【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3   作:タラバ554

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何か時間かかりました


92 おじさんと特訓

色々な事が平行して動いてくっそ忙しい状態だが、何事も少しづつ片付ければ時間は作れるもので……色々な所を引き継いでおじさんの手を一時的に空けた。

 

「ダンジョン久々だな~」

「ボクもおじさんと組むの久々です」

「何だかんだと時間合わなくなったからね。最後に組んだのって何時だっけ?」

「旅行前にちょっと行った時ですかね? 今回見たいに最初から最後までPTを組んで進むってのだと……ウォーゲーム以前かな?」

 

ベル君とヘスティアファミリアの中庭で他メンバーの準備を待ちながら雑談中。

思えばちゃんと探索に出たのも随分前になった。ベル君にレベルも追いつかれ……むしろ追い抜かれてる。

 

「皆のLvもそろそろ次の段階が見えて来てるの?」

「リリとヴェルフはそうですね、特にヴェルフは最近凄くやる気になってます」

 

やる気があるのは良い事だ、そうやって皆の話や雑談をしていると全員が集まったので【テレポーテーション】で一気に21階層まで跳ぶ。

 

「やっぱりおじ様のコレは反則です」

「そんな事言われてもな……」

「サポーターとしての魔法もあるとかリリの事がお嫌いですか」

「いや、どっちも必要に迫られて発現した魔法だからソコに文句言われてもだなぁ」

「解っていても文句の一つも言いたくなります!」

 

ぶーたれるリリちゃんと会話しながら殿としてダンジョンを歩く。中層でヴェルフ君、命ちゃん、リリちゃん、春姫ちゃんを中心に経験値稼ぎ、その後に少し潜っておじさんとベル君を中心に経験値稼ぎを予定している。

 

「それにしてもリリちゃんは随分と逞しくなったよね」

「そりゃこんな環境に居れば逞しくもなります」

「あー、そういう意味じゃなくて」

「?」

「前向きになったなーって」

「……そう思われるのはベル様のお陰です」

「きっかけはそうだろうね」

「リリはベル様に救われて、こうしてサポーターとしてベル様を支えられるのが嬉しいんです」

 

にっこり笑ってまぁ。

 

「いや、すげーわ。おじさんがリリちゃんの立場ならもっと凹みまくってるぞ」

「そうですか? おじ様はあっけらかんとしてそうですが」

「いやいや、割とメンタル弱いよ? 簡単に凹むし」

「そんなものですかね?」

 

そう言いながらしっかり敵に矢を当ててる。会話しながらもキッチリ戦闘出来る。

うむ、やはり逞しくなっとるな。

 

「所でおじ様」

「うん?」

「春姫様の件はどうするのでしょうか?」

「……」

「いい加減ホームでうじうじされるのも大変ですし、現在の視線も気付いてますよね?」

 

視線は確かに感じるけども……既婚者にどないせぇと。相手子供やし。

しかしいい加減何とかしないと駄目か? ……駄目か。

帰ったらヘスティアちゃんとイシュタルちゃんに相談するか。

 

 

 

4人が中心に動いて周りからの攻撃を警戒している最中、ヴェルフ君の動きがちょっと気になる。

大剣使いだけど何だろ、何か足りてない気がするのは。

 

「あー、属性付いてないからか」

 

最近モンハン触ってたからだ。納得。

斬れば燃える剣とかあれば映えるだろうなぁ……配信用に作って貰えないかな?

 

「って事でどう? 作れない?」

「それって魔剣じゃないのか?」

「いや、魔剣って使ったら壊れるっしょ。そうじゃなくてこう……カードリッジ式とか常時発動型とか」

「うーん、おじさんの言ってる奴が今一わかんね」

「駄目かぁ、そーいうの有れば色々と面白い事出来そうなんだけどね」

「面白い事?」

「例えば火が出るならモンスターは火傷するだろうし、薪を指せば火種を作れる」

「ほお」

「電気なら行動阻害かな、状態異常も良いけど生物なら電気が流れればスタン入るだろうし」

「電か」

「氷は……何だろ、体温を奪う感じか? 低体温になると動き鈍るから悪くないよね」

「……想像出来ねえ、何か見本でもありゃ良いが」

「ゲームで良いならあるよ」

「ゲーム?」

「うん、狩りゲー」

 

遠征から戻ったらヴェルフ君とモンハンやる約束してからベル君の所へ。

本格的に俺らの経験値稼ぎに入る前にちょっと見ておきたい。

 

「ボクのアルゴ・ウェスタをですか?」

「うん、ヘスティアちゃんに録画頼まれてる」

「あはは、良いですよ」

「悪いね」

 

そう言って撮影開始。チャージしてる時も武器振るってる時もエフェクトあって格好いい。

 

「いいねー、やっぱ良いわー。格好良い。おじさんこーいうの好きだなー」

「えへへ、そうですか?」

「おじさんもネタ技なら幾つか覚えたけどさ、全体的に地味なんだよね……元ネタならもちっと派手だったりするんだけど」

「ネタ技ですか」

「やってみせようか?」

「是非!」

 

さて、何やろう。リヴェア班長の回転斬りは相手がデカくないと無理だし……、スターバーストストリームもどきが無難だけどおじさんがやるとただの連撃だからまったく面白味無い。

かと言って何かうーん、まぁ、ネタとしては良いか。頭を切り替えてトラベラーからバスターソードを二本取り出す。

 

「そんじゃ行くよー」

 

剣を持ったのが意外だったのか皆びっくりしてら。

脳内で三分クッキングを流しながら良い位置に敵が来るまでその場でジャンプ。着地毎に足に力を貯めながら間合いを図る。

 

「スターバースト……ストリーッム!」

 

技名宣言してからの地面を砕きながらの急加速。モスヒュージの横を二刀で撫で斬りながら駆け抜け背後から返す剣で切りつける。

痛みから振り返るモスヒュージに合わせて上に跳び、天井を足場にして唐竹割の要領で肩を切る。足場が砕け体制を崩したモスヒュージを斬りつけながら下半身を責め立てる。

碌に動けなくなった所で足をべた踏み状態にして今までの動きで貯めた力を全部腕に回してモスヒュージをぶつ切りにしていく。

 

バラバラに分解されたモスヒュージが塵になり魔石を残したところで剣戟終了。

 

「ぷーーーーー、疲れた!」

「すっ、凄いじゃないですかおじさん!」

「いやー、コレ多分ベル君みたいな二刀使いの方が使い手としては正しいんだよね」

「えっ、そうなんですか?」

「うん、さっきのってアレンジ入ってるし……元ネタだと敏捷高い子が使う技だし」

「へー」

「いっそベル君覚えて見る?」

「ぼっ、僕ですか!?」

「そーそー、アルゴ・ウェスタと組み合わせたらきっと格好いいぞ~」

「そうですかね?」

「ヘスティアナイフともう一本を工夫したらきっと楽しい感じになるはずだし。そういう意味だとベル君もヴェルフ君と一緒にモンハンやるのも良いかもな」

 

そんなネタを放り込みながらトータル約2週間。久々にPTでダンジョン潜るのは大変だけどある意味楽だし色々とネタプレイも出来て楽しかった。

 

ダンジョンから戻った翌日……帰還当日というのもあってヘスティアファミリアに泊まったんです、

以前からやってた朝のラジオ体操やって朝食後に報告会して……今日は野郎同士で集まってゲームするべーなんて考えてたら。

命ちゃんに詰め寄られました。

 

「それで、おじ殿は春姫殿をどうされるのですか!?」

「み、命ちゃん!」

「お……おう……」

 

ヘスティアちゃん、にやにやしてるけどお前絶対巻き込むからなこんちくしょう。




久々のダンジョンで色々と試したおじさん

ある種リフレッシュが出来たと思ったら問題が爆発し……

次回、おじさんと春姫
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