【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
ホームで精霊ちゃんとイシュタルちゃんの治療進めていたある日、ベル君達がダンジョンから戻ってきたらモンスター連れて帰って来た。
「喋るモンスター?」
「はい……この子、19階層で見つけたヴィーヴルなんですが」
「ベル君が見かねて助けたら喋ったと」
「はい……」
「ふーん、まぁそういう事もあるんじゃないの?」
「随分軽いなぁ、おじさんは」
「そう言ってもさヘスティアちゃん、現実に喋ってるじゃん」
「それはそうだけど」
ベルに引っ付いて喋ってるし。というかイシュタルちゃんの真似してベル君に抱き着き始めてる。
「あああ! ちょっと!」
「アレ、わたしも同じ」
「コラァ! ボクのベル君に抱き着くな~!」
「ヘスティア様! だ れ が ! ヘスティア様のなんですか!」
何時もの問答に発展してら。
「んで? ファミリアとしてはどうすんの?」
「まぁ、連れてきてしまってるし様子見しようかな。おじさん的にはどうなんだい?」
「良いんじゃないの? ぶっちゃけおじさんこんな状態だからダンジョン攻略の戦力外だし」
そうやってヴィーヴルの少女はヘスティアファミリアにやってきた。名前はベル君の案からヘスティアちゃんが手を入れて「ウィーネ」
こうやって彼女、ウィーネはやってきた。
◆◆◆◆◆
「でさ、ウィーネちゃんが地上で暮らすなら取り合えず見た目整える?」
「どういう事だい?」
「いや、おじさんのスキル使って……」
「……え……君のソレってモンスターにも使えるの?」
「今まで人、神、精霊、購入した家畜、ペットに試して効力出てるからね。仮にだけどおじさんがテイムしたモンスターならイケルと思う。ましてやこの子は知性があるんだから同意さえして貰えればイケルんちゃう?」
「なんというか……おじさんは毎回驚かしてくるよね……」
「やはりおじ様のスキルは規格外です」
「まぁぶっとんでるよな。色んな意味で」
「流石です!」
「えぇ。凄いです」
極東組は素直に関心してくれてるが、古参メンバーからは呆れられている……解せぬ。君らだっておじさんのスキルでステイタスに下駄履かせてるのに、あっ目を逸らすんじゃないコラ。
「ウィーネ、おじさんのスキル受けてみない?」
「すきる?」
「うん、地上で過ごすなら受けてくれると助かるかな」
「わかった」
◆◆◆◆◆
おじさんがウィーネ君と部屋へ行って暫く、まぁ何時も通りスキルをかけて戻って来たが……。
「これはまた……」
「えっと、ウィーネ?」
「ベル!」
そう言って駆けてくるのは極東組の様に黄色い肌にティアラを付けた女の子だった。
「頭の宝石だけは無理だったからティアラの装飾の一部って風にしといた。まぁオラリオなら許容範囲でしょ」
「いや、その前に何でモンスターが普通の女の子になっているんだい!」
「はぁ? そんなに弄ってないぞ?」
「何処がだ! 見た目完全にモンスターから人じゃないか! 知らなかったら全く気が付かないぞ!」
「ウィーネちゃんって基本的に人に近いから肌の色を人に近づけて、鱗は体質を変える事で対応。爪はついでに爪切りで切っただけ。ぶっちゃけ肌くらいしか弄ってないよ?」
ファミリア全員が驚いてるが今一おじさん的にはおどろくポイントが分からん。
「何かおじさんの所の人種差別っぽい反応だね」
「人種差別? 何だいソレ」
「お、ヘスティアちゃん興味ある?」
「まぁ、この場で言われたら流石に」
周りも何か興味あるっぽい。それなら人種差別を題材にした映画でも見ながら教えるか。
「映画? 何だいそれ」
「……あれ? おじさんの部屋で時々流してるけど……」
「そもそもおじさんの部屋に入っていかないよ。近くを通ると色んな人の声がするから気にはなってたけど」
周りを見たら皆すげー首を縦に振ってる。マジか、普通に入ってきてもええんやで。
「おじさん、皆言いにくそうだから俺が代表して言うが……」
「うん? どしたヴェルフ君」
「ぶっちゃけおじさんとイシュタル様がナニしてる現場に遭遇するのは気まずい」
……え!? もしかしてそういう対策に映画流してると思われてた!?!?
全員目を逸らしてんじゃねぇ! ちげーし! 娯楽だから!
よーしお前ら今から見せるからちゃんと見ろ!
おじさんがセコセコとオラリオ用に字幕翻訳ツールまで作ったんだから見せてやる!
こうやってファミリアでの映画観賞会がスタートした。尚、この映画観賞会は週1位で開催される様になる。
ダンジョンから地上、オラリオへのモンスター進出
事の一大事を全く重要視していないおじさんによる常識クラッシュが始まる
次回、おじさんとモンスター2
おじさんが何でもかんでも出来る訳じゃない