俺とリムルは、それに一颯は洞窟にある地底湖の側に到着した。
「それじゃ、色々やっていくとしますか」
「ああ、そうだな」
俺の言葉にリムルはそう返してくる。
今回ここに来た理由はお互いのスキルの確認である。
リムルがイフリートを食ったことで色々とできることが増えたらしいし。
一応俺と一颯が出来ることも確認しておきたいし。
「まず、リアスと一颯から見させてもらってもいいか?」
「分かったよ」
「うん、いいよ」
俺と一颯はそうリムルに返していく。
「…たしかこっちに来た時に行ったと思うけど、俺の能力は『変身者』と『知識者』、それに『消失者』。
後は『身体能力強化』と『六式』だな。
俺に関してはこっちの世界に来てから特に変わったことはねーよ」
「私は元から持ってたのが『燃焼者』と『氷結者』。
それと航に名付けてもらって獲得したスキルが『化騙者』と『怨霊者』だね』
「要するに…よ。
リアスは600族すべて、一颯はキュウコンとゾロアークにの力を持つ姿に変身できるって認識でOKか?」
「ああ。それでいいよ」
俺はリムルの言葉をそう肯定する。
「…というか、やろうと思えば完全にそいつらに変身することもできるんだよな。
普段は人型の方が色々と便利だからそっちにしてるけど」
俺の言葉に一颯も同意してくる。
「そうだよねー。4本足より2本足の方が体も慣れてるし。
視点もどうしても低くなっちゃうから」
「ああ。やっぱいっつも使い慣れてる人の体がちょうどいいよ」
まあゾロアークはともかく、キュウコンは完全に4足歩行だもんな。
俺もボーマンダとかメタグロスとかはそれにあたる。特にメタグロスだと頭上に手が届かなくなるし。
◇ ◇ ◇
そして数時間後、リムルの様々なスキルについても説明を貰い、スキルの威力などを試すのにちょうどいいという事で、リムルが新たに手に入れたスキルの『分身体』を使う事になった。
今はリムルが分身体と各種耐性及びスキル『範囲結界』を同じにし、『多重結界』を分身体に発動させたところである。
「よしよし、んじゃあ、まずは俺からな。」
「ああ」
「楽しみだなー」
リムルに俺と一颯はそう返していく。
「せーのっ…!」
ドゴオオオオオオオオオッ!
リムルがそう言うと、黒い火球が飛び出して、リムルの分身体を中心に燃え上がる。
…相変わらず、えげつない攻撃である。
だが、そんな攻撃を喰らったリムルの分身はぴんぴんと平然な顔を見せている。
「…えげつない。怖っ!何コレ怖っ!!」
リムルも自分の出した攻撃に驚きながら、残った炎を捕食して消火する。
「じゃ、次は俺な」
俺はそう言って分身の前に立つ。
「Burning Up、サザンドラ!」
俺はそう言ってサザンドラに変身する。
「少し待ってな、フル積みする」
俺はそう言いながらわるだくみを積んでいく。
「…よし、フル積み完了!」
俺はそう言って分身体に対して攻撃態勢に入る。
「はあッ、大、文、字!」
俺から放たれた大火球は、もの凄い勢いで分身体に向かっていき、分身体にぶつかると「大」の字のようにして爆発が広がる。
「えげつねー…」
俺の攻撃もリムルに劣らず…といった感じであった。
…なお、分身体には傷一つついていない。
そんな中、リムルが俺達2人に聞いてくる。
「あ、そうだ。二人に聞きたいんだけどよ」
「ん、何?」
「なんか気になるところでもあったか?」
リムルは俺達の言葉に続けていく。
「ポケモンってさ、種族値だけじゃなくて個体値とかあるだろ?
お前らってその辺りどうなってるのかなって思ってさ」
「あー、確かにそう言われてみれば…」
一颯はそう頭を悩ませる。
ちなみに一颯は俺の『知識者』やリムルの『大賢者』みたいなスキルはないらしい。
「…『知識者』、俺と一颯の個体値とかってどうなってるんだ?」
《解。個体名リアス・テンペストと個体名一颯が変身できるポケモンの個体値は、無指定だと全ての値が最高となります。
なお、いくつかの数値を制限することも可能です》
…それを聞いて、俺は言葉を失う。
「…ん?航、どうかしたの?」
一颯は動きを止めた俺に向けてそう話してくる。
「…俺と一颯の個体値、何もしなかったら6V固定だってよ」
「嘘だろ!?」
俺の言葉を聞いてリムルがそう驚いた声を上げる。
「え、ちょっと待って。何もしなかったら…って言ったよね…!?」
「ああ、やろうと思えば素早さ最低、それ以外最高のメタグロスにも変身できるそうだ…。
…普通にエグくね?」
俺の言葉に、その場にいた二人は首を縦に振っていた。