【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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51 おじさんと配信2

おじさんがやる事やり終えてスッキリさせた後、店から出たら例の3人組がまだ居た。そして何やらハンディーカメラを回してる。

 

「おっさん、どうだった?」

「? 何がだ?」

「いやソコの店。地元じゃあんまり評判良くないけど」

「そうなのか? 対応してくれた子は丁寧で良かったけど」

「……おっさん意外と面食いじゃない?」

「いや、あんな美人連れて面食いじゃないって嘘でしょ」

「別に顔が良いから連れにしてる訳じゃないっつーの……というかさっきから何だこのカメラ」

「これ? 配信用のカメラ」

「配信用……配信用!?」

 

良く見ればおじさんの直ぐそばに来てる奴はピンマイク、カメラ役とノートPC持ってるので最低限の配信は出来そう……つーか。

 

「まさかオンラインとか言わんよな?」

「オンラインだけど? 『おっさんの風俗来店から退室まで何時間でしょうか?』って枠取ったら同接600超えてるのウケる」

 

こいつ等まさかの迷惑系youtuberか?

何気に600ってソコソコ売れてないと出ない数字じゃないの?

自分の携帯を取り出して検索してみたら本当に出た。あーあー、おじさんの顔がモロに映ってるよ。

 

「お前ら……」

「お? 何? 怒った?」

「でもあんな美人ほっぽりだして風俗行くおっさんのが無いっしょー」

「これは美人をないがしろにしたおっさんへの罰だな!」

 

頭が痛い……くらくらする……あれ? 視界が……地面が歪む……あっ、これやばいや……つ……

 

 

 

バタン

 

 

 

おっさんが頭に手を当てたと思ったら倒れた。カメラをさっと近づけて顔をアップにする。

 

「おーい、おっさん。……気絶してる」

 

近寄って頬を叩いても返事が無い。

 

「っぷ。あっはっは! まじ!? 立ったまま気絶とか初めて見たんですけど!」

「ひー! バタン! バタン! って頭から行ったぞ!」

「コントかよ! ウケる!」

 

今思えばこの時直ぐに救急車の一つでも呼んでればよかったが俺ら三人は腹を抱えて笑ってた。

すると周りが騒がしい。そのうち一人の女性が駆け寄ってきておっさんを触ってから救急車が呼ばれた。俺らは変わらず配信を続け見守っていたがソレが後日大きなニュースになって居た事に気が付いた頃には既に後の祭りだった。

 

◇◇◇◇◇

 

「…………あー……、ここどこ?」

「おじ!」

「オジ!」

「〇〇! 目が覚めたのかい!?」

「〇〇!?」

 

あの後病院に運び込まれたおじさんです。ストレスによる負荷で気を失ったらしい。

気が付けば4日が経っていた。目を覚ました場所は病院ベット、部屋には母と姉とイシュタルちゃんに精霊ちゃん。

未だにクラクラする頭のせいで思考が回らない。

低血圧の朝の様にぼけーっとしながら生返事を返す。……あれ?

 

「精霊ちゃん……喋ってる?」

「シャベッテル」

「温泉の日から、喋ってたぞ」

 

あれー? 思い出せば確かに喋ってるが……何でそんな大事な事スルーしたんだっけ?

ええ? あかん、これ本格的に疲れてるわ。

 

「〇〇、あんたこの子達は何なの? 親しいみたいだけど」

「えっ、えーっと……母さん、そのー」

「てかアンタ付き合ってる人居たんだ。しかもこんな美人」

「いや、ねーちゃんソレはだな」

 

やばい。どう説明したら良いか全然分からん。頭抱えてると母と姉が笑い出した。

訳が分からないまま話を聞けばどうやら俺が気を失ってる間に色々と話したそうで……。

しかも異世界っつーのも含めて。

 

「あんた昔っから変な所あったけど異世界とか行ってたんだね」

「まー、母さんは〇〇が無事なら何でも良いけどね」

「でもまさか異世界の神様と精霊を引っかけてくるとか思ってもみないじゃん、そういや私の義妹ってどっちになんの?」

「はぁ? いや……」

 

まって、展開に追いつけない。どうなってんのこれ?

 

「おじ、私の恩人」

「ワタシモ」

「あー、やっぱコイツ両方手籠めにしてたか」

「昔っから女の子引っかけるのは上手かったからねぇ〇〇は。その上どっからかお金だけは引っ張ってくるし」

「んでオラリオだっけ? あんたが出した小説の舞台ってソコなんでしょ?」

「げぇ!? それまで知ってんの!?」

「イシュタルさんに聞いたわよ。ってか何でアンタ出てないの?」

「いや……なんで自分出すんだよ。俺別にナルシストじゃないし」

「えー、あんたが向こうで何してるか気になるんだけど」

「それより! 母さんは〇〇がどっちの子と結婚するのか気になるね!」

「イシュタルさん! 実際どっちなの?」

「どっちだろ?」

「ドッチ?」

「もう勘弁して……」

 

頭痛に耐えかねてその日は気絶した。で、翌日。起きたら母さんだけだった。

二人に関して聞いたら姉貴の所に居るんだとか……えっ、義兄さんになんて説明したの?

 

「説明も何もそのまま説明したよ」

「うっそだろ……」

「納得してたわよ? あんたのツレって言ったら」

 

やばい。俺が周りにどう思われてるか不安になってきた。

 

「っていうか〇〇、あんたニュースになってるけど大丈夫なの?」

「はぁ?」

 

そうやって渡されたのは……新聞? 新聞の隅の方にしれっと書かれてる……確かに俺の事っぽい。

えーっと? 迷惑系youtuberの暴走、無許可で配信を行い出演させた男性が倒れても配信を続けた。尚、男性は病院に運び込まれ意識不明の状態で、件のyoutuberは今までにも数々の迷惑行為が明らかになっており今回の件で警察も本格的な起訴を……。

どうやらあいつ等は警察に捕まったらしい、そして俺の顔は新聞にこそ載ってはないものの……配信にはしっかりと顔が映っていた訳で……。

 

「うわっ……携帯の履歴が大変な事に」

 

今まで連絡を碌に取って無かった奴からもちらほら電話来てる。これはどうしたもんか。

あ、でも折角だから実家に二人を預けるのは有りか? 後でちっと相談してみっか。




まさかのネットに晒されるおじさん

いつの間にか家族と仲良くなってる二人

次回、おじさんと実家

オラリオ成分が地球に?!
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