「…リアス、分からないようだな…!?」
「お前こそだぞ、リムル…!」
「…こういうのは年長者に譲るべきだろ…!?」
「いや、こういうときこそ年少者に譲るべきだろ…!?」
俺とリムルはそう言葉を交わし合う。
「こうなったら恨みっこなしだぜ、リアス君…!」
「お前こそだ、リムルさんよ…!」
俺とリムルの間にはピリピリとした空気が流れていく。
「リムル様、リアス様…!?」
リグルがその雰囲気を見て心配そうな表情を見せる。
「…行くぞ!」
「…ああ、来いよ!」
俺とリムルはそんな周りを気にせずにそう叫ぶ。
「「せーのッ!
最初はグッ、ジャンケンホイッ!」」
◇ ◇ ◇
…そういう訳で。
「じゃ、行ってくるよ!」
「…ああ、腕のいい職人連れて来いよ…。
じゃないと許さねえからな…?」
俺はワクワクとした表情のリムルに向けてそう話していく。
…こうなった理由はというと、ドワルゴンに入るうえで出来る限り目立たないようにしよう!ということで、案内役のゴブタと後もう1人、俺とリムルのどちらかが行くかという話になった。
…そういう訳でジャンケンに勝ったリムルがドワルゴンに行くことになり、負けた俺はリグルやランガ達と一緒に外で留守番という形になった。
「…り、リアス様…」
「…平気だ、心配しないでくれ…」
俺は「はあ…」というデカいため息をつきながらそう話す。
「あの…、リアス様、こんな時にお願いするのもなんなのですが…」
そんな中、意気消沈する俺にリグルが話しかけてくる。
「ん、なんだ…?」
俺がそう聞くと、リグルは続けてくる。
「はい、村のみんなを守るためにも私は強くなりたいんです。
いつまでもリアス様とリムル様、そして嵐牙狼族に守ってもらうばかりでは、もしお2人がいないときに敵に攻められると守れません。
リアス様、私に剣を教えて頂けませんか?」
…え。
「…俺にか?俺は身体能力だけの自己流だぞ?
あんまり参考にできることはないと思うが…」
俺はそうリグルに話すが、リグルは「それでも!」と言ってきた。
…そこまで言うなら、付き合うとしよう。
教えていくことで、自分も気づくことがあるだろうし。
俺はそう思いながら、リグルに「俺でいいなら」と話していった。
◇ ◇ ◇
「そこ、次の攻撃に備える!
相手の攻撃は1度だけじゃねえんだ、2度目3度目と攻めてくるぞ!」
「は、はい!」
森の中で、俺はリグルにそう指示していく。
…そんな中で。
「…っ!?」
俺に物凄いオーラが襲い掛かってきた。
リグル達もその強大なオーラを感じ取ったみたいだ。
「…お前ら、大丈夫か?」
「…あ、はい!全員問題ありません!」
…よし、まずは大丈夫だな。
「…Burning Up、カイリュー」
俺はカイリューに変身して、森の木々よりも高く飛び上がる。
そして俺はドワルゴンの門を見てみる。
「…オイ、マジか」
俺がそこを見ると、門の前で大量の人が倒れていた。
よく見たら嵐牙狼族もいるし…。
…リムルのやつ、やりやがったな。
俺はその状況を確認して、地面へと降り立つ。
「リアス様、どうでしたか?」
「…ああ、Burning off」
俺は姿を元に戻し、リグルたちに答えていく。
「どういう訳かは知らないが、リムルが嵐牙狼族に変身してた。
警備隊も近づいてきてたから時間もかかりそうだよ」
俺はリグル達にそう答えた。