【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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48 おじさんとオラリオツアー

「それじゃ、今から皆さんにはVRでオラリオツアーに参加してもらいます。事前の契約通り命の危険もあるのでソコは改めてご留意下さい。

 最初はモンスターの町で2日の宿泊。そこで多種多様のモンスターと交流を試みて下さい。それから彼らは言葉を喋るモンスターなので会話も出来ます。

 それとモンスターと言っても人権はあるのでソコも注意してくださいね」

 

そう言ってから【ワールドテレポート】を使う。

 

「一応VR中でも電子機器は使えるので緊急事態の際は私が持ってるこの電話に掛けてください。それから街中等の写真はSNSに乗せても良いですが、プライバシー等には配慮をお願いします。事前に伝えましたがあまりに酷い行いが発覚した場合はその場でツアーは即中止となります。その際にはアバターを全て元に戻して即刻お帰り頂きますので」

 

言外に『お前らの体完全に戻すからな』と言ってにっこり笑う。少なくともこれで女性陣は絶対に変な事はしないはず……しないよね?

後は野郎共がエルフや獣耳にどれだけ反応せずに理性を保っていられるか……まぁ最悪の場合はちゃんとイシュタルファミリアに連れて行く算段は付けてるから良いんだけど。

全員目の前に現れた黒い穴に恐る恐るしながら潜っていく。

さて、ここからが本番だと気合を入れておじさんも潜る。いざ行かん、ゼノスの町へ!

 

◇◇◇◇◇

 

やって来ました、おじさんとゼノス達で建てたゼノス達の住む町。『アラハビカ』、とある漫画が元になっており何だかんだ問題もあったが意外と良い感じに仕上がった。

今回参加者に割り当てるのは旅館タイプの建物。特に名産は無いが日本では絶対にありえない光景が目の前には広がっている。

角のあるウサギ、2足歩行のトカゲ、人の体を持った巨大なクモに両手が羽になったハーピー。現実では絶対にありえない生き物に全員が大興奮している。

 

「はい、皆さん興奮するのは良いですが一度宿泊施設へ行きますよ。その後彼らと正式に面会するので興奮はその時まで取っておいてください」

 

そう言って全員を旅館へ誘い部屋に割り振る。一応一人一部屋だが広間もあるので何かあればソコを使っても良いと言っておく。

現在の時刻は朝の8時、まずは朝食だ。ここで出すのはオラリオの食材……ではなく日本の食事。

ただ作るのはゼノス達で今回の為に手先が器用な者を集めて料理を覚えてもらった。食事を出した後に作った人として紹介、いただきますしてから食事しながらの雑談タイムに突入。

なんというか人以上にゼノス達の方が興味深々でグイグイ彼らに近づいて行く。引っ込み思案の多い日本人には丁度いいのかも……。

 

早速写真撮ってはしゃいでる。意外にもゼノスの方も皆ノリが良いのでめちゃくちゃサービスしてる。

食事を取りながらこの町のコンセプトを説明。単純にモンスターと共存出来る町ってくくりなんだけど作成途中だから参加者にも意見を求めて見る。

 

「何かこうしたら良いとかあれば意見言って貰えます?」

「あっ、自分水族館勤務なんですけど水生の人達の住処ってどうなってます?」

「今の所は川を引き込んで住む事位しか決まってないですね」

「食事とかは自分で取るんですか? 用意が必要なら食事場が必要ですし地上に上るならスロープ状の場所がある方が色々楽っすよ」

「あぁ~スロープ。なるほど」

 

そんな会話を続けながら色々と有益な情報がいくつか出て来た。それらをメモして今後のアラハビカの発展に利用しようと決めながらツアーは進む。

 

二日間に渡るモンスターとの触れ合いで獣属性の人が非常に参ってここに住むとか言い出したのは予想外の展開だが『公式中の人と会わないでも良いんですか?』の一言で事なきを得た。

場面は変わりヘスティアファミリアのホーム、テレポーテーションで移動してきたが参加者は『あぁ、またコレか』と良い意味で慣れてきている。そしてホームの広さにドン引きしてる。

そりゃこの大きさで10人以下しか住んでる人いなけりゃそういう反応にもなるか。

 

「はい、という訳でこちら、ダンまち主人公の二人。ベル君とヘスティアちゃんです」

「はっ、初めまして、ベル・クラネルです」

「ヘスティアだよ。よろしくね!」

 

参加者大興奮、更にヘスティアファミリアだと1巻に出て来たリリちゃんが人気。後は春姫ちゃんもケモ耳と尻尾のお陰か獣好きさんに質問攻めにあってる。

頼むからセクハラにならん程度にしてくれよ……ツアー中止は避けたいんだから。




参加者が遂にオラリオの土を踏む

交流は知らぬうちに密かに進んでいく

次回、おじさんとオラリオツアー2

おじさんの狙いは何処に……
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