【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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色々捏造してますが許して


58 おじさんと異世界2

連絡を貰って3日。ガネーシャファミリアの約50名がアラハビカに到着した。

防壁はまだ作ってないが都市の中身は7割出来上がってる。おじさんが雇い入れた建築組が全力でやっているのだ。

最初の頃はこっちの世界やゼノスの皆に驚いていたが二日で慣れていた。流石日本人だと思う。(変わった人を意図的に雇ったってのもあるけど)

それでもまだまだ建設中だし施設のメイン機能は搬入が終わってないのでガワだけだったりする。

防壁まで出来上がって落ち着いたらいよいよ結婚式やらないとなぁ……なんて考えながらガネーシャファミリアのイルタさん、モダーカさんの二人と防衛の為の配置を考えていく。

 

「んじゃ、此処と此処中心に人を配置して、ガネーシャファミリアが防衛の中心。他の面子は遊撃とするね。後、連絡はコレ使うから」

「これは?」

「トランシーバー。遠隔での通話が可能で操作方法はココをONにしてこのスイッチを押しながら喋る。喋り終わったら語尾に『オーバー』って付けてスイッチを放す。そしたら別の人がスイッチ押しながら喋って、会話終了なら語尾に『会話終了』を付ける」

「はー、便利っすね」

「使える範囲は大体半径1.5km位かな。なので最悪アラハビカの中心、つまり此処を経由すれば全体への伝達は出来る」

「へー、とらんしーばー? それってオラリオじゃ使えないの?」

「地上でなら使えるかな」

「ちょっと欲しいかも」

「今回の件が終わって……落ち着いてからなら卸しても良いよ。ただ余計な機能とかはオミットしてからになるけど」

「オミ? ……まぁ連絡さえ出来るなら何でも良いよ」

「んじゃソレは後で考えるとして……」

 

そうやって話し合った防衛戦。メンバーはガネーシャファミリアを中心として遊撃にヘルメスファミリアとベル君とアイシャちゃん、連絡網の中心はイシュタルちゃんとヘスティアちゃんを中心にヘスティアファミリアの他の面々。

ヘスティアファミリアのホームにはイシュタルファミリアのアマゾネスをソコソコ配置して貰ってる。

相手が仕掛けてくるタイミングは何処になるかな。

 

◇◇◇◇◇

 

アラハビカから1キロ程離れた森の中。襲撃する面子が集まっていた。

 

「ディックス、本当にこの襲撃が必要なのか?」

「あぁ? 今更何だ、腰が引けたのか?」

「いや、アイツらの建築方法、凄く気になる。アソコで働いてる奴らの技術が欲しい。建築に関わってる奴らは捉えろ」

 

喋っているのは今回の襲撃首謀者であるディックスとその兄バルカ。

 

「あぁ?! めんどくせぇな、そんなもんは自分でどうにかしろ。オレはバケモノ達を捕まえるのが優先だ」

「ったく、使えねぇ弟だ」

「オメーこそlv4のくせにバカ言ってるんじゃねぇ」

「ふん、今や残党ばかりのお前らが何を言うか」

「っけ、それでもオレは変わらずlv5、バケモノ共を潰す為のステイタスは十分なんだよ」

「ま、向こうもそれなりに準備をしてるらしいな。何処で情報が漏れたのやら……しっかり仕掛けは出来てるんだろうな」

「当たり前だ、人が増える事が事前に解ってるならソレに対処するのは当たり前だろうが。突入の直前にコイツを起動させれば……ドカーンだ」

 

◇◇◇◇◇

 

そんな彼らの会話をおじさん達はドローンに仕込んだマイクとカメラで拾っている。因みにドローンの姿はアスフィの道具を使って消している。

 

「っていうのが向こうの会話ね」

「なんていうか……」

「ここまで筒抜けだと哀れだな」

 

何というか当たり前の様に全員固まって動くので見つけるのは上から見ると分かりやすいんだよね。そして懐から先ほどの会話で仕掛けられたモノを出す。

 

「んでもって仕掛けられたのはコレ。簡単に言えば爆弾だね」

「うげっ! 何てものを持ってくるんだいおじさん!」

「ヘスティアちゃん、これはキッチリ無力化してるよ。その上で仕掛けられた場所にはダミーの発煙と音を出す装置を置いてきた。向こうの起動タイミングに合わせてダミーを動かして爆発したように見せかける」

「それで此方が混乱した様に見せかけて動きを誘うと……」

「そそ。イシュタルちゃんにはこのダミーの起動装置渡しておくね」

 

フェルズに貰った道具で登録してない人物が居る場合に反応する仕掛けを作り、警戒してたらものの見事に引っかかってくれた。入られた事は作りかけっつーのもあるからしゃーない。

 

「なんていうかさぁ」

「何よヘスティアちゃん」

「おじさんの世界の道具って無茶苦茶だよね」

 

周囲を見ればヘスティアファミリアの全員が頷いてる。何で?

 

「それはそうですよ。遠くの音や映像を見るなんて神様の力を使わないと普通出来ませんよ」

「鍛冶師としちゃそんなのと全く同じものが何個もあるのが信じられねぇ」

「しかもソレ等が遠隔からの操作でリリですら出来るなんて……」

「コレ等を一般人が容易に買えるというのも恐ろしい話です」

「ワタクシは逆に興味がありますけど……」

 

うーん、おじさんの世界は大量生産の消費社会だからなぁ。同じ物が何個も出てくるのが信じられんっつーのはコッチの世界じゃ当然なのか?

まあ今後アラハビカじゃコレがスタンダードになるから慣れてもらうとして……。

 

「おじ」

「んお? 何、イシュタルちゃん」

「あいつ等を一気に叩く武器は無いのか?」

「……うーん、有るけど……逃がさないってなるとマジもんのBC兵器か大型の爆弾しかないからなぁ」

 

高いlvの冒険者って下手な自動車よりも足が速いから走破能力がバカみたいに高いから一発で仕留めないと大体逃げられるし……かといってBC兵器は環境破壊が。

 

「難しいのか?」

「影響がデカイかも。向こう100年単位で草木が生えない土地が数キロ広がるとかそんな感じ」

「「「「「「……」」」」」」

 

全員黙るなよ。

 

「そんな訳で、冒険者には冒険者をぶつけるのが一番効率が良いかなと」

「何ていうか……もうちょっと穏便な方法は無いのかい?」

「まぁおじさんが開いてを視認すれば……(アレ? もうテレポート先の対象に選べるんじゃ……)」

「?? 視認すれば?」

「いや、何でもない(まさか映像でも対象に取れるとは思わなかったな……まぁ折角用意したんだしこのまま進めよう)」




仕掛けてくる闇派閥

待ち構えるおじさん達

次回、おじさんと異世界3

不幸と幸せは表裏一体
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