【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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書いて投稿わすれてーた
お脳がバグってる


27 おじさんとモンスター2

映画鑑賞をしてから数日、常識が無いのはおじさんの方という事が判明しました……。そもそもこの世界の倫理観というか男女のアレソレに関する閾値はものすっげー低いのね。

そりゃヤリまくってると思っても仕方無いわ。戦前の日本の農村位のモラル感、詳しくは自分で調べてみてくれ。

それに根本的な所が色々違ってる。何と言うかゲームや映画で慣らされた地球の先進国とは違って娯楽の少ない世界だ、禁忌感だとか考えの多様性の少なさは細かく言うまでもない。

考えが甘いと思いつつもベル君は何で……とか考えたが、どうせ女の子だからというのがキッカケだしな。ベル君らしい。

 

◆◆◆◆◆

 

ベル君達がダンジョンから戻った。

ウィーネちゃんと同じようにしゃべるモンスターが他にも居る……。うーん、意外と居るのか?

リリちゃんが深刻な顔で言葉を零す。

 

「何にせよ、この辺りが潮時ではないでしょうか」

「ウィーネちゃんの事?」

「えぇ、今はおじ様のスキルで人に近い状態ですが彼女の本質はモンスターです。このままではいずれ……」

 

春姫ちゃんと一緒に世話してた命ちゃんは困惑顔。

 

「しかしリリ殿……」

「酷かもしれませんがオラリオの外へ逃がせば基本的には生き延びられると思います」

 

生存って意味だとそうかもしれんが。

 

「……それは無理じゃない?」

「何がでしょう? 彼女なら外のモンスターに負けるなんて事は無いと思いますが」

 

それはそう。

 

「じゃなくて、彼女喋るんだよ? 知性があって、コミュニケーションが取れて、……そして幼い。

 子供が自分を世話してくれた人から離れたいと思うか?」

「ですがこのままで良いと!? 何時破裂するか分からない爆弾を抱えたまま日常を過ごせるとお思いですか!?」

 

どう返答したものかと考えてたら物音がした。周りのみんなもソレに気が付いて音の発信源を探すが……。

 

◆◆◆◆◆

 

「どうだ? ウィーネは居たか?」

「いえ、こちらにはヘスティア様の方は?」

「こっちも駄目」

「私の方にも居ませんでした」

「おじさんも探してみたけど居なかった。やっぱさっきの話を聞かれたっぽいね」

「そんな……」

 

リリちゃんがショック受けるのも分かるがソレは後にしよう。

 

「取り合えず全員で捜索。ヘスティアちゃんはベル君へ伝達宜しく。おじさんも出るよ」

「えっ、おじさん……イシュタルを抱えたままかい?」

「しょーがないでしょ! 色々やばい状況だし」

「それもそうか」

 

◆◆◆◆◆

 

イシュタルちゃんを抱えたままオラリオを跳びまわっていたら騒ぎが起こっていた。近寄ってみたらウィーネちゃんが石を投げられている状態。

oh……これはどうしよう。

脂肪操作でダメージ無しに蹴り上げる? 上へ飛ばして……あぁでも着地まではどうしようも出来んぞ。せめてもう一人……とか思ってたら小さいエルフがウィーネちゃん連れて行った。

人込みの外側にベル君、ヴェルフ君、命ちゃんが居たので降りて話をしたらどうやらリリちゃんらしい。そして集合場所は元ホームの地下室。それぞれ散らばって集合することに。

 

◆◆◆◆◆

 

集合したらウィーネちゃん、そしてリリちゃんも意気消沈。ベル君到着してくっ付くが町の反応を知ったウィーネちゃんは皆が話していた内容の意味を理解して泣き始める。

収集が付かずに再度ウィーネちゃんを匿う事になった。

 

皆が寝静まった頃におじさんの部屋にノック音が鳴り。出て見るとヘスティアちゃん。

 

「おじさん、ちょっといいかい?」

「……イシュタルちゃんも寝てるからリビング行こうか」

 

 

 

リビングへ移動して何時もの定位置、ソファーに座る。

 

「それで? どしたのこんな夜中に」

「おじさん、君の魔法なら彼女を安全な場所に逃がせないかい?」

 

逃がすね……。

 

「それは何処に?」

「それは……オラリオ以外だよ!」

「具体的に何処? そんなランダムジャンプみたいな事は……多分出来ない……はず?」

 

あれ? 何か感覚的に出来そうな気がするけど……いや、ウィザードリー的な『いしのなかにいる』は避けたいから止めとこう。

 

「何で君が疑問形になるんだい。でも具体的な場所かぁ……う~ん、あ! おじさんの世界は?」

「いやー? 人しか居ない世界なのに肌の色だけで差別があって戦争まで起こす世界だよ? 喋るモンスターなんて連れて行ったらそれこそ捕まって良くて見世物、悪けりゃ実験動物か標本にされるのがオチかな」

「……何かおじさんの世界は聞けば聞く程極端だよ」

「極端っつーか……まあ色々あんの」

 

肩を落としたヘスティアちゃんが改めて考えを整理する。

 

「しかし場所か……モンスターが居ても平気で、生活が出来る場所」

「何か心当たりが?」

「全然……」

 

力なく答えてテーブルにべしゃりとへばりつヘスティアちゃん。移動はおじさんがどうにか出来るけど流石に場所はどうしようも……。

いや……まてよ……。

 

「あー、なるほど。アホでー」

「?? どうしたんだいおじさん」

「いや、簡単な方法を一個見落としてた」

「簡単な方法?」

 

にんまり笑って事の大枠を放す。物凄く顔をゆがめてたが……それでも他の方法が思い浮かばない以上、コレを採用する他ない。

ヘスティアちゃんとちょっと話を詰めて大筋は決まった。

んじゃ、準備しながら計画を練っていきましょう。




おじさんは異世界の倫理観に触れそのズレを実感した

常識とは? そんな状態のおじさんを無視して周りは慌ただしく動く

次回、おじさんと盗人

おじさんの倫理観が壊れる
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