【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
おじさんとイシュタルちゃんは皆と別れて護衛の人達ととある病院の屋上へ来ていた。暫く待つとヘリコプターが来てソレに乗り込む。
ヘリコプターに乗るのは流石におじさんも初めてなのでイシュタルちゃんと共に少しドキドキした。正直に言えばこの後のイベントから目を逸らす為の現実逃避なんだけどね。
途中でヘリを降り、車に乗り換え、やって来たのは天皇陛下が待つ場所、いや正確には引退をされているのだけど……どっちにしろ今からちょっと眩暈がする。
頭真っ白になりながらイシュタルちゃんの手を握って歩く。これ一人じゃなくて本当に良かった。一人だと今頃緊張で倒れてたかも。
護衛の人に連れられて進んだ先に居たのは前皇帝陛下夫妻。いやもう会った瞬間腰を低くせざる得ないというか……無理無理無理。本気で無理。
軽く固まってるとイシュタルちゃんに頭叩かれた。
「おじ、何やってるんだ。固まってちゃ相手に失礼だろうが、それでも私の夫か」
……おかげで再起動しました。
「思わず固まってしまってすみません、私〇〇〇〇と申します」
普段滅多に使わん肩書入りの名刺を取り出して渡す。すると同じように名刺渡された……名刺あんの!?
予想外のモノを貰い頭パニックだが体はどうにか普通のビジネス対応をしてくれた。
内心焦りながらも自己紹介。
イシュタルちゃんが妻兼神と言った時は流石にご夫妻も驚いていた。
つかウチの嫁、物怖じしねぇ~。ホレ直しそうだわ。
話を聞けば仲良くしてくれ、研究者として異世界の植生等に興味があるとの事。
ちらりとイシュタルちゃんの方を向けば小さく頷いてるので嘘なんかは無さそう。
まぁコレも一つの縁という事で了承。適度にデータ送ったり必要ならサンプルを渡す事を了承。
最後に満面の笑みを浮かべたご夫妻と握手をしてから別れた。
◆◆◆◆◆
「だぁああ~~~緊張した~~~」
「おじでも緊張するんだな」
「いや……あの人達だけは別格つーかさぁ」
「まあ仕方も無いだろうな、あれだけ近しい人は私も初めてみたし」
「ん? どゆこと?」
「それは夜にでも話してやるさ」
何にせよ緊張が解けたおじさんは全力で力抜くぞ。もう旅行中は緊張する様な事は何もしたくない。
そんな様子をイシュタルちゃんに笑われるがこの際それでも良い。兎に角気疲れが凄い。
「まー、何はともあれコレで暫くはスケジュール変更は無いよ」
「そうなのか?」
「おじさんがあの人達以外に話聞く必要ないもの」
「ふむ?」
「何かえらいひっかかる見たいだけど何かあった?」
「いや、ただちょっと……権能に引っかかってな。詳細は分からん」
「……ちょっと? イシュタルちゃんの権能って何だっけ?」
「妻の事を知らんと夫に言われる日が来るとは……私は心が痛い」
泣き真似と分かってるがそう言われると何も言い返せなくなる。
暫くからかわれてから教えてくれたがイシュタルちゃんの司るもの『愛・美・戦・豊穣・金星・王権』この内の『戦』の権能が反応したらしい。
政治的なモノだろうか? 聞いても『分からん』の一言なので頭の隅にでも置いておくとしよう。
◆◆◆◆◆
皆とは東京で合流。聞けばまた大量にお土産を買ってほくほくだそうで……名古屋から東京までも色々楽しんだらしい。
だがおじさんの体調が持たんので急遽スケジュール変更して1日東京で休む事にさせてもらった。
で、皆には東京観光をして貰ったが……やっぱスケジュールに無い事なので色々と面倒な事が起こった。イシュタルファミリアの面々は東京観光だがナンパされ、ミアハファミリアとタケミカヅチファミリアは工場見学ツアー、ヘファイストスファミリアは刀匠を訪ね、ヘスティアファミリアは買い物。
急遽のスケジュール変更なので警備の人はあたふたしてる。
「イシュタルちゃんは何処かに合流しないの?」
「ん~、私はいいや。それよりアンタちょっと抱かせな」
「は?」
ホテル着いたら夜までイシュタルちゃんに性的に食われた。
一末の不安を抱えながら休みを取るおじさん
観光を楽しむ神々
次回、おじさんと旅行6