【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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おじさんと戦争の感想でヘルメスへのヘイトが物凄くて笑っちゃったw


19 おじさんとウォーゲーム3

「あいつらは何をしているんだ!」

 

アポロンは激情に駆られて声を荒げていた。鏡越しに見るだけの彼からしてみれば妙なモノを投げつけられ液体を被ったと思えば子供たちが降参して道を開けた様にしか見えないからだ。

しかしヘスティアは違う。おじさんが今回使うモノを事前に確認して『一応』は問題が無い事をチェックしているのだ。

そう、一通り全部性能を確認している。故に被害にあった冒険者を見て顔を青くしながら冒険者の冥福を祈っている。……一応死んでる訳ではないが、それでも祈らずにはいられないのだ。

 

◆◆◆◆◆

 

塔をえっちらおっちら上がっていくと空中廊下に到着。おぉ……如何にも遠距離部隊。

すっと缶詰爆弾を取り出したらまさかの味方二人に止められた。

 

「おじさん、ソレは止めましょう!」

「そいつはいけねぇ……人に使っちゃいけねぇよおじさん」

「え~、でも向こうはやる気満々だし……」

「オメーら一旦止めろ! マジで死ぬより辛いぞ!」

「そうです! 僕らも流石にアレは望みません!」

 

二人共必死過ぎでは? 何か敵も困惑して攻撃止めちゃったよ。

仕方がないので缶詰爆弾は戻しておこう。何時か使う日も来るでしょ。

おじさんが缶詰爆弾を仕舞っている間にベル君が敵陣を駆け抜け、ヴェルフ君が何かして相手の舞台をほぼ全滅させてる。……これはおじさん要らない奴では?

 

ヴェルフ君と敵との戦闘を端でボケーっと眺めていると突然塔が爆発した。ベル君の仕業だろう。

 

「ヒュー♪ やるぅ」

「そんな」

「流石だな、ベル」

 

◆◆◆◆◆

 

爆発し崩れ落ちる塔、そして土煙の中から現れヒュアキントスに仕掛けるベル・クラネル。

戦争を仕掛けられた時と違いレベルもステイタスも上がったベル・クラネルはヒュアキントスの剣を斬り落とし追い詰める。

 

「そんな……私の子供たちが……」

「良いぞベル君! そのまま相手を倒してしまえー!」

 

それを鏡で見続ける神々。

その頃おじさんはもう一方の塔に上って上から戦場を俯瞰して見ていた。

 

何かベル君が女に抱き着かれて足止めされとる。ここでもフラグ立てるのかベル君や……その内刺されるんじゃないか?

ベル君の将来を心配しつつ対戦相手のヒュアキントスを見ると何か気円斬っぽいのを出してる。何アレ、ちょっと格好良いんですけど?

 

思わず攻撃を止めて見守る。

出来た輪っかが投てきされベル君に迫った所、リリちゃんのタックルでベル君の拘束が解かれる。

 

狭い足場を跳びまわりながら気円斬を避けるベル君。

 

流石にこのままじゃマズイとスコープを覗く。動くのを狙うよりは……術者で良いか。

ヒュアキントスの足に狙いを付けた。気円斬の爆破に合わせてトリガーを引く。

爆発以上に大きな音が鳴り響きおじさんの肩に衝撃が来る。被弾を確認して再度装填。相手は何が起きたのか分からない顔をしながら尻もちをついている。

 

「ヒッ、わっ私の足があああああ!!!」

 

右足の膝から下が吹き飛んだヒュアキントスは喚きながら足を押さえつける。溢れ出る血は止められず大量の血が零れていく。

当然そんな隙を見逃すはずもなく、ベル君が追撃を行う。

まあ最も、手心を加えたのか武器は使わずに拳で顔面をボコボコにして終わりにしていた。

 

◆◆◆◆◆

 

「そっそんな」

「ア~ポ~ロ~ン~、覚悟は出来てるだろうな?」

 

ごちゃごちゃと言い訳をしているアポロンに対し突き付けた要求は以下の通り。

財産没収。ファミリア解散。アポロンの処遇に関しおじさんに委託する事。

当然コレはウォーゲームの結果なのでヘスティアの申し出は通る事に。

 

 

「それで、おじさん。何時やるんだい?」

「まあ、早い方が良いでしょ。ギルドに申請もしたし、明日にでもやるよ」

「うっ……マジにやるんだ……」

「そりゃもう、敵に回ったらこうなるぞって示すにはもってこいでしょ」

 

◆◆◆◆◆

 

後日、全身の毛が毟られマッパのアポロンは市中引き回しの刑となった。

その際、アポロンの体は非常にアンバランスな体型になっており、まるで日本の餓鬼を思わせるような様相であり極東出身の者たちを中心にオラリオ中の人間が引いていた。

 

尚、ヒュアキントスでさえ最後には『自分の敬愛した神はあんなものではない!!』と否定していたのでよっぽどである。

 

そんな自分の眷属を見たアポロンが自ら天界に帰ったのも仕方がない事かもしれない。




結局おじさんが企てた事は最終的に実を結ばず、アポロンの天界逝きで終わった。

残念がるおじさんは本格的に動くべきか考え始める。

次回、おじさんと娼館

おじさんも偶には息抜きがしたい時がある。
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