に着くかはファミリア内の強さの序列が優先され対応できる者が護衛に着く
PM21:00
食事を摂り鍛錬、身支度を済ませる
この時間帯におじさんが呼ばれる事が増えている傾向にある
PM21:30
フレイヤの夜の活動開始
伽を命じられない限りは室外で護衛
フレイヤの最近の遊びで女性として抱かれる場合があるがソコはまだ許容
男性として男性のフレイヤに抱かれるのは心身に負担が大きいので辞退する事が多い
PM23:00
夜の活動終了
フレイヤの事後処理を終えて一日の活動が終了
この時に口直しされる事が非常に多い為、最後まで気を抜く事は出来ない
◆◆◆◆◆
「というのが最近の猛者の活動スケジュールです」
「ん、あんがとね」
アスフィちゃんから受け取ったオッタル君のレポートに目を通しながら考える。オッタルの行動が完全にSPのソレなんだよなぁ。
しかもセクハラされまくりの。
「そしてコレが昨日検査したオッタルのカルテと……」
病名
ストレス性胃潰瘍
日本なら既に倒れている状態だが一日一本、ポーションを飲む事で対応していると患者からの聴取で確認。
「直ちに治療を開始する事を薦めるが入院期間を理由にコレを断る……か」
これは、おじさんがフレイヤちゃんにTSの術を貸与したのが原因っぽいが……うーん。
事の発端は精霊の本体を見つけた後にオッタル君を連れて宴会をした時の事だ。
その日、おじさんはちょっと浮かれてオッタル君にうざがらみしながら酒を飲んでいた。
途中でリアクションが無くなったと思ったら唐突に血を吐き出したので慌てて医務室へ運び込み診察。
その結果分かったオッタル君の状態と、調べて貰った彼の一日のスケジュール。
これで倒れない方が……というか無駄にポーションで対応できるから日本より状態悪いな。ブラック企業に勤めて身体を壊しながら働くを体現している様だ。
「そこんとこどーよ。フレイヤちゃん」
おじさんの部屋に呼び出したフレイヤちゃん。因みにフレイヤちゃんが来るからとイシュタルちゃんも同席してる。
護衛役にアレン・フローメル君が来てるが相変わらず女の格好のままだ。
「オッタル、そんな事になってたのね。知らなかったわ」
「男遊び、女遊び、どっちも良いけどさ。偶には眷属サービスしてやったら?」
「例えば?」
少し思案して答える。
「おじさんはこの間社員旅行行った」
「因みに私もご相伴に預かりました」
「当然私も一緒に行ったな」
おじさん、アスフィちゃん、イシュタルちゃんの順に答える。
「あら、良いわね。旅行」
「おじさんは手を貸さんぞ」
「あら、まだ何も言ってないじゃない」
「いや、場所が場所なんでお前さんを連れて行って問題起こされると収集が付かないっつーか。ぶっちゃけ面倒」
「あら辛辣」
見える、問題を起こして
絶対碌な事にならないのは確定だし。そんなトラブルを好んで抱え込みたくはない。
「でもねぇ……眷属の子を啼かせるのが楽しくて仕方がないのよ」
「相変わらずだなこのビッチが」
「あら、イシュタルも
「……」
少し考えてるイシュタルちゃん。
「悩むな、悩むな」
「男性への理解度が上がるのは……意外と良い事かもしれませんね」
アスフィちゃん、君が返事するんかーい!
「おーい、二人共説得されるなー」
「だってこんな
貸しを作る為とはいえ……判断謝ったかな。
「その辺にしておけよフレイヤ。お前が男遊びだろうが女遊びだろうが好きにしていいが、コレは私のだ」
「……いまの貴女なら友達になれたかもね」
「ふん、今の私にそんな趣味はない」
女神同士の視線での喧嘩を横目にオッタル君の入院を薦める。
「ま、2週間位は入院した方が良いと思うな。肉体的な所は直ぐに治るけど精神的な部分が摩耗してるだろうから、それ位休ませてあげなよ」
「オッタルったらそんなにヤワだったかしら」
肉体的にはタフなんだろうけど……ポーションで済ませる位だし。
「……おじさんの故郷風に言えばネトラレ・ホモ・レイプ・百合・性転換・パワハラが一度に押し寄せて来たって訳で……どれか一個でも駄目な人は精神的に割とキツイぞ?」
「そんなものかしら」
「(性豪……)」
「おじ、こいつにそーいう倫理観を求めるな。自分が良ければ良しってタイプだ」
「あら、それは貴方だってそうでしょう? イシュタル」
「……昔の話だ」
「あらあら」
とりあえず入院自体は納得したらしいのでオッタル君を休ませる事に。
また世間話が上手いイシュタルファミリアのメンバーを宛がっておこう。
フレイヤがアラハビカのホテルに到着する頃、おじさん達は……。
「って事で君は2週間アラハビカで療養な」
「……分かった。世話になる」
オッタル君は正直この後に控えてる計画の柱の一つなので、こんな所で折れられても困るのだ。ぶっちゃけ終わった後なら、まぁ好きにして下さいと放り投げれるが、少なくとも今は困る。
なのでおじさんの手元にある最終兵器(フレイヤ限定)を使う!
「という訳でベル君!」
「え? あ、おじさん。どうしたんです?」
ヘスティアファミリアのホームで次の遠征への準備をしていたベル君を捕まえた。尚、ヘスティアちゃんにはベル君に2週間お使いを頼む事。その対価として日本の好きなモンを幾つか買ってやると交渉済み。
最近取り寄せデザート、おみやシリーズにハマってるのはリサーチ済みだし、検索履歴から高額なモノを買うかどうか迷いつつも買えてないのも把握している。
ソコを突けば答えはYesしか無い!
「はい、コレ着て」
「これは……」
手渡されたのは改造燕尾服とカフェ店員が付けるような腰につけるタイプのエプロン。
疑問に思いながらも素直に従うベル君。
こーいう素直さは流石10代。
着替え終わったベル君に本を1冊渡す。タイトルは「執事の仕事術」
「ベル君、君にはコレから2週間。フレイヤちゃんの所に行ってもらいます!」
「へぇ?」
「君はオッタル君の代わりだ!」
「ぼ、僕が
「そうだ!
「オッタルさんの代わりを僕が……」
「なぁに、フレイヤちゃんの相手(?)をするだけだから大丈夫さ」
「えっと……それくらいなら大丈夫かな?」
「という事でよろしく!」
ノリと勢いだけで押し切れるのはやはり10代よのぅ……。
大丈夫だベル君。ちゃんとフレイヤちゃんは女に戻しておいたから最悪の事態は避けれる。
ベル君という名の生贄を差し出してフレイヤの暴走を止めたおじさん。
別方向に暴走しそうではあるが……それでも被害が他所に行かない分オッタル君も安心するでしょ。
その事をオッタルに伝えてから取り合えず3日は入院、安静にしてもらいポーションと薬を併用して身体を休めてからはアラハビカで精神療養。
主にリラックスする時間に10日間程充てる。
2週間の間に世話役として以前担当させたイシュタルファミリアの子を付けておいた。
割と仲が良さそうだったから大丈夫でしょ。
療養が終わる頃にはスッキリした顔のオッタル君が居た。付き物が落ちた顔してるな。
そしてアラハビカから所変わってオラリオのコロシアムにおじさんとオッタル君の姿はあった。
「この2週間世話になった」
「いいよ。この後も働いてもらう予定だし」
「それで……この2週間フレイヤ様は?」
「んーっと、主にベル君で遊んでるかな」
「……そうか、
「あぁ、大丈夫。この2週間で彼も色々覚えたし」
主に駄目神の扱い方とか、女性に対するアレやコレや何か……結果、ちょっと10代が出しちゃイケナイ色気が身に着いたがも鼻血を出して喜んでるから良かろう。
1週間もしない内にベル君から連絡があり、フレイヤちゃんとどう接するのが正解か分からないと聞かれたので執事か歌舞伎っぽくやれば良いよとか適当な事を言ったのが運の尽き。
何をどう解釈したのかベル君は所謂
ベル君に少なからず気がある女性には大変受けが良さそうな状態だけど……あまり無作為にソレを見せるのは辞める様に忠告しておいた。
あのまま突き進むと宝塚系にジョグレス進化しそうだし。そうなったら色んな意味で止められ無さそう。
「そんな事よりホレ。さっさと調子が戻ってるか確認しよう」
「ああ」
そう言って大剣を抜くオッタル君。うーん、巨大武器二刀流ってちょっと中二心をくすぐる……いや、イカン。
頭を切り替えて盾と槌を構える。
特にスタートの合図は無しで打ち合いを始める。初めはおじさんから仕掛けていく。
正面から
ある程度戦った所でオッタル君が身体の調子を確認し終わったのか守りから攻めに転じる。
途端にかかるプレッシャーが重くなる。左右の連撃を盾と槌を使って防ぎながら後ろへと下がって勢いを殺すが地面に流した分の勢いが強く攻撃の度におじさんの足元がボコボコになっていく。
調子が戻って来たのか途中からギアを上げて来た。すると手数と勢いが増しておじさんが捌くのが難しくなる。
「うぉっ、ちょっと、きっつ」
「……っ!」
無言で繰り出される上下左右の連撃、避ける、捌く、流すとしていく内に互いにテンションが上がっていく。
全部を受け止めるとダメージを受けるので少しずつ、少しずつ勢いを
オッタルが両の大剣をクロスさせて決めに来た瞬間、合わせて前へ出る。
丸盾を前にした状態でのクロスガード。大剣が当たる瞬間に盾を通して貯めた衝撃をオッタルに返す事で所謂パリィを行う。
「むっ! っく!」
衝撃を受け数舜のスタン、それでも尚攻撃を仕掛けようと前に出るは流石だが……クロスガードからの流れでチャージは完了。後ろに跳びながら既にポーズは完成している。
「変身」
Tシャツとズボンといったラフな格好から緑の奇妙な甲冑を纏った姿。深層と粛清の際に見せた姿の能力上昇を当然オッタルも知ってる。
「出させない事を最善としたが……やはり難しいな」
「ま、コレは格上にも通用する様に練習アホ程頑張ったからね」
右手の槌を短く、小さく変えてベルトの横へと吊り下げる。
「ラウンド2と行きますか」
「……来いっ!」
先ほどまでは殆ど防戦に徹していたおじさんが一転、攻戦へて転じる。
一歩。
オッタルから見て踏み込まれた一歩。その一歩の歩幅が余りに馬鹿げてる。
その一歩で10メートルはあった距離は一瞬で潰され勢いのままに右の拳が降りぬかれる。
両手に握りしめた大剣から伝わる衝撃は先ほどの盾越しに動きを封じる技術とは違い、ただただ圧倒的パワーで潰しにくる。
拳が、蹴りが、体当たりが、未知の格闘技がオッタルを襲う度にソレ等を防ぐ。攻めに転じる隙を伺っていたオッタルだが、危惧していた瞬間が訪れる。
グルグルグルグル、ベルトのバックル部分に取り付けられたギミックが出力の上昇を示す様に回る。やがて訪れる臨界点。
ベルトからのエネルギーが緑の身体を包み始める。変身後の充填状態。
飛躍的に戦闘力を上昇させた姿はオッタルと同等以上の戦闘を繰り広げた。
「いや~、負けた負けた!」
コロシアムの地面や壁をボロボロにしてから試合は終了した。
おじさんは打ち身が多数、オッタル君は内出血数か所と骨にヒビがいくつか。やっぱ防具って大事だわ。
「やっぱオッタル君って戦い方上手いよね」
「アンタはもう少し落ち着いて戦えば俺を倒せるだろう」
「いや~……なんかアレになるとどうもテンション上がっちゃって……」
「まずはその悪癖を直す所からだな」
「あはは……善処します」
一応オッタル君も体調大丈夫そうだし、後はタイミングかなぁ。
オッタル君の体調を整えたおじさん。
色気を兼ね備えた
次回、おじさんと精霊
※仮面ライダーの能力を考えた時、変身後の姿の能力は加算ではなく乗算としています。