転生したら600族に変身できる魔人になった件   作:W297

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33話 遭遇、オーガ

 

 俺達3人は森の中を駆け抜けていき、目的地へと到着する。

 

 見てみると、白髪の刀を持った初老の男にゴブタが斬られていた。

 

 近くでは、リグルが剣を支えにして膝をついており、周りでは警備隊の皆が倒れ伏している。

 

 そしてその奥には、リグルと睨み合っている鉄の塊を先につけた棍棒を持つ紫髪の女がおり、更に奥には赤髪の男と桃髪の女がこちらを睨んでいる。

 

「…なんだ?」

 

「ぎゃーー!斬られたっす!超痛いっす!死ぬっすーーっ!」

 

「落ち着け、傷は浅い」

 

 そう言いながらリムルはリグルとゴブタに回復薬をぶっかける。

 

「大丈夫か?リグル、ゴブタ」

 

「リムル様!リアス様!それに一颯様も!」

 

 俺が声をかけると、駆けつけた俺達に気づいたリグルとゴブタがそう声を上げる。

 

「回復薬っすか!?助かったっす!!」

 

「リグルさん、状況を説明してくれる?警備隊に何かあったの?」

 

 一颯はそうリグルに聞いていく。

 

 リグルはまだ少し痛みがあるのか、片腕を押さえながら答えていく。

 

「倒れている者達は無事です。魔法により、眠らされただけですから」

 

 そう言われて改めて倒れている者達をよく見ると、背中がゆっくりと上下しており、イビキをかいている者もいる。

 

 命に別状はなさそうだ。

 

「面目ありません。

 

 強力な妖気を感じ警戒していたのですが、まさか大鬼族(オーガ)に出くわすとは思わず…」

 

「「「オーガ?」」」

 

 俺達3人がそう言うと、知識者から説明が入る。

 

《解。大鬼族(オーガ)とは、知恵ある魔物であり、この森における上位種族の1つです。

 

 強さの階級で表すなら、およそB〜B+ランクに該当します》

 

(そういうことね…)

 

 俺は一颯に知識者からもらった情報を伝えると、俺はオーガたちがいる方向を見つめる。

 

 リーダー格はあの赤髪のオーガだろうか。

 

 日本風の鎧と腰に刀を差している。

 

 感じる妖気はランガにも匹敵するだろう。

 

 そう考えていると、上の方から何かがぶつかる音が聞こえてきた。

 

 俺達が顔を上げると、ハンマーを持った黒髪のオーガと双剣使いの青髪のオーガをランガが相手していた。

 

「ランガ!」

 

 そうリムルが呼びかけると、ランガは地上に降りて俺達に駆け寄ってくる。

 

「主よ!申し訳ありません、我がいながら…」

 

 ランガはそう言ってくるが、リムルは「むしろよくあそこまで持ちこたえた」と話していく。

 

 …合計6人のオーガ…か。

 

 よく持ちこたえてくれたと言うべきか。

 

「…航、あの人たちの鎧…」

 

 そんな中、一颯が俺にそう話しかけてくる。

 

「…ああ。返り血が付いてるしところどころ壊れかけてる。

 

 どうやら、訳ありな敵みたいだ」

 

 俺が一颯にそう返していると、リムルがオーガたちに向けて話していく。

 

「おい、お前ら!

 

 事情は知らんが、ウチの奴等が失礼したな」

 

「なあ、俺達と話し合いに応じる気はないか?」

 

 リムルに続けて俺がそう続けていく。

 

 

 

「お兄様、あの者の仮面…」

 

 

 

 そんな中、桃色の髪の女オーガが、赤髪のオーガに何かを伝える小さな声が俺の耳に聞こえてきた。

 

 仮面って、リムルの仮面か?何かあれに見覚えでもあるのだろうか。

 

 

 

 

 

「…正体を現せ、邪悪な魔人共め」

 

 

 

 

 

 …赤髪のオーガは、そう俺達3人を睨みつけながら話してきた。

 

 

 

 

 

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