転生したら600族に変身できる魔人になった件   作:W297

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18話 村に帰ると

 

 俺達がドワルゴンからゴブリン村へと帰ってきた。

 

 …すると。

 

「…リムル」

 

「…ああ、そうだなリアス」

 

 俺とリムルはそう話していく。

 

 

 

 

 

「「…何か、ゴブリン増えてね!?」」

 

 

 

 

 

 帰ってきた俺達を歓迎してくれるゴブリン達を見て、俺とリムルはそう話した。

 

 リグルドや新しく来たゴブリン達の長に聞くと話はこうである。

 

 

 

 

 そもそもの始まりは、森の秩序が乱れ始めた事に原因があるらしい。

 

 牙狼族の襲撃の際、リグルド達が見捨てられたのも、戦力を割く余裕が無かった事に起因する…と。

 

 豚頭族(オーク)蜥蜴人族(リザードマン)大鬼族(オーガ)といったこの森の智恵ある魔物達が、森の覇権を求めて動き出したということだ。

 

 今までも、小競り合いはあったらしいが、そこは暗黙の了解があったらしく武力衝突には至らなかったらしい。

 

 この森の支配者…恐らくはヴェルドラか。

 

 こいつの消失という事態を受けて、これまでの鬱憤を晴らそうという動きが出たのであろう。

 

 本来、魔物とは、自らの力を誇示したがる性質を持つ生き物らしい。

 

 その中でも弱小種族である子鬼族(ゴブリン)はこいつらの前には蹂躙される存在でしかない。

 

 各族長ゴブリンは慌てた。

 

 このままでは、自分達は争いに巻き込まれ破滅してしまうだろう、と。

 

 族長会議を開き連日話し合いが行われたが、貯まるところは智恵無き魔物だ。いい案が出るわけがない。

 

 そんな中、牙狼族の襲撃の報が寄せられたが、今はそれどころでは無かったのだ。その為、リグルド達の村は見捨てられた。

 

 そして、食糧の備蓄も乏しくなって来た頃、森に新たな脅威が現れたとの報告がなされた。

 

 黒き獣と、それを駆る者達の噂を。

 

 そいつらは平地を駆けるかの如く森の中を疾走し、強力な森の魔物を仕留めていった。

 

 一体何者なのか? そこに齎される、驚愕の報告。

 

 どうやら、自分たちが見捨てた、元ゴブリンであるらしい…、と。

 

 この報告を受けて、意見は分かれた。

 

 今すぐにでも、その者達の庇護下に入るべきという主張。

 

 怪しすぎる! 何らかの罠に違いない! とする主張。

 

 罠だと叫ぶ者達に、我々を罠に嵌める理由がない! と説得しても聞き入れない。

 

 また、罠で無かったとしても、受け入れてくれるとも限らない。

 

 智恵無き身の悲しさか、言葉での結論は出なかった。

 

 故に、庇護を求める者の代表達が、この場に足を運ぶ事となったのだそうだ。

 

 そんな話を受けて俺とリムルは話し合う。

 

「リムル、どうするんだ?」

 

「どうするって言ってもな…。断る理由もないし。

 

 カイジン達も連れて来たから村の拡張とかもできるだろうしな」

 

「じゃ、裏切りNGの来たいやつだけ来たらいいって感じにするか」

 

「ああ。そうだな」

 

 リムルと俺は名もないゴブリン達を受け入れる事に決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして問題があった。

 

 いくらなんでもこの人数はここで捌ききれない…と。

 

 リムルと話し合い、この場所から新たな場所へと引っ越すことに決めた。

 

 場所は俺達がやって来た洞窟に近い場所。

 

 建築系に強いミルドと元ゼネコン勤務のリムルが話している中、俺はカイジンに刀を見てもらう。

 

「…どうだ、この刀。お前から見て強度に不安な場所はあるか?」

 

 俺がそう聞くと、カイジンは「いや」と首を横に振る。

 

「見た限りはこれの主成分は魔鉱石だろ?

 

 その時点である程度の強度は保証されてるし、ヒビとか刃毀れとかもねえ。

 

 今んとこは俺が手を加える必要はねえよ」

 

「了解。ありがとな、カイジン」

 

 俺はそう言いながら刀を鞘に戻す。

 

 そうしていると、リムルたちの方もある程度構想が固まったみたいである。

 

 念のための護衛にランガ、そして何人かのゴブリンをつかせて、ミルドを現地測量に向かわせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその間に。

 

 およそ500人のゴブリン達の名づけである。

 

 俺とリムルで丁度半々になるように名付けた。

 

 俺達は低位活動状態ギリギリ寸前になりながらも2日で全員の名前を付ける事が出来た。

 

 …一人だったらおそらく4、5日はかかっていたかもしれないな。

 

 リムルからは「お前がいなかったら確実にガス欠になってたよ」と感謝された。まあお互い様ではあるけど。

 

 進化した族長達はリグルドを筆頭に、ルグルド、レグルド、ログルド…と名付けた。

 

 「分かりやすくていいだろ?」というのはリムルの談だ。

 

 まあ名前っぽくなっただけでもいいだろう。

 

 俺たちは新しく来た3人をゴブリン・ロードに任命し、リグルドをさらに上のゴブリン・キングに格上げさせた。

 

 大工道具は、カイジンが抜かりなく用意している。 

 

 衣服類は、ガルムとドルドの指揮の元、順調に製作されている。

 

 木材類は、村の空き地に順調に確保されていっていた。

 

 全てのゴブリンの進化を確認した頃に、新たな村の建設予定地の測量を終えてミルドが帰還した。

 

 全ては順調に進んでいる。

 

 新たな村の建設予定の区画を確認する。

 

「リムル、これ村というより町じゃね?」

 

「そうだな。でもこれ位にした方が柔軟性もあるしやりやすいだろ」

 

 リムルがそう言うのなら俺は否定しない。その辺りの知識はリムルの方が強いだろうしな。

 

 全ての準備が整った事を確認し、俺達は出発した。

 

 さあ、新天地へと参りますかね!

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