イフリートが生みだしたサラマンダーは消え去り、俺は一時的に地面に降り立ち、はねやすめを使う。
「残るはテメーだけだ」
「さあイフリート…覚悟はいいか?」
リムルと俺がそう言うと、イフリートは俺達に向けて手を向ける。
「…
そう言うと同時に、俺達の足元に紋様が広がる。
「ヤベェ…!」
「そうくるか…!」
一瞬にして、巨大な火柱が俺達を包み込む。
「主よ!」
「旦那方!?」
ランガやカバルの声がそう聞こえてくる。
…確かに熱いが、それほどでもないか。
ドラゴンタイプかつマルチスケイルも発動してるだろうし。
はねやすめしといてよかった。
…まあさっさとここは抜け出すとしよう。地味にダメージ喰い続けてるし。
「Burning Up、ガブリアス!」
変身すると同時に俺は地面に潜っていった。
◇ ◇ ◇
「…だいたいこの辺りか」
俺はそう言いながら地上へと浮上する。
「リアス様!ご無事ですか!?」
地面から出てきた俺を見てランガが駆け寄ってくる。
「ああ、平気だ。
多少はダメージ喰らったけど、特に影響はねえよ」
…俺はランガにそう話していく。
「あれ…、リアスさんさっきと雰囲気違ってない?」
エレンがさっきの黄色を基調にした服装から、今の紫と赤を基調にした服装を見てそう呟く。
「ああ。さっきとは少し使える能力が違ってな。
今回は土とか、そういう技を使うのが得意なタイプなんだ」
「それより、リアスの旦那!
リムルの旦那は大丈夫なんですか!?
思いっきり火柱の中にいましたけど…!?」
そう答える俺に、カバルが話してくる。
「ああ、大丈夫だ。
あいつは俺より強いしな。
それに…」
「それに?」
俺の言葉にエレンがそう話すのに俺は続けていく。
「…あいつは、炎系の攻撃でダメージを受けることはねえよ」
…こっちに来た時にアイツは『熱変動耐性』を持っていると言っていた。
あれぐらいの炎、なんてことないだろう。
「…リムル、仕留めろ!」
「…おうよ!」
炎の中から俺の声が届いたリムルはそう言いながら飛び上がる。
イフリートが虚を突かれたような顔を見せる中、リムルは一気に体を広がらせる。
そしてリムルは捕食者を発動してイフリートを飲み込み、強い光を放つ。
光が晴れると、先程までイフリートが立っていた場所に傷一つない状態のシズさんがいた。
「「「シズさん!」」」
倒れるシズをリムルは慌てて駆け寄り、俺達そのその場へと駆けよっていく。
リムルに抱えられたシズさんは笑顔を見せていた。
「スライムさん…、リアス君…、…皆んな、…約束、守ってくれて…、ありがとう…!」
…シズさん奪還作戦、無事完遂である。