【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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自分で書いててお腹減る
頑張って続き書きます


72 おじさんと旅行2

到着したのは日本旅館、しかもソコソコ大きい所。多分管理とか護衛の関係で纏めた方が楽なんだろうけど良く抑えられたな。

ホテルのデカさに旅行参加者全員がぼけーっとなりながらロビーへ。そして各自の部屋へ割り振られるんだが皆基本キョロキョロしてる。イシュタルファミリアは……アラハビカのホテルに出入りが多いしそもそものホームがデカイってのもあったから割と落ち着いてる。

問題行動起こすかなとか考えたけどこっちに来て……正確にはマイクロバスで日本で目立たない服を配布して着て貰ってるから見た目は褐色美人集団って意外は普通(?)だし、意外と適正あるのかも。

イシュタルちゃんも慣れるのくっそ早かったから、やっぱ夜の仕事してるとそこら辺の対応力って上がるのかもな。

 

そんなイシュタルファミリアの対応力を眺めながら部屋へ移る。基本神+眷属1~2名で部屋割りをし、他の者達も2~3人部屋。

温泉街なだけあって多種多様の温泉がこの町にある。一応この範囲というマップを全員に渡していて、その中の温泉だったら好きに入って良い事にしている。料金は後で一括請求してもらう予定。

時間はまだお昼を回った位、取り合えず腹ごなしとして部屋に荷物を置いて宴会場に全員集合。山の幸中心の郷土料理を中心とした御膳が出され全員で食事を楽しむ。

タケミカヅチファミリアは見知った物や、珍しい物に驚き、そしてオラリオではありつけない味付けに感動してる。

そして他のファミリアはというと……見た事無い物が多く恐る恐ると口を付け、その味付けに顔を緩めながら箸に苦戦しながらも食べ進めている。

素直にスプーン使えば良いのに折角だからと箸で食べている。特に問題無さそうなのを確認してからおじさんも御膳に箸をつける。

 

まずは『炊き込みご飯』。山菜やたけのこといった山の幸が詰まったご飯。

ほんのりと甘く、山菜やたけのこのシャキシャキ、サクっとした歯ごたえが楽しくコレだけでもう旨い。

そして汁物としてとろみのある『だんご汁』。ブレンドされた味噌のうま味と人参やごぼう、里芋といった野菜のうま味が混ざりソコにドンッと入って存在感を放つ小麦粉と水で作られた「だんご」。その上から掛けられた薬味が味を〆てスルリと入っていく。

優しい味で体が温まった所でメインの『とり天』。ごろっとした大きさのモノを一口でぱくりと口へ放り込む。そのまま噛みしめればジューシーな肉汁が溢れニンニクや醤油、ごま油といった濃厚な味が口いっぱいに広がる。これでも十分旨いが更にカボスが効いた特性ダレをちょいと付けて食べるとこれまた旨い!

 

周りも見れば誰もが旨い旨いと食べお代わりを希望している。うむ。大食漢だと言っておいて良かった。

あ、おじさんもお代わりお願いしまーす。

 

◆◆◆◆◆

 

食事が落ち着いてからこの後の時間に対しての説明を宴会場のマイクを使って説明。事前に渡してあったマップを用いて改めて説明をしたら皆各々好きなように行動を始めた。

一応トラブルがあれば近くの警備員に言う様にと警備主任の人にも来て貰い

 

「なんかあればこの人と同じ制服を着てる人に言う様に!」

 

とシンプルに説明すりゃ全員が気持ちよく返事をした。まぁ分かりやすいから流石に大丈夫やろ。

一応一般の人も居るらしいのでソコとトラブルが起きなきゃ良いなと思いつつも一旦イシュタルちゃん、アイシャちゃんと部屋へ戻る。

 

「さて、おじ。何処を回る?」

「んー、やっぱ温泉でも珍しいの回る?」

「珍しい?」

「アタシは温泉って奴は詳しく無いけど……風呂と何が違うんだい?」

 

む? アイシャちゃんは向こうで温泉に関してレクチャーは受けてるけど温泉初体験組か。

 

「まぁ基本風呂と同じでお湯に浸かるんだけど、自然に湧いてるお湯で効能が有るのが温泉……ってのはレクチャーであったよね?」

「ああ、アラハビカでも実際に風呂に入る機会が増えたからソコは分かる」

「ここにはお湯以外の温泉もあるからソコに行こうかなって」

「お湯以外?」

「おじ、そんなのあったか?」

「ちゃんとあるよ。取りあえず温泉の準備して行こう」

 

 

 

二人を連れてやって来たのは泥湯温泉。男女で別れて湯舟に行くとソコにはタケミカヅチ、桜花、ヴェルフが居た。

体を洗い流してから湯舟に浸かる。足が泥湯に浸かり搔き分けていく。

堪らず盛大な溜息を吐き終わると余裕が出来たので周りに声を掛ける。

 

「一番乗りかと思ったがもう先客が居るとは」

「おじさん。今回は世話になるな」

「タケミカヅチさん、構わんよ。普段ウチの主神が世話になってるし」

「いやいや、それでもだ。昼餉も旨かったがこの様に温泉に浸かる等かなり故郷を思い出す」

「あ~、極東だっけ? 桜花君も?」

「えぇ、俺もタケミカヅチ様と極東からオラリオに来たのでとても懐かしいです」

「そっか、一回向こうの極東にも行ってみたいな~。日本と似通った所が一杯あるし気になってるんだよね」

「ははは、その際は是非声をかけてくれ。喜んで案内しよう」

「そういやヴェルフ君って何処出身だっけ?」

「えっ、オレは……」

 

そんな感じでその場に居る男達と国のアレコレを話ながらゆっくりと疲れを癒していた。

そして女湯では……。

 

 

 

「あ”あ”~~~~~」

 

命が出してはいけない声を出しながら溶けていた。

 

「おい、ヘファイストス。コイツ大丈夫なのか?」

「ん~? 大丈夫じゃない? 私達が来た時からこんな感じだし」

 

神が居ようと温泉を全力で楽しむ命に若干引きながらも湯舟に浸かるイシュタルとアイシャ。独特の香りと泥湯という未知の感覚におっかなびっくりだがその気持ちよさに徐々に緊張は解けていく。

 

「くぅっ……は~~。何と言うか……良いな」

「あ~~、何か思わず声が漏れますね」

「入った直後は何故か出るのよ……椿は当然って言ってるけど」

「主神様よ、温泉なのだからそれは仕方がないのだ」

「ほら」

 

そう言ってあきれながら椿を指さすヘファイストス。つられて椿を見る二人だが思わず目に入るのは湯舟に浮かぶ椿の大きな胸。

普段サラシでとどめているが全裸の為に解放されたその胸は自分達と比べても大きく視覚的暴力で訴えてくる。

二人はちゃんとある方なのだが……椿と比較すると流石に小さく女性として、また娼婦としては気にしてしまう。

 

「椿、アンタ何食ったらそんなにデカくなるんだい?」

「ん? 手前は普通のモノしか食っていないぞ」

「欲しいヤツは喉から手が出る程欲しいのに、無自覚な奴程手に入れるって……世の中理不尽だねぇ」

「ん? ……ああ、胸の話か。手前としても困っているのだ。鍛冶仕事をする上では邪魔でしょうがなくてな」

 

そう言って自分の胸を持ち上げる椿、谷間に溜まった湯水が持ち上げられた乳房の間から流れ出る様に流石に真似が出来ない為アイシャは何とも言えない表情で見ている。

そんな二人のやり取りを見ながらイシュタルはヘファイストスと会話を続ける。

 

「んで? ヘファイストス、アンタ最近子供に告白されたんだって?」

「ッブ!!」

 

普段絡みの無い二人だがイシュタルはヘスティアファミリアで過ごしている。当然ヴェルフとも面識があり多少なりと会話をする。そうするとそれなりに色々と見えてくるしフレイヤ相手に固執しなくなった分イシュタルの視野は広がって元々その手のモノに関してはある種専門なので察しが付く。

どこから取り出したのかお盆に乗せた熱燗片手にヘファイストスを追い詰めていくイシュタル。そして逃げきれずに吐露するヘファイストス。

そこからは所謂惚気大会でイシュタルはおじさんの、ヘファイストスはヴェルフの何処が良いだの惚れている部分を話していく。

ソレに付き合わされる護衛役は若干胃もたれ気味だが、互いに無言でうなずきあい素直に温泉を楽しむ事にした。

 

因みに命は恋バナにちゃっかり混じり、三人で姦しく会話。

アイシャと椿は途中で酒の追加を頼んで風景と熱燗と風呂を楽しむ事にシフトチェンジ。

男性側は適度に風呂を楽しんでから全員で風呂上りに各種牛乳を飲んでからマッサージを受けとろけていた。




ご当地グルメを楽しみ、目的の温泉を楽しむ一行

普段交流があったり無かったりする面子だが共通の旅行で距離は縮む

次回、おじさんと旅行3
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