【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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64 おじさんと結婚式

アラハビカの施設が完成しプレオープンとしてギルド職員やらガネーシャファミリア、ヘスティアファミリアとその関係者を招待して遊んでもらう。

飲食は日本基準、娯楽は地球基準。昼の遊びから夜の遊びまでオールカバーしているアラハビカ。

そしてそんなアラハビカの中央で数日後におじさんはイシュタルちゃんと結婚式をあげる……最前線はヘスティアファミリアだがその直ぐ後ろはなんとフレイヤファミリア。

うーん、イシュタルちゃんマジにフレイヤちゃんに招待状送ったのね。

そしておじさんが呼び出されると。

 

「お久しぶりね。おじさん」

「フレイヤちゃんお久ー」

 

通された場所はフレイヤファミリアの中でも最奥、神フレイヤの部屋。

此処来るのも何年ぶりやら。

 

「今日は何事? 髪のツヤを出すとか?」

「いいえ、コレの事について聞きたいの」

 

机に置かれた結婚式場の招待状。うん、特に不備は無い。

 

「見ての通り、招待状だね」

「イシュタルと結婚するの?」

「そうだけど?」

 

眉根を寄せて此方を睨むフレイヤちゃん。後ろのオッタル君も何でそんな顔でおじさんを見るかね。

 

「本気で言ってるの?」

「冗談でそんなモノを送らないけど」

 

フレイヤちゃんの盛大な溜息が漏れる。

 

「色々と規格外とは思っていたけど……」

「いや、規格外ってのはオッタル君みたいな子に」

「黙りなさい」

「あっ、ハイ」

 

マジトーンなので口を出すの止めます。これ逆らうと面倒な奴や。

 

「私だって貴方に目を付けていたのよ、それこそベルが来る前から。でも貴方はまったく私に靡こうともしないし……その癖に私をより輝かせる。悩ましかったわ」

 

そう言って自分の手や髪を弄るフレイヤちゃん。あー、まぁ目を付けられた時にゴマすりとしておじさんの脂肪を消費して爪のツヤを出すとか肌の調子を更に上げるなんて事やったな。

一回じゃおじさんの脂肪が足りなくて無理だから何度か時間を空けて脂肪貯めてからスキル使ったわ。

その結果フレイヤちゃんっておじさんの記憶にある中で一番綺麗にはなってるハズ。オッタル君でも正面からフレイヤちゃん見れば頬を染めるから間違い無いはず。

 

「ベルが来てあの子を手に入れたくて色々と手を尽くしたわ。時に試練を与えたて魂をより輝くように、魅了を全力で使ってみようとすら思ったの」

 

ちょっと待て、魅了全力は色々とマズイぞ。

 

「流石にオッタルに止められたのだけどね」

 

オッタル君ナイスだ! オッタル君の顔を見たらちょっと青白くなってた……後で胃薬送っておこう。

 

「あの手この手でベル相手に遊んでたら……こんな手紙が届くんですもの。事の真相を聞きたいじゃない?」

「いや……真相も何も招待状に書かれてる通りなんだけど」

「そうじゃないわ。イシュタルがどうやって貴方と結婚に至ったのか、ソレを聞きたいの。貴方もベルと同じで魅了が効かないでしょう?」

 

はー、なるほど。ベル君攻略の糸口にしようって事か。

 

「別に良いけど……参考になるか分からんよ?」

「それは私が判断するわ」

「へーい」

 

そうやってイシュタルちゃんとおじさんが結婚に至るまでの経緯を話した。

 

四六時中物理的にくっ付いてた話から始まり、介護で食事を食べさせたり一緒に風呂に入ったり。治療を続けて行く事で一緒に居る事が当然になり、その中で様々な出来事があった事。コミュニケーションを取れるようになってからは、イシュタルちゃんがおじさんに話題を合わせてくれて気持ちよく喋る事で居心地が良かった事。そして心が折れそうになった時にも一緒に居て支えてくれた事。

纏めるとイシュタルちゃんは常におじさんと一緒に居て、健康になってからはおじさんに合わせて会話や行動をしてくれている。この辺は夜の店を経営しているだけあって男性への理解が深いイシュタルちゃんならではだと思ってたりする。

 

話を全部聞いたフレイヤちゃんがいきなり窓際からダイブしそうになったのをオッタル君が速攻で抑え込んだ。

 

「放してオッタル! 私もベルに看病されるのよ!」

「お待ちくださいフレイヤ様! 今貴方とベル・クラネルとの接点がありません! 今ケガをしても看病をして貰える事はありません!」

 

……アレェ? フレイヤちゃんってこんな短絡的な事をする子だったっけ?

暫くゴタゴタしてたがオッタル君の依頼でフレイヤちゃんを寝かせる事に協力して女神就寝。

盛大に溜息を吐いたオッタル君と話をする事に。

 

 

 

「フレイヤ様が最近暴走気味なのだ……」

 

話を聞けばベル君へのアプローチが悉く失敗続きらしい、そのアプローチ方法とやらを聞けば納得。全部自分本位のアプローチ方法で相手に対して何も配慮なんてしてないんだもの。

どうしようコレ……男の落とし方とかの本を渡すだけで良いかなぁ……。とりあえず翻訳した落とし方の本(平成発行)を渡しておいた。

どうにかソレで頑張ってくれ。おじさんは帰る。

 

尚、このやり取りはイシュタルちゃんに言われて録画しており、録画を見たイシュタルちゃんは爆笑してた。

 




祭りが始まると思ったら病んだ神が出て来た

頭ポルナレルになりそうな中で差し出す貢物(平成の書物)

次回、おじさんと結婚式2

今度こそお祭り?
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