麦わらの一味の記録係   作:禍Gャ緋ィM

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閑話です。前回出航したんだから今回は次の島だろって?
もう今くらいしかこの話入れるタイミングが…。
時系列としては宴の前です。ジンベエが寝てたとき。

初の感想いただきました。ありがとうございます。これであと3日は戦える…! まだまだ感想ならびに誤字報告お待ちしてます

本日2話掲載です。でした。


13話 ゾロみたいなのが増えたな

 

 

 ──ココヤシ村

 

 

「見たよー、ウソップくん。大活躍だったじゃないか。正直なところまさか君が幹部を一人倒せるとは思ってもみなかった」

 

 

 道具の手入れをしているところに急に声をかけられた俺は、ゴーグルを外して相手を確認する。確か名前はレコー、だったか? 

 

 

「おお、レストランの。へん、どうよ。なんてったって俺様は勇敢なる海の戦士だからな! いくら魚人だって俺様の手にかかりゃあちょちょいのちょいよ」

 

 

 親指を立てて渾身のドヤ顔を決める。レコーはそれをスルーして話を続ける。つれねぇな。

 

 

「正面の椅子失礼するよ、よっと。ナミくんと一緒に話をしてくれていたときもそうだったが、君の話には嘘や誇張表現が多い。そりゃあ人間話を盛ることはあるが、それにしたって多い。君の場合話の組み立てや喋り方が上手いから楽しく聞けるが、他の人間がやると聞く価値すらない戯れ言に成り下がるだろうね」

 

 

「おん? …褒めてくれてるってことでいいのか?」

 

 小難しい言い回しされてもよくわかんねぇな、と思いながら相づちを返す。話を聞くのに頭を使いそうだったので作業の手は止めた。

 

 

「うん、今の話も、これからする話も君を褒めているつもりだよ。前に聞いたことをふまえると、君のそのハッタリ癖は幼なじみのために身についたものだろう? 愛によるものだ、とても好ましく思う」

 

 

「あ、愛ってそんな…そんなんじゃねぇよ。どっちかって言うと親父への憧れみたいなもんが先にあった、と思うぜ」

 

 

()()、ね」とニヤニヤしながらこっちを見るもんだから何か間違えたかと不安になってくる。

 

 

「まぁ話したいのはそこじゃない。大抵の場合、ハッタリを用いるやつは弱い。強い者ならハッタリを使わずとも相手に勝てるんだから、当たり前のことでもある。ましてやウソップくんは体が貧弱だ。ハッタリをかましてもバレやすい。そういったこともあって、私はウソップくんは魚人には勝てないと思っていた。実際時間稼ぎどころか一度は心が折れたようだしね。

 でも、でもだ。

 君はそこから立ち上がった。勝ってみせた。己の弱さに向き合い、ハッタリも駆使して敵を倒した君は、紛れもない勇敢な海の戦士だ」

 

 

「お、おお…。こうもはっきり言われると照れるな…」

 

 にしても一回心が折れたことまでバレてるとは。あの時の俺の戦いは誰かに見られてたようだ。人のいなさそうな方向へ逃げ、じゃねえや誘導したつもりだったんだが。

 

 

「とはいえ、だ。君はこのままだと戦いについていけず役立たずになるか敵にあっさり殺されるかの可能性が非常に高い。そこでだ、ウソップくん。筋トレをしよう

「うおっ」

 

 

 話の最後で急に身を乗り出してくるもんだから思わずのけぞっちまった。

 

「い、いや、俺様には狙撃の腕があるから筋トレなんていらねぇし。それに今から筋トレしたところでたいして意味ねぇだろ」

 

 

「そんなことはないさ。今回みたいに敵から逃げる場合、足腰を鍛えていれば逃げながら狙撃ができるしスタミナがついて捕まるまでの時間が延びることも考えられる。ゾロくんみたいな、とまではいかないがある程度の筋肉はやっぱり必要だよ。君の遠距離武器のパチンコだって腕の力を鍛えれば威力は上がるしね。あぁ、わかりやすいのがあったね」

 

 

 そう言ってレコーは俺の足元にまとめてある道具類の中に手を伸ばす。ごちゃごちゃしてるから怪我しそうで怖いんだが…。そこから取り出されたのは、今回の戦いでも活躍した一品だった。

 

 

「このウソップハンマーも君の筋力が上がれば5キロから10キロ20キロと重たいものにできる。近接武器の強化は己の身を守ることにつながるよ」

 

 

 …実はそのウソップハンマー、工作用であって戦闘のためのものじゃねぇんだよなぁ……。使ったけど。

 




筋肉こそ至高ってわけじゃないけどさすがに貧弱だよね
ムキムキのー輪ゴーム!  んふふっ…筋肉関係ないね
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