【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
18階層に到着して直ぐにベル君は見つかった。何でもロキファミリアに助けられたんだとか。後でお礼を言わないとなぁ。
MPKした子がベル君達に謝る事になった、それは良い。けどソコであの判断は間違ってなかったって言うのはどうなの?
殴るよ? 割とマジに。
正直というより空気読めない奴になってるな、謝罪の時はちゃんと謝っとけって、弁明は後にしとけ。じゃないと感情が納得しねーのよ……とか思ってたらベル君が収めちゃったよ。
この子こんなんで本当に大丈夫かいな、何かあったら盛大にこけそう。
◆◆◆◆◆
話し合いが終わった後に預かりものの特大剣をヴェルフって子に渡した。ヘスティアちゃんが言伝を伝えてたが何か苦い顔してたのが印象的だ。
翌日、ロキファミリアが帰るタイミングに合わせてこちらも帰還が決まったので一日余裕が出来た。この階層の町へ寄るという事で、おじさんも流石にキャンプ地で飯を延々食う訳にもいかんし暇なので付いて行く事に。
んでやって来たリヴィラの町、記憶にある通りクッソボロい。そもそもおじさんの場合階層とか無視して進めるから此処に寄った事無いんだよね。
基本木造平屋、物価がアホみたいに高い。でもって治安もあんまり宜しくない。
ベル君がちょっと絡まれてた。……何ウチの精霊ちゃんを見てんだ、目ん玉抉りぬくぞコラ。
おじさんに睨まれてビビる位なら初めからジロジロ見てるんじゃねぇっつーの。ヴォケェ。
町を回ってからキャンプに戻る前に女性陣が水浴びをすると言う。ヘスティアちゃんが精霊ちゃんも一緒にという話になったのでお願いすることにした。
ついでに別の所でおじさんも水浴びしよう。夜に風呂入れなかったから気持ち悪かったのよね。
◆◆◆◆◆
「で? ベル君は水浴びを覗いたと?」
「すいません! すいません! すいません!」
「ベル君はヘルメスに唆されたんだよ」
「……まぁこのピュアボーイが自発的にやる訳無いか」
土下座を繰り返すベル君を見ながら何とも言えない気分になる。そして件の元凶はと言うと……。
逆さ吊りにされていた。
ちょっとソレだとおじさんの気が晴れない。
「つー訳で、アスフィちゃん、一つおじさんもやっていい?」
「え? まぁ程ほどになら……」
「アスフィ!?」
「何、一掴みだけにしとくよ」
「おっ、おじさん君? 俺の帽子を取ってどうするつもりだい?」
「……毟る」
「ギャーーーーーーーーーーーーー‼‼‼‼」
頭頂部を一つかみ分、キレイに全部抜いてやった。ざまぁ。
◆◆◆◆◆
フィン達が戻る前におじさんは呼び出されていた。59階層の事について。
とは言え特に語る事も無い。
アレがおじさんの目的だった事、その目的は達成された事。達成した後はさっさと帰った事。
本当にコレだけ、他に語る事は何もない。
無理に聞き出すのであればロキを人質に取ると言っておいた。人質というより乳質だが。
ものすっごい顔して口を閉じたロキファミリア幹部達。結局追及は止まったのでヨシ!
精霊ちゃんをヘスティアちゃんとベル君に見て貰っていたのでテントに戻ったが誰も居ねぇ。
首を傾げて辺りを見回していると紙が落ちてる。
内容はこうだ
『リトルルーキー
女神は預かった。ついでに連れの女もだ。
返してほしかったら一人で中央樹の真東
一本水晶まで来い』
頭が真っ白だ。
ついでに連れの女……つまり精霊ちゃんを連れて行ったと?
リトルルーキー……ベル君を呼び出すのに攫ったと。
一本水晶に犯人は居る。
力が抜けて床に座り込んだ。
大きく息を吸い込んで深呼吸を繰り返す。
「は~~~~~~っ、よし。殺そう」
怒りすぎて一周回って落ち着いた。
そうと決まれば武具の最終確認。
まずサブマシンガンを二丁。弾がマガジン30本分。
次にAK、これも二丁。マガジンは50本ちょい。
デザートイーグルにロケットランチャー。ショットガンにアンチマテリアルライフル。
最後にコンバットナイフとおじさん棒に丸盾。
「絶対に許さん」
嫁を攫われたおじさんが牙をむく
次回、おじさんと戦争3
ブラッディパーティーが始まる