【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
頑張れそうです
ギルドの膿出し作戦を開始して数日、目に見える成果はまだ出てないが……別の問題が出て来た。
データを保存しとく場所が足りない。
最初は元ヘスティアファミリアのホームを使おうとしてたが……怪しいデータもチラホラとあるし、ギルド用のサーバーとしても使用しているからちょっと手狭。
他にも理由はあるが取りあえず今のままだと防犯にも不安があるので別の計画を立てた。
やって来たのはバベル。そして訪ねた先は……。
「やぁ」
「……何の用だ?」
フレイヤファミリアの前に陣取っていたのはオラリオ最強の男オッタル。
事前連絡しておいて良かった。居なかったら多分面倒だし。
「フレイヤちゃんとオッタル君に……いや、フレイヤちゃんと彼女が一番好きな眷属に用事があってね?」
「……こっちだ」
案内された先には1/3しか体が隠せてない服を着るフレイヤちゃん。何時も思うけど股間周辺位は隠さんか?
「あら、おじさん。最近こそこそと動いているけど何をしに来たの?」
「ちょっとお願いがあってさ」
「ふぅ~ん、貴方が私にね」
取りあえず旅行先でのお土産を幾つか渡して世間話をしてから手札を切る。
「そういや前にマッサージしたの覚えてる?」
「ええ、お陰で私自身、更に磨きがかかったわ」
髪をかき上げ自分の爪を見るフレイヤちゃん。キラッキラになったもんなぁ。
「そんで最近になって改めて色々やってんのよ」
「確かアラハビカでもやってるんでしょ? 他の神から聞いてるわよ。珍妙な名前でやってるマッサージが異次元だって」
「うんうん。ヒッポロ系ニャポーンって名前でやってんの」
「あなたって基本はちょっとズレてる程度なのに偶に私達みたいな感性するわよね」
「いや……まぁ否定はせんけども。そうじゃなくて、新しいマッサージを「聞きましょう」はじm……」
返事がはえーよ。
◆◆◆◆◆
「つまり新しいサービスを受ける代わりに場所を貸して欲しいって事?」
「うん、その代わりっつー訳じゃないけどさ。この先多分表に出さないサービスを受けれる様にするから」
おじさんが持ちかけた取引はフレイヤファミリアの一角を貸し出してもらう事。その対価として差し出すのはおじさんのマッサージという名のスキルの性能テスト+ベル君のフォトライブラリ。
訓練中のベル君や、日常のベル君、顔を赤くしたり真剣な目で作業に取り組む等、ベル君好きのヘスティアちゃんが前の世界で頑張って編集覚えて自己満足の為に作り上げた珠玉の一品(らしい)。
それを印刷して本として加工したものをお渡ししたら『あらあら、まあまあ』ですって。
興奮して色々やるのは後にしてもろて……早速サービスをする事に。
「まず最初に言っとくとフレイヤちゃんにも効くけど……多分オッタル君に使った方が分かりやすいと思うよ」
「オッタルに?」
「?」
きょとんとする主従の二人。
「因みにフレイヤちゃんが一番好きな眷属は?」
「オッタルね」
「///」
分かりづらいが顔を赤らめてるよこの最強。
「んじゃ、そんなオッタル君の可愛い所が見れるとしたら?」
「やって頂戴」
「!?」
「はい、じゃあオッタル君は施術台に寝っ転がってねー」
トラベラーで取り出した施術台やマッサージ道具を用意しながらオッタル君に着替えてもらい、いざ施術!
◆◆◆◆◆
異様な光景だった。
オッタルがその大きな体を台に乗せマッサージを受ける。
最初は特に変わりが無かったから新しいサービスというのが分からなかったのだけれど……時間が経つにつれて変化に気が付いた。
オッタルの体が縮んでいる。
縮むというより細くなっている?
巌の様な体から引き締まったしなやかな体つきへ。そして顔は険がとれ、目元も柔らかくなっていく。
全身がふっくらしてマッサージの効果で全身が快感にまみれて顔が蕩ける。
そして気が付いた……気が付いてしまった。
「おっ、おじさん……これって……」
「施術完了っと……トランスセクシャル……、いわゆる性転換マッサージやね」
次の瞬間、フレイヤちゃんは風になった。オッタルちゃんを抱えて一瞬で寝室へ消えて行った。
暫くノートPCで仕事してよう。ヘッドホンは必須だな。
遂に肉体改造の究極とも言える性転換を手に入れたおじさん
一部の神からこのサービスを切望されるが、求める者ほど対価を払うのに苦労をする魔のサービスとして有名になるおじさんだった。
次回、おじさんとダイダロス通り