【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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やーっと色々仕込んでたフラグ回収できました


84 おじさんとスキル3

動物実験を終えた後のタケミカヅチファミリア。

各種動物を捕ってきてくれたイシュタルファミリアには後日菓子折りを持っていくとしてだ……。

 

「当たってましたね……考察」

 

合計10回、どの動物でも蘇生が可能である事が確認できた。暫く動物の鳴き声は聞きたくないです。

 

「うむ。で、最後にだな」

「あい」

「おじさんが使ってるゴライアス化があるな?」

「へっ? ああ、はい。ありますけど」

 

そう言ってからノートPCを持ってくるタケミカヅチさん。

 

「最近ベルからお勧めされて見ているモノがあってな……Fateという作品なのだが」

「あぁ、ベル君が日本で買った」

「アレはおじさんが薦めたのか?」

「いや、ベル君が自分で見つけたらしいですよ? おじさんも好きですし」

「そうか……この作品にヘラクレスが出てくるな」

「はぁ」

 

そう言ってPCを操作してヘラクレスを映し出すタケミカヅチさん。

 

「今ゴライアス化を試してみろ」

「???」

 

意味が分からんが取りあえず……。

 

「【庇護脂肪】体質変化:流動硬化(モード:ゴライアス)

 

バンプアップする体に黒くなる体。そして手渡される手鏡……手鏡?

 

「それで自分を見て見ろ」

「なっ、なんじゃコリャー!?」

 

ゴライアスを模してたのは体だけのはずが髪が伸び、白目は黒く、黒目は紅く光ってる。

 

「多分だがある種の憧れがあったのではないか? 『強靭な肉体に何度も蘇る英雄』に対して。ソレがこうしてスキルや変身に反映されていると考えると結構筋が通るというのが私の結論だ」

 

開いた口が閉まらん。何でこの神は武人の神なの?

えっ、どうしよう。おじさんあのぶっとい石剣持った方が良い?

 

「落ち着け」

 

タケミカヅチさんに投げ飛ばされ頭から落ちました。嘘だろこの神、混乱していたとはいえこの状態でも投げれるんかい。

実は神が一番のチートでは? おじさんは訝しんだ。

 

「それから魔法に関しては……正直境遇から発現したものだろう。帰郷の思いというのは存外強いらしい」

 

確かイシュタルちゃんにグリモア貰って発現したんだっけなぁ……懐かしい。

 

「それから【引継ぎ】に関しては今一分からん」

「分からんて……むしろ今までスキルの詳細をズバズバ言い当てたアンタが分からんってどういう事やねん。スキルに関しては別のおじさんから引き継いだだけなんですけど? 説明したっしょ」

「それは確かに聞いたが……でも可笑しいではないか」

「何が?」

「どうやってソレを引き継いでいる?」

「……どうって、そりゃトリガーが【死亡】だからおじさんが死んだら引き継いでるけど……」

「死亡時におじさんAからおじさんBへ【引継ぎ】が自分の得たものを渡すとしてだ……それはどうやって観測している?」

「観測?」

「そうだ。恐らくだが何処かでおじさんをおじさんたら占める何かが『おじさんを観測している』のだと思う。だからこそこのスキルは発動し引き継がれていく。

 逆に言えば観測されなくなった時は本当の意味でおじさんに死が訪れるんだろうな」

 

何か哲学的やなぁ……。

 

「まあ結論としては人は可能性の塊だからこういう事もあるか。という結論だがな」

「結論雑ぅ!」

「ははは! 所詮オレは武の神だからな! そーいう頭を使う事には向いてない」

「いや、それは無い」

 

◆◆◆◆◆

 

スキルや魔法の検証を終えた後にタケミカヅチさんにポンポン投げられた帰り。おじさんの姿はロキファミリアにあった。

多分ヘスティアちゃんが煽りに煽りまくってるので詫びの酒やらつまみ等を買い込んでいるのでソレを届けに来たのだ。

 

「こんばんは~」

「アンタはヘスティアファミリアの所の」

「うっす、副団長してるおじさんです。ロキ様に会えます?」

「待ってろ」

「うぃっす」

 

門番Bが一人確認に行ってくれたのでもう一人の門番Aとちょっとおしゃべりする事に。

 

「んじゃあコレは差し入れって事で、さっきの子が戻ってきたら二人して食べなよ」

 

そう言ってカニクリームコロッケ(出来立て)を一袋渡す。ホカホカのコロッケの匂いに気を良くしたのか顔がにやける門番A。

 

「良いんすか?」

「神同士が犬猿の仲でもファミリアで喧嘩する必要も無いし、おじさんはちょいちょいロキちゃんに世話になってるしね。……さっきの子には睨まれるけど」

「あ~、Bの奴以前やらかしてるのに未だに態度改めないんすよ……一緒に居る俺までペナルティあるってのに」

「災難だねぇ」

 

そんな世間話をしながら待つ事10分。許可が下りた様なので黄昏の館へ入る。

通された先はロキちゃんの部屋。

 

「お"じさ"ん"‼‼‼」

 

そこには顔面マスクメロンになったロキちゃんが居た。

 

「お……おっす」

「お"どれ"の主神はどないなっとんねん……行き成り来て変なモン置いて行ったと思ったら嫌がらせの様にアレコレと見せつけおって~~~」

「どうどう」

 

【トラベラー】で持ち込んだプレミアムビールを開けて渡す。一気飲みした所にすかさず追加を渡して落ち着いたのか漸くマスクメロン顔から普段の顔に戻る。

 

「なんかウチの主神がすまんねぇ」

「ッケ! ほんま、何やアレ! おじさんからフォロー無かったらウォーゲーム仕掛けとる所やぞ!」

「んじゃー詫びって事でさ、今度アラハビカに来ない?」

「あん? この間鏡を使って流してたあの場所か?」

「そうそうソレ。あの時に映ってた料理とかもそうだけそ今回色々仕入れたからあの時よりも良い奴用意してるよ?」

「行く」

 

速攻で帰って来た返事に苦笑しながら詳細を詰める。

一応ご機嫌取りだし個人的な誘いという事で同行者は最大2名。

移動に関する話はウラノスとロキの二人で話し合いをして貰う事に。

 

さーて、詫びと接待を合わせてやるぞー。




おじさんも結局オタクである事が判明

憧れはヘラクレス

次回、おじさんと接待
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