【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
後は視界が戻れば……
「おじさ~ん!」
「ん? ヘスティアちゃん?」
色々な調整を繰り返していたらアラハビカまでヘスティアちゃんが訪ねて来た。
「珍しい……つーかメール出せば連絡取れるのにわざわざ此処まで来たの?」
「うん、君の顔を見たかったし。後逃がさない為にね」
逃が?? ちょっと意味が分からなかったが取りあえずおじさんの部屋へ招き入れてお茶を出す。お茶請けにどら焼き。お茶はおじさんは緑茶でヘスティアちゃんは紅茶。
休憩の意味も込めてお茶しばいてから質問する
「そんで何さ」
「うん、実はおじさんに
「はぁ?」
神会、神の会合でその実はただの井戸端会議だと聞き及んでる。ヘスティアちゃんもイシュタルちゃんも『意味の無い会議』って評価してたし、ソコにおじさんが関わる理由が無い……はずなんだけど。
「なーんでそんな所におじさんが召喚(?)されるの?」
「……何でも『おじさんの被害にあった』『神を神とも思わない』『神の尊厳をぶち壊す悪魔』とか言われてて正直ボクにも訳が分からないんだけど。何か思い当たる事ある?」
「無い」
「……だよねぇ」
二人して頭を捻るがさっぱり分からん。ヘスティアちゃんから見てもおじさんが嘘をついてないと分かったので尚の事混乱している。
神会の日時を聞けば数日後に開催するって言うので改めてその日にヘスティアファミリアに集合して神会に出かける事になった。
当日、イシュタルちゃんと一緒にホームにテレポーテーションで移動してきたおじさん。神会は昼からって事でヘスティアちゃんと一緒にバベルまでの飲食店で早めの昼飯を摂って行く事に。
◆◆◆◆◆
昼飯中に話をしててちょっと思う所があったが最終的にはおじさんお責任か微妙だったのでスルーする事に。
やってきました神会。改めて見ると……ちらほらと見知った顔がある。
務めて知らない体で用意されていた椅子に座る。進み出てきた男神は……知らん神だった。
「やあ、君が噂のおじさんだね?」
「噂ってのが何か分からんですが、おじさんです」
「最近君が神の体を好き放題してるって訴えが上がってるんだけど本当かい?」
「は? そんな訳無いっすよ。知り合いの神に接触する事はあるけど……態々知らない神の体を好き好んで触る理由も無いですし」
「ふむ?」
おじさんも目の前の神も首を傾げてる。そのまま何度か質疑応答が繰り返される。
Q.君は神の体を触るか?
A.そりゃ知り合いの体は頼まれたら触る。
Q.体を触るのは何故か?
A.知り合いを触る時はマッサージ。
Q.それは性的なものか?
A.違います。
Q.神に対して欲情している?
A.嫁にはする。
Q.両刀使いか?
A.至ってノーマル。
何か全然嚙み合わない会話。何が聞きたいのか全然分からん。
「あのー、訴えがあって呼び出しを受けてるってヘスティアちゃんから聞いてるんですが……話が見えてこないので直接言って貰えます?」
そうすると何名かの神が立ち上がり『あんな事をしておいて!』と怒ってる。顔を見れば全員フレイヤちゃんに性的に喰われた奴じゃん……TSした状態で。
えっ、コレって性的被害者の会って事?
しかもフレイヤちゃんは席でニコニコ顔だし、おじさんが攻められる理由としてはとても小さくないかい?
Tシャツ&ジーパンから割と良さげなジャケットをトラベラーで出して羽織る。そして大きな声で呼びかける。
「ハイ! 裁判長!」
勢い良く手を上げて司会を務めてた神に呼びかける。すると厳かな声で『おじさん君』と言ってくる。
やはりノリで生きてる神なのでこの手には逆らわないよね。
椅子から立ち上がり、ついでに簡易机を取り出してソコへ手を付きながら訴える。
「この召喚はおじさんが提供しているサービスに基づく訴えという事で良いでしょうか?」
「提供しているサービスとは何ですか?」
「最近出来る様になってフレイヤちゃん経由でのみ扱ってるサービスであります」
『待った‼‼』
「裁判長! 目の前の子供は嘘を言っている! その男が私の体を!」
『異議あり‼‼』
「はい! フレイヤちゃん経由でソコの男神には触りましたがおじさんはサービス以外は一切の接触をしていない事を宣言します!」
「被告は嘘を付いていないようですが……原告は何か申し開きがありますか?」
「うぐぅ……」
「裁判長、確認ですが彼らが訴えているのは『私に』行われた行為でしょうか?」
「どういう事でしょうか?」
「私が体に作用するスキルを持っている事はアポロンファミリアとのウォーゲームで広く知られていますが、これには前提として行う事に対しての『同意』が必要になるという制約があります」
「ふーむ……ヘスティア、彼の言っている事は本当ですか?」
「えぇ……ここでソレバラしちゃうのかい? いやぁ、まあ本当だけどさ」
「私は必要であればサービスを施してはいます。ですが必ず同意がある事が前提となっています。更に言えば私は施術をするだけでその後にナニがあったかまでは感知しておらず……先ほど言いましたがフレイヤちゃんを通してのみサービスを行っているのでおじさんにこの手の追及をされても困ります!」
「と言われてますが……フレイヤ様、いかがですか?」
「あら、私の誘いに乗った時は喜んで付いてきたのに……嫌だったのかしら?」
にこにこしながら男達を見るフレイヤちゃん。そして目を合わせず、さっと顔を逸らして顔を赤くとか青くしている男神。
ああ……尊厳云々って女として抱かれただけじゃなくて男として男に抱かれたなこりゃ。
妙に施術までの間隔が長かったのはそういう事か。
等と思っていたら場は進み、最終的におじさん無罪放免。『勝訴』の紙を掲げて両手を上げるおじさん。
ノリでそのまま簡易机の上にピザとコーラ並べてヘスティアちゃんイシュタルちゃんフレイヤちゃんの4人で祝賀会を上げようとした……いや、フレイヤちゃんは後で今までのとは別に貸し1にするからな?
そしたら何かロキが詰め寄って来た。
「おじさん、どういう事や」
「ふぁにが?」
頬張ってたピザをコーラで流し込んで聞き返す。
「おじさんのスキルが神に通用するってのは知ってた……でもソレは回復系。もしくは『対象の脂肪を消費しての変化』やと思ってたのに……」
おぉ、流石ロキちゃん。内容明かしてないのに殆ど正解じゃん。
「
ロキちゃんが指さすのはイシュタルちゃん。そこには元のサイズより2サイズ程カップ数が上がった状態のイシュタルちゃん……そういや最近色々な状態で致す事多かったから戻してなかったな。
ヘスティアちゃんも必要に応じて施術してるから何時もの事と指摘されなかったから忘れてた。
「何かマズい?」
「
ガチキレじゃん。
「だって……」
「だって???」
「ヘスティアちゃんがロキにはスキル使っちゃ駄目って言うから」
「ヘスティアア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"‼‼‼‼‼‼」
ヘスティアちゃんは既に逃げてた。
レズなのかホモなのかバイなのか……全部だ! そんな事の片棒を担がされるおじさん
犬猿の仲を極めた主神に巻き込まれるおじさん
次回、おじさんとじゃが丸