【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
「ただいまー」
「ただいまー、じゃなーーーい!」
イシュタルちゃんを連れてヘスティアファミリアに戻るとツインテールを触手の如く振るわせながら怒鳴るヘスティアちゃんが居た。
「何なに? どしたのそんなに怒って。あ、もしかしてアノ日? えーっと、イシュタルちゃん、ポーチに生理痛用の薬入れてたっしょ。渡してあげて」
「んっ」
「あぁ、ありがとう。って違うわー!」
一度受け取ってからの床へ投げ捨てる。完全なノリ突っ込み。
神の子―言う所ってどこから知識仕入れてるんだろう。
「おじさんとイシュタルが向こうに行って2カ月も連絡が無かったんだぞ! 心配するじゃないか!」
「……あれ? そんなに時間経ってたっけ?」
「おじ、あの後寝食を忘れてヤってたろ。アレだけで1か月以上時間使ってるからな」
「お~、でも別に困らなくはないような?」
「ウラノスから毎週君に関して問い合わせが来るんだよ! 今すぐギルドに行ってこい‼‼‼」
◆◆◆◆◆
「え~っと、そういう訳で着ました」
「うむ、無事で何よりだ」
どうやら心配をかけた様でちょっと頭が下がる。
「それで戻って来るまで時間が空いた理由は?」
「身内の不幸があってね」
「なるほど……」
暫しの沈黙から再びウラノスが口を開く。
「アラハビカの方は進められそうか?」
「勿論。あ、売りとして娯楽を全面に押し出すけど……情報処理の為にギルドの名前借りるよ?」
「構わん」
「一応言っておくけどギルドの下部組織じゃないって事は明言しといてね。何かあれば情報処理とかはこっちでやっても良いけど。
変な事やって来るなら営業妨害とみなしてこっちのギルド潰すから……おじさんとしちゃ核のアンタさえ残ってりゃギルドってガワが吹き飛んでも全く問題ないって認識してるって事は理解しといてね」
「うむ、ロイマンには釘を刺しておこう」
その後軽く近況報告と今後の計画を放してヘスティアファミリアへ戻る。
で、戻ってきたらイシュタルちゃんから呼ばれてみればヘスティアちゃんも部屋に居た。
「居間でリリちゃんから呼ばれてるって聞いたどったの? ってヘスティアちゃんまで」
「おじ、ステイタス更新をしてみろ」
「お?」
このタイミングで?
「向こうに居ただけだから何も変わって無いんじゃないのかい? 必要なのは特別な経験だし」
「良いからやれ」
「はいはい、おじさん、上を脱いで横になって」
言われるままに背中を晒してベットにうつ伏せに寝る。背中にヘスティアちゃんの重みを感じながらこの2カ月を思い返す。
何だかんだで色々あったなー。イシュタルちゃんの戸籍取ったり籍入れたり、色々と仕入れしてみたり。
ステータス更新時特融のぼんやりした明かりを背中に感じながら過去に思いを馳せているとヘスティアちゃんが急に騒ぎ出した。
「んなー?!」
「!? おぉ? どうした? そんなアビスに住んでるケモナーみたいな声だして」
「サラっとボクのトラウマを刺激するんじゃない!」
「私は割と好きだがな、ボ卿とか」
「うがー! やめろぉ! プルシュカぁ‼‼‼」
「草生える」
「www」
一頻りヘスティアちゃんを二人でイジって遊んだらおじさんのLVUP可能と告げられた。
「お~、lv5かぁ。体感長かったな」
「何回位?」
「人生8回位」
「あれ? イシュタルにもその辺教えたんだ」
「まぁ結婚したし」
「夫だぞ」
「はぁ!? ちょっと! 聞いてないけど!!」
「……言ってないし……ねぇ」
「そうだな、ほら」
と言って結婚指輪を見せるイシュタルちゃん。序におじさんも見せる。
「これで一個フレイヤちゃんのマウント取れるんちゃう?」
「あー、アイツ伴侶探ししてたな、そういえば」
「……いーなー……」
「「……」」
まさかの羨ましがられる反応に思わず二人して黙ってしまった。
そこからは拗ねたヘスティアちゃんを宥めてどうにかおじさんのステイタスを5にして貰った。
報酬としてベル君との結婚式を挙げる際にアラハビカでの挙式を約束したが……ヘスティアちゃん処女神なのに結婚大丈夫なんか?
lv5に上がったおじさん
結ばれた絆は確かに有るらしい
次回、おじさんと魔法2
お出かけ