【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
※多分色々な分岐点だけど先は考えておりません!
1か月のリフレッシュからオラリオに戻って来たおじさん。向こうで家族と色々話したからなのかイシュタルちゃんもおじさんにくっ付く事もしなくなった。
相変わらず此方では精霊ちゃんが眠り続けちゃうのは疑問だが……それは追々話せば良かろう。
「という訳でただいまー」
「おじさん!」
「お、ヘスティアちゃん。お久ー」
「お久ーっじゃなくって!」
「どしたの?」
「ベル君達を治してやってくれ!」
「はい?」
何でもおじさんたちが向こうにリフレッシュに行ってる間に『ドキ★強化種まみれのモンスターパーティー』に出会ったらしく。全滅こそしなかったものの全員が負傷。
殿を務めていたベル君は特に重症で全身がボロボロだとか。しかも気を失ってから目覚めていない。
実際にベル君の部屋へ行ってみれば四肢と頭に包帯を巻いたベル君。エリクサーは使わなかったのかと聞けばどうもエリクサーじゃ治らなかったらしい……そんな事ある?
「取り合えず治してみるか」
「頼むよおじさん!」
幸運脂肪を使ってベル君の体を治そうとすると途端に苦しみだすベル君。妙な引っ掛かりを感じる。
試しにおじさんの脂肪使ってエネルギーをベル君の体に流し込むが手足に辿り着く前に流れが止まる。
「何じゃこりゃ?」
直ぐに治せそうにないのでヘスティアちゃんにその事を伝えると顔面蒼白。一応他と状態が違う事は間違いないので後日ディアンケヒトファミリアに連れて行く事だけ決めてその日は終了。
1か月の間に溜まっていたヘルメスの報告書やフェルズからのアラハビカの進捗状況等に目を通す。
「闇派閥の活性化……それにイケロスファミリアの団長が生き残ってるねぇ……。そして隷属のマジックアイテムに呪いの魔法……真っ黒やんけ!」
ヘルメスからの報告書によると今回のヘスティアファミリアへの襲撃はイケロスの生き残りの仕業らしい。しかも闇派閥と連携して仕掛けてきていると。
えーっと、名前はディックス・ペルディクス。ヒューマンで33歳。二つ名は【暴蛮者(ヘイザー)】。
ゼノス密輸の主犯格……ってコレ取り逃してたのかよ。もうちょい探りを入れてもらう必要あるな。
んでアラハビカは……基礎は全部終わって建築物を建てるだけの状態か。なら向こうから持ってきた建材使ってちゃちゃっと立てて。そしたら人工迷宮への入口までの道を確保して……。
あん? 何か報告書がもう一枚?
◇◇◇◇◇
「ウラノス、うーっす」
「帰ったか」
「あ、これお土産の温泉饅頭」
「……フェルズからの報告書は読んだか?」
「うん、後は建物建てたら一旦完了だろ」
そこからは改めて計画の見直し、モンスターが住むという点で見れば良い立地だが人が住むには微妙。住めなくは無いが進んで住みたいかと言えば理由が無いと住みたがらないだろう。
そんな所に人を呼び込むには? やはり名産と呼べるものが必要だ。
「モンスターとの触れ合いは……おじさんの世界の人間なら良いけど、コッチ側じゃ無理じゃね?」
「無理だな。少なくとも今は」
「ってなるとモンスター素材を定期的に算出するとか?」
「彼らから提供出来るものとそのサイクルはこちらの書類に纏めてある」
受け取って中身をチェックするが……。
「これってオラリオだとどの位の期間で集まる?」
「凡そ2週間」
「うーーん。確実性はあるけど準備期間が約半分か。品質にもよるだろうけど決め手には欠けるな」
その後フェルズも合流してアラハビカの売りを探すがこれと言ったものが出てこない。
仕方がないのでこの話は一旦棚上げ。最低限の目標であるゼノスの住居という点では条件を満たせているのだ、防衛力を町に付けさせてソレから考える事にした。
「あ、そうだ。今度おじさんイシュタルちゃんと結婚するから宜しく」
「「えっ?」」
ベル君が負った負傷、通常のケガと違いおじさんのスキルを拒む傷
ベル君は完治出来るのか?
次回、おじさんと式場
おじさん遂に……
アラハビカの売りを何にしよう?
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