【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
準備を始めよう。そう気合を入れて起きた当日。
ギルドからミッションが来た。ウィーネちゃん連れて20階層へ向かえ。
「で、コレを受けるの?」
「おじさんは……その、どう思いますか?」
不安そうな顔でベル君が聞いてくる。
「ん-、受けるとしてもさ。ベル君達だけで行ける?」
「ソコだな……おじさん抜きだと20階層は全員未経験、lvも足りてねぇ」
「lvは春姫様の魔法を使う事で補えるとして……危険な事には変わりません」
そうやってるとベル君が沈んで謝罪してきたが、おじさんは気にしてないし、他の子達もキッチリ飲み込んでるっぽい。
リリちゃんは……惚れた弱みだな。
◆◆◆◆◆
その日の深夜にベル君達フルメンバーでウィーネちゃんを連れてダンジョンに行った。
当然おじさんは留守番……なんだけど……。
「(まさか泥棒が来るとは)」
皆がダンジョンに向かってからホームに侵入してきたのが3人。動きからして連携して動いてる。
ベル君の部屋探ってる? ……外に作った女とかじゃないよね?
取り合えず拘束出来そうならして……この世界だと盗賊って個人で捕まえたら死刑当たり前だから最悪は殺傷かな。精霊ちゃんとイシュタルちゃん人質に取られるくらいなら仕方なし。
ファミリア狙ってくる盗人なんて冒険者崩れか他ファミリアかと思ったが……後者だった。おじさんって普段から跳びまわるからソッチの印象がめっちゃ強いけど、スキルを応用すると音がほぼ出ないんだよね。
壁に張り付いたりも出来るから本当に便利。天井から奇襲仕掛けて全員無力化。ヘスティアちゃんを待つ間にだるま状態にして傷口を塞いでから尋問に移る。
「さて、俺の事知ってるか? 後出来る事は身をもって分かったよね? 部位欠損しようが端から傷口は塞ぐから死ぬ心配は……まぁ少ない。聞きたい事は3つ。
目的、身分、理由。
話したら場合によって解放、またはガネーシャファミリアに引き渡し。俺の私刑は……しないでおく」
「っは、はは……こんなの聞いてねぇぞ、ディックス」
「……ディックス? それで目的は?」
「くそが! テメーらが匿ったモンスターだ! ソレを売れあ大金が手に入る! ソレがあればディックスを見返せたのに!」
「ふざけやがって! 俺らの腕と足を戻しやがれ! そうすりゃテメーを苦しまずに殺してやるよ!」
あかん……支離滅裂過ぎる。取りあえずウィーネちゃんが目的なのは割れたが、手順がお粗末過ぎる。会話内容的に中間層位の奴なのか? lv2と3の3人組だし下っ端って感じじゃなさそう……?
「ふーむ、言うつもりが無いと……ならおじさんもちょっと別方向で対話しないと駄目か」
「っは! どうせ拷問でも何でもするんだろう!? ただの痛みで俺らが口を割るとでも思ってるのか!?」
「いや、達磨状態でそれだけの口叩ける奴に拷問しても意味ないだろ。取りあえず外に行こうか対象:おじさんの秘密基地【テレポーテーション】」
目の前に現れた穴に3人組を放り込む。穴を潜ればオラリオの外、オラリオから数十キロほど離れた森の中にぽつんと建てられた掘っ立て小屋。
「なっ、何だこりゃ。さっきまでと景色が違う」
「あー、そういう驚きのテンプレは良いから」
そう言って3人組の髪の毛を掴んで小屋へ連れて行く。テーブルの上3人を仰向けにして並べ衣類を全部はぎとる。
「さて、今からやるのは……あんまりいい趣味じゃないし俺も出来ればやりたくないけど……お前ら口硬そうだから俺も諦めたわ」
そう言って保護用メガネにマスク、ゴム手袋を装着。更にその上から防護服を着る。
「おっ、おい。何だその装備は!」
動揺する男たちを無視してバケツに水を入れ材料を投入してかき混ぜていく。十分トロみが付いた所で器具登場。それを見て何となく察した男たちが俄かに騒ぎ出す。
「ふぅ、ふざけんじゃねぇ! てめぇそんなもの使ってみろ! ぜってぇぶっ殺してやる!」
そんな男たちの声を無視して着々と準備を進める。頭と体、腰を固定しマシンを所定位置へセット。
3人とも元気があって非常に宜しい。器具へ先ほど作った液体を塗布して、更に注入装置へも注ぎ込む。これで準備が完了。
「さて、察しの良い君達ならもう理解してると思うけど口を割るまでコレは続く。
あぁ、俺は此処には居ないよ? 半日か1日おき位で様子見しに来るからそれまで十分にどうするか考えてくれ」
そう言ってからマシンを更に押し込む。男達全員が阿鼻叫喚しながら苦しむが無視してスイッチを入れる。
肛虐のお時間です。ではまた半日後。
ギルドからのミッションをこなすベル君一行
ホームに仕掛けられる攻撃
次回、おじさんとウラノス
おじさんは静かに暮らしたい