【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
千草ちゃんとエルフに対して絡みついた蔦を取り除こうとしたが結局カサンドラちゃんの回復魔法も、おじさんのスキルも駄目だった。
回復魔法は回復した端から生命力を吸われ、おじさんのスキルだと根が回りすぎて取り出すとなると対象の脂肪消費が多すぎて無理。
診た感じ根っこは首から下、臓器を避けて四肢を中心に根を張るっぽい。多分身動き取れなくするのを優先してる。
手足を切り落として……なんてバイオレンスな選択肢も出たけど胴体にも食い込んでるから根本的な解決にはならんし。地上のヒーラーに見せるって話も出たが……見せた所でコレ解決出来るか? 植物を枯らす様な魔法なら良いけど……ピンポイント過ぎるぞ。
更にエルフのルヴィスが言うにはアレは冒険者が持つ魔石を狙って冒険者狩りをしているらしい。
話し合いの末に決定したのはコレを仕掛けたモンスターの討伐だった。おじさんもソレが無難な気がする。
というかカサンドラちゃんがおじさんを縋るようにするのは何なの? ちょっと接点の無い子からすり寄られるとおじさんは身構えてしまうんじゃが。
「おじ様、先ほどのモンスターの攻撃を受けても平気だったのは何故でしょう」
「おじさんのスキルだな……アビリティの耐異常とスキルが相まっておじさんは殆どの攻撃に耐性がある。あの位の攻撃なら素の状態で受けてもちょっとケガする程度だ」
リリちゃんがおじさんに確認しおじさんが基本タンク役を、アイシャとベルが前衛の脇を固めて救護者を連れて進むことに。
暫く進んだ所に結婚を見つけ辿るとルヴィスのPTメンバーとモスヒュージが居た……が、ちょいと変。
「あれって……」
冒険者2とコケで覆われてる人1か。
「アレってヒュージモスじゃないんですか?」
「ベル君、よーく見て。アレがあのモンスターとして、更に座っているとしてもだ……サイズ感が変、もっと言えば手足の造形も、体に纏わりついてた蔦も可笑しい」
「言われてみれば……」
「アレは多分この辺りに潜んでるんじゃないの? おじさんが罠を嵌める側なら水に潜って後衛を奇襲するけど」
全員が改めて身を引き締める。ベル君、アイシャをが先頭に立ち殿を一番ステータスの高いおじさんが務める。
全員でルームに突っ込んだ所に案の定水路から飛び出してくるヒュージモス。
「はい、いらっしゃい!」
当然の様に貯めてたパイルバンカーを脳天から叩き込み地面へめり込ませる。魔石に変わるのを見届けてから一息付くとルヴィスの仲間が弱弱しく忠告してくる。
「駄目だ……まだ……終わってない」
それを見ていたおじさんの方へ必死の形相で突っ込んでくるベル君とアイシャ。二人の目線の目線の先を辿れば……潰したはずのヒュージモスが……二体!?
咄嗟に丸盾でガードをするが時間差での攻撃に一体から右のどてっぱらを殴られ壁へと吹き飛ばされてしまう。
「いちちっ……くそ、まさか三兄弟か?」
埋もれていた岩を押しのけて這い出ればベル君が一体に捕まって水に引きずり込まれてる所だった。助けたいが……もう一体もやらないと不味い。
伸びろ! 如意金剛!!
伸びる勢いを借りてアイシャを襲ってるモスヒュージにタックルをかます。例の種子を飛ばしてくるが残念、おじさんには効かないのよ。
マウントを取ったおじさんが只管殴りつけやがて動かなくなる。
どうにか倒せたがベル君が川に流されちまった。命ちゃんの探知でも見えない範囲にまで出たと……。
ベル君救出も必要だがそれ以上に救護者をどうするかに焦点があてられた。けが人が増えた為に連れて歩き回るのはリスクが高すぎる。
一旦彼らを24階層の拠点に送り届けてPTを分ける事になった。リリちゃんにテレポーテーションの使用を打診されたがコレに関しては他派閥がこれだけ居る中で見せるにはリスクが高すぎる。
アイシャはイシュタルファミリアだからまだ良いけど、他のは流石におじさんと交流が無いので無理。
拠点に戻る最中にも又別の冒険者と会った。しかも蔦が絡んでる状態で。
結局彼らも一緒に拠点へ向かう事にして道中で情報共有を行う。アレの弱点が炎という事は分かったが……おじさんの精霊魔法って精霊ちゃん居ないと無理だしな。
かと言って精霊ちゃんを此処に連れてくるのも無し。ソロと違って役割こなすって難しいと感じながら進むと空気が変わった。
前方からの敵の大群に身構えると周りから敵発見の報告が次々入る。
「全方位から敵の大群かよ」
「クソッタレが……」
「これはおじさんでもカバー難しいぞ……」
焦っていると前方の奥から例のモスヒュージの叫び声が聞こえる。目を凝らせば……ブルークラブを追い立ててる!?
「ふざけるなよ……モンスターがパスパレードを仕掛けるだなんて」
増えるモスヒュージ強化種
水に落ちるベル君
次回、おじさんと下層3
おじさんが一段階進化する