転生したら600族に変身できる魔人になった件   作:W297

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14話 ドワルゴンへの道中で

 

 あっという間にゴブリン村が見えなくなった。

 

 ドワーフの国、ドワルゴンにはゴブリンの足で歩いて2カ月の距離である。

 

 森の中を流れるアメルド大河…、ここをたどっていくと山脈にでるらしく、その山脈にドワルゴンはあるそうだ。

 

 まあ俺や嵐牙狼族の足なら大幅に時間を短縮できるだろう。

 

 …っていうか。

 

(リアス!ちょっといいか?)

 

 飛んでいる最中にリムルから俺に声が届く。

 

 牙狼族を捕食した時に『思念伝達』というスキルを新たに手に入れたそうだ。

 

 俺はリムルが乗っているランガの横へと位置取る。

 

「…ん、どうしたよリムル?」

 

(いや、想像以上に速くないかって思ってな…。

 

 お前って今どれくらいの力で飛んでるんだ?)

 

 確かに、ランガ達嵐牙狼族の面々はもう数時間は飛んでいるがスピードを落とす気配はない。

 

「…一応俺は6割ぐらい。丸2日は飛び続けれるぐらいのレベルかな。

 

 やろうと思えばまだ上げれるぜ?」

 

(…なかなかお前もバケモンだよな)

 

「褒め言葉と受け取っておこう」

 

 俺はリムルにそう返していく。

 

 …ちなみにこの道、俺は飛んでいるから関係ないが結構凸凹している岩場があったりする。

 

 だが、嵐牙狼族はそんなの問題がないように駆け抜けていく。

 

 リムルに聞けば、乗り心地もほとんど揺れがないらしい。

 

 俺も乗せてもらったら良かったかな。

 

「ランガ、疲れとかはないか?」

 

「ええ、大丈夫です!

 

 なんならもっと加速しますよ!」

 

 そう言ってランガを含めた嵐牙狼族達はスピードを上げる。

 

 俺もそれに合わせるようにして加速していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、辺りは日が暮れて来たので野宿をすることになった。

 

「リグル、一個聞きたかったんだけどいいか?」

 

 夜の準備をしながら、俺がはリグルに話しかける

 

「はい!何でしょうか、リアス様?」

 

 リグルはそう答えてくれ、俺はそれに続けていく。

 

「お前の兄についてなんだけどよ、誰に名前つけてもらったんだ?」

 

「あ、それ俺も気になる」

 

 俺がそう聞くと、リムルも興味あったみたいでこっちに寄ってきた。

 

「はい、兄の名前ですが、通りすがりの魔族の男に付けてもらったそうです」

 

「魔族がゴブリンの村に来たのか?」

 

 リムルの言葉にリグルは「ええ」と首を縦に振る。

 

「十年ほど前になります。

 

 私が子供のころに村に数日滞在し、兄に見どころがあるから…と」

 

「…へえ、良いお兄さんだったんだな」

 

 俺がそう話すとリグルは「はい!」と元気よく返してきた。

 

「自慢の兄でした。

 

 その魔族ゲルミュッド様も『いずれは自分の部下に欲しい』と仰ってくださっていたほどです」

 

「その時に連れていかれたりはしなかったのか?」

 

「はい、まだ兄も若かったですし、何年かしてより強くなった頃にもう一度来ると仰って、旅立たれました」

 

「そうかそうか。今度来たら、様子が変わりまくっててビックリするだろうな!」

 

 リムルがそう言うとリグルは首を縦に振る。

 

「そうですね! しかし、今はリアス様とリムル様に仕える身。

 

 栄えある魔王軍とはいえ、ゲルミュッド様について行く事は出来ませんが!」

 

 魔王軍…やっぱこの世界にはそういう組織もあるのか。

 

「…っていうか、誘ってくれるか分からないのに随分強気だな」

 

「ええ、強気というか確信です。

 

 兄もネームドとして進化しておりましたが、ここまでは変化しておりませんでした。

 

 明らかに、進化の格が違います。"世界の言葉"など、一生聞く事は無いと思っておりました!」

 

 世界の言葉、リグルドも言っていたが、俺達が名付けた後、進化した時に聞いたものらしい。

 

 俺はリムルに話しかける。

 

「…リムル、名付け親によって進化の過程も変化するっぽいな」

 

「ああ。俺とリアスで手分けしたとはいえ、手順は同じだったしな」

 

「…しっかし、魔王軍か。そういうのもいるんだな、この世界」

 

「まあヴェルドラも言ってたけど、勇者もいるぐらいだからな。

 

 今後のためにも警戒はしておくか」

 

「そうだな。関わらないことが一番ではあるだろうけど」

 

 俺とリムルはリグルの言葉を受けてそう話した。

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