転生したら600族に変身できる魔人になった件   作:W297

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20話 冒険者たちの話

 

「…リアス―、そろそろ起きろよー」

 

「…ん、ありがとリムル」

 

 俺はリムルにそう言われて目を覚ます。

 

 冒険者たちが飯を食っている間、俺は睡眠をとっていた。

 

 5日に1時間ぐらい寝れば、俺の体力は完全回復する。

 

 …知識者曰く、やろうと思えば10日ぐらいは連続で起きれるらしいが、そうなると最終的には低位活動状態となり5日くらいの回復時間が必要になるらしい。

 

 まあ1時間寝るだけで満足に活動できるなら儲けもんだろう。

 

 そして、俺の目が段々と覚めてきた頃、冒険者たちがテントの中へと入ってきた。

 

 冒険者たちがその場に座り、リムルが話していく。

 

「では、改めて、俺はここの主の片割れのリムルと言う」

 

「同じく、リアスだ。

 

 ここには何の目的で来たんだ?」

 

 俺がそう聞いていくと、冒険者たちは答えてくれる。

 

「初めまして、俺はカバル。一応、このメンバーのリーダーをしている。こいつがエレンで、こっちがギドだ。言ってわかるかな?Bランクの冒険者だ。」

 

「初めまして!エレンです!」

 

「ども!ギドといいやす。お見知りおきを!」

 

 Bランク…か。…正直他の冒険者がどれぐらい強いのかは分からないけど、まあそこそこの実力はあるのだろう。

 

「で、こっちが道が一緒という事で、臨時メンバーになった、シズさんだ」

 

「改めて、シズです」

 

 …やっぱり、シズさんは日本人らしさが残ってるな。

 

 飲み方とか座り方は日本人そのものである。

 

「これはご丁寧に、それで?」

 

 リムルがそう聞くと、冒険者たちは疑うことを知らないのかペラペラと話してくれた。

 

 曰く、ブルムンド王国とやらのギルドマスターの依頼を受けてこの辺りで怪しい事が起きてないか調べていたそうだ、…しかし。

 

「でな、怪しいこととか言われてもさ、何が怪しいかなんて俺らに判るわけないんだよ!」

 

「そうそぅ!ちゃんと具体的に『何々を調べろ!』って言って欲しかったよね!」

 

「いくらあっしらが調査が得意と言っても、限界があるってもんでやす!」

 

 そうギルドマスターに文句を言っていた。…頑張れ、ギルマス。

 

 しかも、怪しそうな大岩に空いた穴に「これだ!」と思って、剣を突き刺したらあの巨大蟻の巣だったらしい。

 

 …俺とリムルは呆れて口が開かなかった。

 

 というか、なんで剣を突き刺したんだお前らは。

 

 そこから3日、必死で逃げて、荷物を紛失して、現在に到るそうだ。

 

 お疲れ!としか言いようがない。

 

「…っていうか怪しいもんなんか、この辺りにねーだろ。

 

 あるとすればあの洞窟くらいか?」

 

 俺がそう話すと、エレンが答えてくれる。

 

「いやいや、あそこには何も無かったんだよ! 

 

 知ってるかな〜?邪竜が封印されてる! とか、言われてたんだよね。

 

 中で、お風呂も入れないのに2週間も滞在して調査したけど、何にも居なかったもんね!」

 

「ってバカ!それは流石に言っちゃダメな話なんじゃねぇの?」

 

「知りやせんぜ?バラしたのは、姉さんですぜ!あっしには関係ありやせんぜ!」

 

 男達は、大慌てしている。

 

 まあ、あの時すれ違ったから知ってはいるんだけど。

 

 …ホント、よく生きてられるな、お前ら…。

 

 俺がそう思っているとリムルが聞いていく。

 

「あの洞窟、調査したと言うけど、何であんなとこ調べに行ったの?」

 

 …まあ宝探しに来た訳じゃないだろうけど。

 

「もう言ってしまったもんは、しょーがねえ。

 

 実は、エレンが言った通り、邪竜の反応が無くなったと噂になってな…」 

 

 なるほど。

 

 俺たちには知る由も無かったが、ヴェルドラが消えた事で、人間は大騒ぎになったらしい。

 

 封印されてるのに、それが消えただけで大騒ぎ。

 

 何というか、すごい竜だったようだ。

 

「しかも、中は魔素が濃いから、反応石持って行ったんだが、濃度が低下しててな。

 

 完全に、異変は察知出来なかったんだよ。

 

 今ではあの洞窟、普通よりは濃度濃いけど唯の洞窟になっちまってる。」

 

「まあ、強い魔物いっぱいいるから入らない方がいいのは確かだけどね!

 

 お宝は何にも無かったし、鉱石なんかも何にもなし!

 

 危ない魔物倒して中に入るメリット何にもないのよ!」

 

「探せば盗賊達の装備くらい落ちてるかも知れやせんが、大した物はなさそうでやす」

 

 …うん、心当たりがある。

 

 俺はチラッとリムルのほうを見ると、知らぬ存ぜぬと言う風に口笛を吹いていた。

 

 …まあ、言わなければ大丈夫だろう。

 

 それからも、話は続いた。

 

 口を滑らせたので、もう隠しても仕方ない!とばかりに、色々な情報を提供してくれた。

 

 案外、コイツらも気のいい奴らだった。

 

 洞窟の価値が減ったという事だし、これでここへの調査も減りそうである。

 

 

 

「ところで見ての通り、ここに町を作っている途中なのだが、ギルド的には問題あると思うか?」

 

 そんな中、3人にリムルがそう聞いていた。

 

「いや…、大丈夫だろ?」

 

「そうねぇ…、ギルドが口出す問題じゃないしね。国はどうなんだろ?」

 

「うーん…、あっしには判りやせん」

 

 まあ文句言われる筋合いはないし、大丈夫だろ。

 

 俺は話していく。

 

「話は分かった。今日はここに泊まってくれて構わない。

 

 ゆっくり旅の疲れを癒してくれ」

 

 俺がそう言うと4人は「ありがとうございます!」と返してくれた。

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