【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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どーも、fgoのイベント駆け込みをして眠った結果、UPを忘れてました。


63 おじさんと魔法2

おじさんのlvが5に上がった。まあ、変わったのはそれ位で前と同じようにアラハビカで工事中心の生活。

因みに二カ月従業員をこっちの世界で放置してしまったのでその分は理由を話した上で臨時ボーナス出してごめんなさいしといた。

で、従業員全員に特別有給を付与して希望者は一度地球に帰って休んでもらう。

休みを希望しない人は引き続き此方で作業。

半分が地球で有給消化、1/3が此方で休み、残りは引き続き工事を続けるという形に落ち着きおじさんも作業に参加している。

因みに他の従業員は基本機械を使っての作業だがおじさんは完全手作業。

ぶっちゃけ下手に機械使うよりも一人で資材運んだりする方がよっぽど早いのだ。

 

まぁその辺は手伝ってくれてるゼノス達も同じなんだけど。

 

そして一部従業員は恩恵を授かる事を希望している奴も居る。基本職歴が白紙だった奴だけど……。

正直実験的な意味で恩恵を与えたい、だがしかし……イケロス居ない今、下手に恩恵刻めないんだよね。イケロスなら最悪送還でって手段もあったけど、もう居ない訳だし。

 

そんな感じでちょっとした悩みの種を抱えつつ作業を進める事3か月。

アラハビカ一次計画で出してた施設の殆どが完成! 細かな機材の搬入等は必要だが中央部に設置されたギルドと、街を囲う様に配置されたアミューズメント系の施設。そしてソレ等を覆うように配置されたホテル類。

発電に関しても日本から取り寄せた水力発電を利用して電力を確保。発電量は悪くないので水が枯渇する事態にならなければ基本問題無し。

予備動力等もその内追加予定だが、一先ず都市を稼働させる準備が漸く整った。

 

「長かった~」

 

そう言って座り込むのは作ったホテルの宴会場。

今日はアラハビカ関係者全員を労う為の大宴会の開催日。予定では3日間の宴会で料理、酒等はおじさんが地球から仕入れた物を持ち出し。

綺麗処に関してはイシュタルちゃんにお願いしてきてもらった。因みに男性の情夫もソコソコ居る。

 

その内イシュタルファミリアの待機所とかも作る必要があるなーなんて考えながらイシュタルちゃんと共に酒を飲む。

 

「これでやっとダンジョンに潜る時間確保出来るわ」

「lv5になってもall0のままだからねぇ」

「流石に地上ではアビリティ伸びないよね」

 

ビールをチーズつまみにチビチビと飲みながらのんびりと酌を交わす。仕入れた海鮮が旨くて久しぶりに活け造りを食べると本当に美味い。

熱燗が欲しくなったのでちょっと()()して徳利に居れた日本酒を右手で掴んでちょっと振る。軽く湯気が出て日本酒の香りが漂った事でイシュタルちゃんがおちょこで催促をしてくるのでソコへ注ぐ。

 

「かー、旨い」

「んじゃ、おじさんも一口」

 

熱い日本酒が喉を通り腹からじわりと暖かくなる。香りは鼻から抜け思わずぼんやりしてしまう。そしてソコに海鮮にわさび醤油をちょいと付けて一口。

 

「……く~、旨い」

「しかし上手くモノにしたな」

「イシュタルちゃんの思い付きだったけど……綺麗に型にハマったよねぇ」

 

そう言って二人でおじさんの右手を見れば手首から先が紅くなっていた。

 

「あの時何を言うかと思ったが……まさかこんな形になるなんてね」

「いや、これはおじさんも想定してなかったし……」

 

そう言って思い出すのは精霊ちゃんが眠りついたあの時。

 

◇◇◇◇◇

 

「ねぇ、イシュタルちゃん。もし反対なら言って欲しいんだけど……」

「……?」

「精霊ちゃんを吸収する」

「それは……」

「女々しいけど離れたくないんだよね」

 

自分でもどうかと思う考えを口に出してみるとそれ以外の考えが思い浮かばなくなっていた。

イシュタルちゃんと共に横たわる彼女の傍に座り両手で彼女に触れる。

 

ずぶりとおじさんの両手が彼女の体に沈む。まるで乾いた砂を手で押す様に抵抗なく沈んでいく。

 

彼女が寝たままだった時に何度となく行っていた分け与える行為、今はその逆を行う。

 

頭の先から足の先まで、何一つ残さない様に全力で彼女の存在そのものを吸い上げる。

 

それを見ていたイシュタルはそっと男の肩に手を置きながら彼女を見る。

少しずつ存在が希薄になり薄くなっていく彼女。

同時に肩に触れてる男の存在感が増していく。

今までも薄っすらと感じていたものが男の中で色濃く息づいていくのが分かる。

やがてその全てを吸い上げた男は無言で涙を流していた。

 

しばらく無言で抱き合った後イシュタルは口を開いた。

 

「それで、体は大丈夫なのか?」

 

見た目こそ特に変わって無いが女としての感覚で何かが変わったのは感じられる。それが何かまでは分からないが。

 

「【ライト・バースト】」

 

おじが両手を見ながら一言呟くと両手の間に光が灯る。

 

「最後の贈り物だって」

 

困ったように笑うおじの顔があった。

 

◇◇◇◇◇

 

「あれから色々実験したもんねぇ……」

「その分SNSで結構騒がれたけどな」

「別に実害は無いから良いと思います」

 

一時期UFOとか謎の発光体だとか、SNSがまるで平成初期みたいな感じになったな。それにおじさんスレなるものがあるとイシュタルちゃんに教えられた時は頭に宇宙猫が浮かんだのも今では良い思い出……なのか?

 

「そういやまだあのスレって残ってるの?」

「残ってるというか……」

 

そう言って見せてくれた携帯電話のディスプレイには……

 

【異世界】異世界でモンスターと触れ合う職場part〇【転生無し】

【異世界おじさん】異世界へ行くとソコはホワイト企業だったpart〇【社長】

【募集】異世界ギルドに受かる方法part〇

 

何だぁコレは……たまげたなぁ

 

どうやらウチの会社って社会現象になりつつあるんだって。へーって思ってたら何かイシュタルちゃんのメールに取材依頼とかも来てるんだとか。

怖っ、どこからそんな情報掴んで来るのよ。イシュタルちゃんのプライベートアドレスとか公開して無いのに、逆に凄ぇな。

試しにスレを覗いてみれば明らかにこっちに居る人間の書き込みもある……そして小説やアニメとの関連付けは解析班なるものが間違いなしとしているらしい。どんだけ考察したらそんな事を断言出来るのよ。合ってるけどさ。

 

「……まあ、楽しんでるなら良いか」

「それで良いんだ」

 

害無けりゃ別にね。そうか……ソレで最近恩恵が欲しいって言う社内アンケートが増えたのかぁ……。




恩恵を欲しがる現代人

悩ましいおじさん

次回、おじさんと結婚式

お祭りタイム
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