【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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71 おじさんと旅行

時間は遡り面談の数日前・ヘスティアファミリアにて、今回呼び出された神々がおじさんに集められた。

此処で話し合われる議題は……

 

「北は北海道から南は九州まで、日本横断ツアー!」

「イエーーーーー!」

 

「という事で色々と行きたいんだけど……どうする? 今の時点で気になる所ある?」

「私はやっぱり九州だな。おじの故郷だし……別府温泉も気になる」

「温泉かぁ……極東で入って以来だな」

「ボクは前調べた時に見た味噌カツってのが気になるかな、じゃが丸君と同じ揚げものらしいけどトッピングってのが面白い」

「私は海鮮が食べたいかも。オラリオじゃ滅多に食べれないし……後は刀の展示会とかあるなら見て見たいかな」

 

「ミアハは何か無いのかい?」

「私か? うーむ、おじさんの家で少し飲食をした位だからな。正直何があるのか分からん」

 

各神と今回ついてくるファミリアで話して貰って行ってみたい所をピックアップしてもらう事にした。

ピックアップの仕方は神に日本全国津々浦々の旅行パンフレットを大量に渡す。一度向こうに行ってる神は日本語が読めるから神が団員に説明して意見を取りまとめてね。

因みにイシュタルちゃん所は人数が多いのでアラハビカで働いている恩恵持ちに限定してる。本当は全員連れて行きたいが……流石に向こうで娼婦と同じことすると『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律』、通称:風営法を守らないとアカンのでその辺を守るのが最低条件。

その辺はイシュタルちゃんを信用してメンバーの選定は任せてる。

 

ファミリアと話し合うって事でその日は解散して日本旅行の演習も兼ねてアラハビカのホテルに泊まって貰う事に。明けて翌日、会場に来たヘスティア、イシュタルファミリア以外は皆割と寝不足。

いや、寝不足は皆そうなのだが他はホテルやサービスで寝不足になってるらしい。こればっかりは慣れて貰うしかない。

回収した用紙を見ると……

 

「これまたばらけたな~」

 

各ファミリアから提出された行きたい場所と興味があるものはこうなった。

 

北海道:海鮮

名古屋:味噌カツ

大分:別府温泉

香川:うどん

 

「なるほどね。細かい所は後で詰めるとして草案として旅行スケジュール組んで政府に渡してくるわ」

「好き勝手に書いといて何だけど大丈夫なのかい?」

 

問題あるなしで言えば無い。つーか別に旅行するだけだから本来問題なんて起こらんし。

 

「多分向こうがホテルから色々抑えるだろうしおじさんも色々調整入れるから……旅行自体は2週間後とかになると思う」

 

軽く試算するけど遅くても1か月後、秋口位か?

 

「あっ、おじさん! ボクカメラが欲しいんだけど!」

「おん? 携帯のカメラじゃなくて?」

 

おじさんの言葉にキョトンとするヘスティアちゃん。

 

「え? コレってカメラもあるの?」

 

「そりゃあるよ、iPhoneの最新機種だから下手なカメラより綺麗に映るよ?」

「うぇ?! そうなの? 使い方が今一分かんないや」

「ヘスティア、私が教えてやる。貸してみろ」

 

隣に座っていたイシュタルちゃんがしょうがないと携帯の使い方をレクチャーするらしい。

折角なので今回集まった神全員にiPhoneを配っておいた。メッセージアプリも使えるから上手い事使いこなしてくれ。

 

◇◇◇◇◇

 

また色々と横やりが入ったがサクっとスルーしました。おじさんです。

政治家さんがギャーギャー喚く事は仕方ないと思ってたけど自分に関わるとなると非常にストレスがかかるので……財務省に電話一本入れて資金凍結の話をしたら収まった。

おじさんの資産運用止めればそれだけで結構な痛手になるだろうし、何なら他国への資金流入も止めるので被害は波及するのよ。おじさん基本バカですがストレス掛けられた相手に優しくする性格じゃ無いとそろそろ知ってくれ。

 

さて、旅行当日。ミアハファミリアに協力して貰って用意した高濃度のハイ・マナポーション。社員と参加ファミリア合わせて300人近い人数なので通常のポーションじゃ追っつかない。なので新しいポーションを作って貰いました。

それでもポーション4本程おかわりするハメになったが……これだけで移動完了できたのが凄いと思おう。

 

全員がワールドテレポートの穴を通って出た先、それは……。

 

「はい、ここが最初の場所、別府温泉が一望出来る山中の駐車場~」

 

全員の目の前に広がるのは地面からもくもくと立ち上がる湯気に温泉特融の硫黄の匂い。

秋口という事で少し肌寒い風が吹いているがオラリオ組は全員がその風景にテンションが降り切れている。やはりこれだけ喜ばれれば嬉しいもので、事前にお願いしていた案内役の旅行会社にお願いして全員でマイクロバスへ乗り込む。

バスガイドさんが別府温泉の説明を行いながら温泉でのルールやホテルでの過ごし方。出される夕食や何が有名なのか等々、一般常識的な事も含めて丁寧に説明してくれる。

全員がワールドテレポートの穴を潜ったお陰で全員日本語に問題は無く見て話す程度は素面で出来る。

 

バスで揺られながら社員が適当にカラオケしているのをBGMに風景を楽しむ。差し入れてもらったみかんを剥いてイシュタルちゃんに半分渡して共に食べる。甘くてうまい。

万が一の事も考えてこのバスには神と護衛役が固まって乗ってる。正直このバスを襲ってくるようなアホは居ないと信じてるけど……護衛ヘリ飛ばすのは流石にやり過ぎでは?

ちょっと警察の本気がうかがえる。

 

何はともあれこれからまったり日本横断旅行だ~。羽伸ばすぞー。




社員、知り合いのファミリアを連れて日本に繰り出すおじさん

日本旅行でどんな事が待ち受けるのか

次回、おじさんと旅行2



※何かご当地ネタとかあれば是非無知なおじさん(作者)に教えて下さい。
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