【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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90 おじさんとじゃが丸

「そういやイシュタルちゃん」

「ん? 何だ?」

「フレイヤちゃん平気になったの?」

 

神会が終わった状態でしれっと簡易テーブルで顔つきあわせてピザ食ってるけどさ。以前は嫉妬にまみれて『おんどぅるぶっ殺したらぁ!』って感じだったじゃん。

 

「人間満たされると他の事は割とどうでも良くなると教えたのはおじさんじゃないか」

「いや君、神やん」

「「うける」」

「何このバカップル」

 

そんな感じでバカ話しながらピザを食う。

 

「ってかフレイヤちゃんマジで他のっつーか……食った神へのフォローしといてよ」

「皆誘うと直ぐ付いて来てくれるから楽しくて♡」

「うーーんこの天然ビッチ」

 

スキル的には同意が取れてる認識だったからおじさんも問題と思ってなかったが……これ悪人に騙されてもスキル通じる可能性あるな。

気を付けよう。

 

「食べると言えば……何だかんだでおじさんは抱いたことないわね」

「……まぁ無いね」

「一晩どう?」

 

この面子で誘うんかい。

 

「独身時代なら吝かじゃないけど今結婚してるし」

「あら、私じゃ無理かしら?」

「相手で無理とかじゃなくてさ、多分物理的に無理」

「物理的に?」

「嫁さんと毎日二桁回数してみろ、残弾枯れるぞ」

 

今の君なら分かるでしょ? 文字通り体で体験してるんだから。

 

「あー……それはまた」

「何なら週末には嫁さん所の眷属が混ざって来るんだぞ? 余裕無いわ」

 

見ろイシュタルちゃん、フレイヤちゃんが冷や汗かくレベルだぞ。おかげで脂肪貯まらないんだけど?

 

「だが最後には私達の方がぐったりしているではないか」

「頑張ってるんですー!」

 

スキル使ってまで頑張ってるんだよコッチは、言わせんな。

 

◆◆◆◆◆

 

折角なのでエロ神(フレイヤちゃん)娼館経営神(イシュタルちゃん)フルオープンスケベ(おじさん)で下ネタ会話してたらロキちゃん(無乳)が帰って来た。

 

「コロす! アイツ次見つけたらホンマにコロす!」

「ロキちゃん、主神が死ぬとおじさんのスキルとか消えると思うけど?」

「ロキがヘスティアを殺るなら今の内におじの改宗(コンバージョン)しとくか?」

「イシュタルちゃん、あんなでも一応主神なので……」

「あら、ロキがヘスティアを処すなら先にベルを手元に置いておこうかしら」

 

うーん、誰も自重しねぇ。一旦落ち着く為にもその日は4人でピザ食ってから帰った。

 

◆◆◆◆◆

 

数日後……顔がパンパンに晴れ上がったヘスティアちゃんを縛り上げガレスに担がせた状態でロキがアラハビカを訪ねて来た。それから主神を心配してのベル君にロキちゃんの護衛としてかアイズちゃん。

ウチの団長は主神心配するか好意を寄せる女性への対応をするかどっちかに絞って欲しいが……未だピュアボーイには無理か。

 

「あーあー派手にやられちゃって。ヘスティアちゃん、だからメールでも言っておいたのに……何でさっさと許可出さなかったの」

「ふぉんなほほをいっへも」

「治してやっからちょっと待ってろ」

 

神会でロキちゃんが本気で怒ってたので許可を出す様に進言しておいた。だが首を縦に振らなかったヘスティアちゃん。

恐らく業を煮やしたロキちゃんがファミリアを動員したんだろ。そして捕まってロキちゃんにぶん殴られたと。

ロキちゃんに念のため釘刺しといて良かったわ……見ろアレ、怒り通り越して顔真っ白になっとるぞ。

 

「ひぇっ」

 

ポーションで顔のハレを治してやっと現状が理解出来たのか速攻でおじさんを盾にして隠れやがった。ソコはベル君を使うべきだろ。

あとロキちゃんはブツブツと胸胸胸……と連呼するのやめぇ。怖いよ。

 

「んじゃ、使っていいよね? それともここまで来てまだ拒否る? そうすると流石におじさんも改宗を考えないといけないんだけど」

「ちっ、違うよ! スキルは許可する! 但し!」

「あ"あ"ん?」

「ヒョエ」

 

びびる位ならもう何も言わなくて良いのに……何でここまで仲が悪いかな。

 

「ちゃんと対価を払う事!」

「む……、ソレはまあ。おじさん、普段スキルを使う時は何を対価にしとるんや」

「一律で『与えた物に見合う物』を貰ってるけど?」

 

ロキちゃんがめっちゃしかめっ面してる、梅干しを初めて口に入れて、でも吐き出せない外国人みたいな顔。

大体施術受けた人はそういう顔になるよね。下手に値段決めると面倒だし、コレで安い値段で買い叩く人なら以降その縁者も含めて取引しなければ良いし。

 

そうやってたら護衛のアイズちゃんが凄く悩んだ顔でこっちに近づいてくる。

 

「どした?」

「あの……これ……」

 

差し出されたのは……『じゃが丸君』、しかもこれアラハビカで売ってるタケノココロッケやん。

 

「凄く……、自分で食べたいですけど……。コレがロキの対価の代わりになりますか?」

 

ロキちゃんが『アイズたんが好物を差し出してまでウチの対価を……』なんてめっちゃ感動してるけど本当にそれで良いのか? 君の胸の価値=コロッケやぞ。

というか流石にコロッケを対価はちょっと他の人にも示しが付かないし……気持ちは何となくくみ取るけど。




フレイヤの男性に対する解像度が上がり苦労するオッタル

余裕のイシュタル(正妻)

ヘスティアを追いかけまわすロキ

次回、おじさんと娯楽

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