【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
リリちゃん改造計画が持ち上がったので改造スケジュールを持ち帰る事にした。
というか改めて考えたらどこまでアレコレが出来るんだろうか?
オラリオの技術と地球技術を掛け合わせてホンマもんの変身ベルトとか作れたりする? うーん、ちょっと呼ぶか。
「おじさん、私を呼んでると聞きましたが」
「アスフィちゃんいらっしゃい」
来て貰ったのはアイテムメイカーの名前を持つアスフィちゃん。彼女の協力があればきっと出来るはず。
「
「あっ、言っとくけど本人から許可は貰ってるから」
「改造許可……洗脳……」
「ちげーよ、ちゃんと本人の意思だから」
「どう考えても信じられないんですが」
「ま、まあ。後で神同席の元で確認したら間違いないでしょ」
「それなら……」
全く信用されなくてワロタ。ワロタ……。
まぁ今までやってた仕打ち考えれば仕方ない様な気もするが……。主神のナニを小さくしたり髪を毟ったり……アレに関しては後悔は一切ないが。
「兎も角、ちょっと冒険者の強化が出来ないかを考えてて、その為にも色々と知識が欲しい訳ヨ」
「見返りは?」
「1つ、アイデアの譲渡。2つ、資金提供。3つ、ヘルメスのアレを戻す。どれがいい?」
「っっっ~~~~! 考えさせてください」
「いいよ」
穏便(?)にアスフィちゃんの協力を得られたことでやっと開発スタートだ。
コンセプトは『変身もの』装備品を使って素の状態から変身する。変身は現実的に考えてシームレスが望ましい。
それと色んな状態に対応出来る変身フォームとか。それに対応する武器等の存在。
「ちょ、ちょっと待って下さい。一人の冒険者にどれだけのコストをかけるつもりですか!」
「う~ん、いわゆるプロトタイプ……試作って形になるから資金面では気にせずやりたいんだよね。勿論現実的には有限なんだけど」
「では優先順位を決めましょう。まず実現するべきモノはどれですか」
「それなら肉体面の改善かな。でもソコに関して土台の部分は出来上がってるんだよね」
「というと?」
「……ヘルメスに使ったスキル、アレ使うと本当に手広くやれる事が最近分かってさ。自分で実験してるんだけど基礎的なスペック上げれるのよ」
そう言って取り出すのはアダマンタイト厚さ3cm程の板。それをアスフィちゃんの目の前で握り潰し、契る。
目を見開いて此方を見てる彼女にもう一枚先ほどと同様のアマダンタイト板を取り出し、今度は指で板を貫通させて引き裂いて見せる。
当然それで指自体は負傷したので直ぐに治す。
「今のはスキル使ってスペックを上げまくったから出来たけど上げたスペックに対して皮膚の方が付いていけなくて怪我したし、単純な動作なら出来るけど日常生活が出来なくなる。おじさんは自分のスキルだから直ぐに変更出来るけど他人はこの切り替えが無理だから……どうにか変身って形に落とし込みたいのよ」
「……またムチャクチャな事を言いますね」
「自分でも無茶言ってるのは分かってるけど何とかならんかな?」
「検討から始めますか」
◆◆◆◆◆
色々と検討した結果、魔法を込める道具というものを目指す事に。何故これにしたかというと……。
「元になるモンあるじゃん」
「? 元というと?」
「魔剣」
「あ」
回数制限ありだがストックして使用するシステムはある。でもってツテもあるので当然呼び出す。
「それで俺っすか」
「頼むよ~、流石に何かしてやりたいじゃんか」
「まあリリ助には俺も何だかんだと世話になってますからね」
この日からリリルカ・アーデの肉体改造の第一歩として、魔道具の開発がスタートした。
「おじさん、リリ助の基本スペック自体上げるんですか?」
「彼女の場合は種族特融の小さい身体と身体面の弱さだからぶっちゃけるとソレ改善するだけで大幅に変わりそうなんだよね。ただ……」
「ただ?」
「おじさんの配信リスナーに相談したら盛大にブチ切れられた」
「「……」」
「もう普通に身長伸ばすで良いんじゃないっすか?」
「ここまで労力をかける意味は……」
「いやいや、技術は研鑽しないと駄目だし、ロマンがあるじゃない!」
「……まあ色々見た手前、分からないとは言えないかな」
「私は分かりません」
ヴェルフ君とアイコンタクト。お互い無言で頷きアスフィちゃんの肩に手を置く。
「へ?」
「んじゃ、モチーフ予定の仮面ライダーBlackからで良いか」
「でも共通語字幕用意するの大変じゃないっすか?」
「あー、いっそ連れてくか」
「それが手っ取り早いっすかね」
「ちょ、ちょっと!?」
「大丈夫大丈夫、痛くないから」
「頭は痛くなるかもだけどな」
「ちょとー!!??」
◆◆◆◆◆
「キングストーンは無理でしょう」
「無尽蔵は流石にねぇ」
「エネルギーを持つって意味だと魔石に似てるよな」
Blackを見て普通に検討中。というかアスフィちゃんが意外にライダーに興味持った。
めっちゃ真剣に見て報酬はアイデアの譲渡を選択した辺りガチだと思う。
「目指すのはエネルギーは魔石から取り出して魔法を起動させるアイテムかな? そうなると魔石からエネルギーを抽出、ストックする機構とエネルギーを注いで魔法を実現させる、入れ替えて魔法を変える機構の4つが必要か?」
「そうなると魔法を込めてる部分を切り替える事で使う魔法を切り替えるカードリッジ式にすれば色々な変身タイプは実現出来そうですね」
「うーん、攻撃じゃない魔剣か……取り合えず込める魔法を自在に切り替えられないとな……」
ヴェルフ君が作る魔剣ってどうやって魔法を発現させてるんだ?
「素材っすよ。モンスターの素材を組み合わせる事で発現します」
「……モンハンみたいに?」
「あー、そうっすね。アレ見た時に俺も魔剣思い出したっす」
意外な所でリンクしてんなぁ。と言う事は?
「使いたい魔法が使える人間を素材にするとその魔法が使える魔剣が出来る?」
おじさんの発言にギョっとする二人。
「やった事無いですから何とも……」
「仮にソレが出来ると色んな意味でマズいですよ。ぱっと思い浮かぶだけで回復魔法ユーザーを使った回復魔法剣、補助魔法でも使い方次第で色んな事が出来ますから人間狩りが発生します」
「……一応資料とかに纏めはするけど観覧は3人だけにしよう。例え主神でも開示しないように」
頷きあう3人だった。
リリの肉体改造計に集まる人達
仮面ライダーにハマるアスフィ
モンハンに魔剣への類似を見出したヴェルフ
次回、おじさんとリリ2