【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く3 作:タラバ554
あと目の調子も不安定なので明日病院行ってくるぜ!
ついでに仕事もそろそろ再開できそうだぜ!(やったぜ!)
時事ネタ
結末がこうなってればよかったなーという話
珍しくおじさんの携帯に電話があった。オラリオに居るのにだ。
社内連絡なら大体内線だし携帯にかかって来る事はまず無い。なのに携帯が鳴ってる。
番号も見たことが無いからうーんと思いながらも電話に出る。
「もしもし」
出た瞬間入って来る雑音と怒号。思わず耳から放してスピーカーにして聞いてるとどうやら電話口は林さん。
「す、すいません! 今すぐ! 今すぐ
「えっと、何がありました?」
「テロです! 総理大臣がテロにあいました!!」
「……は? 冗談?」
「いいえ、本当です。可能であれば今すぐお願いします。直ぐに車を回すので!」
「状態は?」
「意識不明の重体。しかし
「解りました。直ぐに
通話を切ってウラノスとフェルズに話しかける。
「すまん。会合はここまでにしてくれ」
「構わない、一大事の様だしな」
「対象:ディアンケヒトファミリア 【テレポート】」
宙に開いた穴を潜り消えるおじさん。それを見送った
「相変わらず彼は忙しいらしいな」
『忙しいというよりアレは忙殺されているのではないか?』
「本人の望みと周囲に溝があるタイプか、嘗てのお前の様だな」
『ならばアドバイスとして成果は素直に報告するものではないとアドバイスをしなければな』
「それは困る。何かしら見返りを用意せねばな」
ディアンケヒトの店の裏から出て表口から入る。店番の子は初見の子。しまったな、手持ちが無いからこの子相手じゃツケで買い物が出来ん。
一度アラハビカに戻って金を取ってこようと踵を返した所で声を掛けられた。
「おじさんじゃないですか、今日はどうしたんですか?」
振り返ればアミッドちゃん。どうやら丁度買い出しから戻って来たらしい。
「急で申し訳ないんだけど一番良いエリクサーが欲しい。今手持ちが無いから明日にでも持ってくるし、何なら値段上乗せしても構わないから用意して貰えないかな?」
「……急を要するんですか?」
「そう、今すぐに向かわないと不味い」
「ではこうしませんか。私を連れて行く。代わりにお題は少し割引ます」
「……何の話かな」
「私、知ってるんですよ。ディアンケヒト様が貴方の愚痴を零しているのを聞きましたから。ね、連れて行きましょうよ、きっと役に立ちますから」
「(前回の神会で、ある程度出来る事が神にばれたからなぁ。どっかから日本側の情報が漏れた?
あー、考えてる時間が惜しい。連れて行くか)
分かった、連れて行くから直ぐにエリクサーを用意してくれ」
「はい」
ワールドテレポートを介して日本の自宅に着いたので上着を羽織り、アミッドにもサイズが合わないがイシュタルちゃんの上着を羽織らせる。
「へ?」
「ほら、行くぞ」
「えっ、え?」
「時間が無いって言っただろうが」
戸惑ってるアミッドを抱えて自宅から出れば既に待機している車。挨拶もそこそこに車に乗って出してもらう。
近くの離着陸可能なヘリポートが設置されてる緊急病院まで行き、そこからヘリで最寄りの軍事基地へ。
直ぐ戦闘機に乗せられマッハを超える速度で最寄りの基地まで飛ぶ。
常識では考えられない強行軍のお陰で日本に戻ってきて2時間と少しで総理大臣が運び込まれた病院へ辿り着いた。
連れに対しての説明は最初の車の中でしていたので問題なく入る事が出来、患者の元へ辿り着けた。
部屋の中には機械に繋がれ点滴が投与されている大臣の姿。アミッドからエリクサーを受け取り用意してもらった容器に移し替えて点滴に加えていく。オラリオではポーションを患部に直接かけるor飲むのが一般的だが日本で使う際は静脈注射が一番効果が高いと報告が上がってきている。
点滴から送られたエリクサーが身体に作用し傷を癒していく。身体に開いた傷は悉く閉じていき同席している医者はその効能の強さに目を見開いて口が開いている。
そんな医者を横目に見ながら大臣の傷へ注視する。外傷、完治。ぱっと見で見える範囲に傷は無し。
医者を正気に戻してバイタルを診てもらうと問題は無いらしい。意識が戻って無いので暫く待機をする事にしたが……。
なんかアミッドがキョロキョロしてるしコレはおじさんやってしまったか。
「(アミッド、エリクサーって持ってきたの1本だけ?)」
「(いえ、念のためにもう2本持ってきました)」
「(ナイス。その料金も含めてオラリオに戻ったら買い上げるわ)」
「(それは良いのですが……あの、此処は何処なんでしょうか?)」
「(あー……因みにディアンケヒトが言ってた愚痴ってどんなの?)」
「(人間なのに性の転換が~とか、技術をないがしろにしおって~とかそういうのです)」
完全に読み間違えた……全然日本の事は漏れてない。これはやらかしましたわ。
「よし、どうせ一日は戻れないし……巻き込まれたお前さんにもちゃんと説明しようかね」
「……私、何かに巻き込まれたんですか?」
政府側が用意してくれたホテルにアミッド共に移動して説明に時間を割く。
「つまり、ここはオラリオとは違う世界?」
「そいう認識であってる」
驚いた表情をするアミッドだったが同時に腑に落ちたらしい。
「そうですか、あれほどの医療に関する技術が我々のファミリアに流れてこなかったのも納得です。あれはとても画期的な方法ですし……アレを是非ウチのファミリアに!」
「技術は渡しません」
「えー」
「えーじゃない。仮にアレをお前の所のファミリアで導入したとしてどうやって説明するんだよ。物品とかでいずれ壊れて無くなる物とか既存製品の拡張とか延長線上のものならまだしもオラリオの医療と
そんな技術を導入してみろ、技術を正しく運用出来るかどうかすら怪しいぞ」
「私なら大丈夫ですよ!」
「お前『は』大丈夫でも『他が』駄目だろ」
おじさんの言わんとしている事が分かったのか口を紡ぐアミッド。が、未練は見て取れる。
ぶっちゃければ別に技術が流れようとおじさんは困らないけどあの世界だと戦争被害がくっそ拡大するんだよな……そして責任追及しやがるし。いかん、過去のミスを考えると頭が痛い。
「兎に角この件に関しては絶対許可は出さんし
再度釘を刺して話を切り上げ待機していると大臣の意識回復の知らせが入った。
特に問題も無く意思疎通が出来ているそうなのでここでお役御免として帰る事に。当然の様にアミッドが駄々を捏ねたが医療関係の知識は一つも渡さなかった。
何度か前の人生でお前に振り回されまくった二の轍は踏まんぞ……。
とはいえ、ワールドテレポートのクールタイムがあるので直ぐにオラリオに戻れる訳じゃないから……折角なのでアミッド連れて観光でもするか。
失敗した。観光なら大丈夫だろうとか思わずにさっさと自宅に戻るべきだった。
薬局で全力で駄々捏ねるんじゃねぇ! 銀髪美人が地面で寝転んで全力駄々で周りの目が痛ぇんだよ畜生が‼‼‼
結局店にあるモノに限るという制限付きで買い与えたが……コレ、大丈夫かなぁ。
実は認識にすれ違いがあったが気づかないおじさん
女性の何が何でも手に入れるという執念を甘く見たおじさん
次回、おじさんと同人誌
※次回は本編とは何ら関係ない話になる予定