【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
ヘスティアちゃんがロキちゃん相手に盛大に煽り散らかした翌日。おじさん達はバスで次の目的地である四国の香川県を目指して移動をしていた。
騒ぐ社内、全員がSAで燥ぎ各地の美味しいもの、珍しいものを買いあさる……ある意味イナゴの大群が通った後の様な光景にちょっとごめんなさいと思うおじさん。
まぁ売り上げとしてみれば高いはずなので許して欲しい……。各SAで多数の買い物を続けながら到着した。
道中、海の上の橋というモノに全員興奮しながら移動を楽しんでいる。車も無ければこんな早い移動も珍しいからか景色を楽んでくれてる。
皆バスの旅にもまったく疲れが出ず、現地に到着してからは更にパワフルになる。
おじさんはそんな皆を見ながら移動で凝り固まった筋肉をバスから降りて体を伸ばして解す。
今回はうどん目当てだが……美味しい店は多くてもキャパシティが小さいのがこの辺りの特徴。
なので今回は複数の店舗に分かれてうどんを食べる事に。因みに待ち時間はバスで待機。
「おじ、本当にアレが店なのか?」
「うん、まあ……」
見た目掘っ立て小屋だしね。
しかし腹が減ってきていたのも相まって、順番が回ってきて店の傍に立てばうどんの匂いが香り途端に涎が口に溜まる。
一緒に並んでいるイシュタルちゃんと何をトッピングするのか決めていたら一緒のバスに乗っていた警備責任者が駆け寄って来た。
何を焦っているのかと思っていたら耳打ちさせた内容に思わず聞き返してしまう。
「えっ……マジで?」
「……本気です」
全く予想していなかった申し入れに頭がくらくらする。
「おい、おじ。どうした」
「あぁいや、順番回って来たし入ろうか」
うどん屋に入りきつねうどんを食べた。美味しかったが……それ以上にさっき聞かされた事が頭から離れん。
その日は香川県でホテルに泊まり2泊、1泊目は到着自体が午後だった為しっかり休み、二日目に軽く水族館観光をしてから次の目的地へ。
◆◆◆◆◆
次に到着したのは名古屋。ヘスティア希望の串カツ、そしてこの辺りで有名というとウナギのひつまぶし。
全員で味を楽しんでいたがおじさんにその余裕が無いのがイシュタルは見て取れた。
「おじ、本当にどうした? 昨日から落ち着かないみたいだが」
「へ? あ~……ちょっとこの後おじさん一人で人と会う予定なんだけど……その人が大物でねぇ」
「? そんなのスケジュールにあったか?」
「いや……急遽追加された」
「会って直ぐ戻って来るのか?」
「いや……どうだろう? 向こうのスケジュール分かんないし」
「それは断っても良いんじゃないか?」
「流石にソレは……」
珍しい。内心焦っても外面は飄々として大抵の事はサクっと片付けていくのがおじさんだが、今回は珍しくその外面を気にする事も出来ない様子。
いや、本当に何だろう。此処まで来ると逆に気になる。
「おじ、その人と会うってのは私もついて行っても良いのか?」
「い!? えぇ……いや、どうなんだろ。聞いてみないとだけど多分OK貰えると思う……」
「よし! なら私もついて行くぞ、安心しろ。神としてじゃなく妻として横に居てやるさ」
そう言っておじの頭を脇に抱えて締め上げる。
私を助けた男が情けない顔をするな。そーいうのは私にだけ見せてればいいんだ。
◆◆◆◆◆
警備主任に会話して向こうと連絡とったら問題ないとの返事が帰って来た。正直言えばかなりほっとした。
そして当然ながら護衛のアイシャちゃんがめっちゃゴネたが……スマン。今回ばっかりはおじさんが頭下げるから勘弁してくれ。
「ああ!? 頭下げた位で任せる訳が無いだろう!」
「ん、確かに。じゃあ、コイツの夫として言おうか。……『自分の妻を害する奴が来たら塵も残さん』」
脳裏に浮かぶのは親父と精霊ちゃん。あんな思いをする位なら全部投げ捨てても相手を潰す。それが何であってもだ。
ついゴライアス化と殺気が漏れてしまったがソコはご愛敬という事で。
一応アイシャちゃんも折れてくれたしちょっと二人で人とあって来るわ。
あとイシュタルちゃん? くっ付かれると歩きづらいんですが。
香川、名古屋と進み順調に旅行を消化していくおじさん達
しかしソコへ急遽割り込むスケジュール
次回、おじさんと旅行5
会う人とは一体……