【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
アラハビカだが折角なのでおじさん世界の各種結婚式が出来る式場作ったろ
日本式に西洋式、中東式に南国風。
調べると山ほど出るから後でイシュタルちゃんと話さねば
「おじ」
「ん? 何?」
「精霊とは、向こうでやるのか?」
「あー、結婚式?」
「うむ」
「やるよー」
「そうか」
答えながら図面を引く。幾つか話して取り合えず日本と洋式で決まった。
CADでぱぱぱーっと図面を引くのも良いけど、頭をスッキリさせたい時ってアナログ作業してると何か落ち着くんだよね。
「それで、初夜は何時だ」
「あー、全快したらかな」
「ふむ……早く、治さないとな。じゃないと、アイシャに、食われる」
……そういやそんな約束もあったな。そこら辺は浮気カウントされないと嬉しいな。
「忘れかけてたけどファミリアどうする?」
「どう?」
「いや、結婚した後っつーか回復後にイシュタルちゃんのファミリアに居を移すのかヘスティアファミリアに残るか」
「おじは?」
「んーーー、オラリオでの本拠地は此処だけどアラハビカの開発が一段落したら向こうにも拠点作るかな。向こうでやらなきゃいけない事もあるし、都市間の移動なら俺の場合直ぐだし」
「なら私も一緒」
「……一緒に居るって事?」
「うん」
「それもアリかー」
引継ぎスキルで何回も繰り返してるけど何気に結婚って初だよな。神相手だと特に体だけで終わりのパターンばっかりだったし。
「おじ」
「ん?」
「過去の話、闇派閥、取引相手だった」
「うぇ?」
ぽつぽつと語りだしたイシュタルちゃん。
◇◇◇◇◇
フレイヤに嫉妬してフレイヤを引きずり下ろす事に執着し手段を択ばなくなった。そして力を手に入れる為に闇派閥への手引きを行っていた。
その内ソレしか目的が無くなり行きついた先があの抗争。おじが助けてくれたあの時、落ちて行くあの瞬間それが全て吹き飛んだ。予想外に助けられた後にフレイヤに釘を刺され完全に心が折れた。
その後は知っての通り依存し縋り、それでも支えてくれたおじに惚れ……それからは未知の連続だった。
異世界に渡り、未知の世界に触れ、未知を学び、更なる膨大な未知を知る為の道具を借り使った。
あらゆる娯楽に溢れたアレこそある種、神が求めた世界だ。
あれを知ったらおじは戦争の火種になる。娯楽を求め、地上にまで降りて来た神達が手中に収めんと力を示す。
真っ新になった私に残った最後のモノが他の神に蹂躙されるなんて絶対認められない。でもおじには魅了が何故か効かない。だからおじの家族に会えた時に縋った。
お前と一緒になりたいと……分かるか?
神の私が人に懇願したんだ、繋がりを作りたい。家族になりたいと。
おじの家に居た女は全員聞いてくれた。私と精霊の願いを。
お前の母は「まかせろ」と。姉妹は「歓迎する」と。お前の父には二人揃って「お願いします」だなんて頭を下げられた。
……嬉しかった。
下界に降りて来た時よりも、ファミリアを結成した時よりも、異世界に行った時よりも、未知に触れた時よりも。そのどれよりも心が満たされた。
分かるか? 思わず泣いてしまったよ。人に嬉しさで泣かされた。
初めてだった。
だからこそ全部話しておきたい。私がした事、手を染めた事。成そうとしていた事を。
◇◇◇◇◇
色々イシュタルちゃんから聞きました。えぇ、一杯驚いたが……結論、構わん‼‼‼‼
「おじ、本当か?」
「いやー、驚く事は一杯あるけどさ。ぶっちゃけソコまで思われてる事自体が嬉しくと正直他の事は割とどうでも良くなっちゃった」
「おじ……」
「はいはい、泣かない泣かない」
手元に置いてあったタオルでイシュタルちゃんの顔を拭く。
あ~~~、そんな泣き顔でにっこりと微笑まれるとですね……う~~~~ん。
「あのさ、一個だけ発言撤回して良いかな?」
「……何?」
「初夜を全快まで待てそうに無いんですが……」
「……良い」
あかんです、そんなニッコリ笑われたらもう無理っす。
これは言わざる得ない。
「イシュタルちゃんは俺の嫁」
絆されたおじさん
ハッスルするおじさん
次回、おじさんと都市開発
より一層開発に力を入れるおじさんに来る転機
アラハビカの売りを何にしよう?
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