今回も閑話。会話多めです。
台本形式じゃないけど誰の発話かはわかるはず
昨日、目次の一番上に番外編を投稿しました。
まだの方はお読みいただけると幸いです。
──海軍本部情報管理室
ここは世界各地に存在する海軍支部からの報告を一手にまとめる場所。大海賊時代になって以降はその性質上、ここに所属する者は毎日大忙しだ。海賊たちの非道な行いが報告されることも少なくない。しかしその日あげられた一つの報告は、そのような報告にも慣れた職員を動揺させてしまうものだった。
プルプルプルプル…ガチャ
「はい、こちら海軍本部情報管理室。所属の支部とマリンコードをどうぞ」
「こちらマリンコード××××ー×××。階級は准将。第77支部のプリンプリンだ」
「はい、第77支部のプリンプリン准将ですね。……確認がとれました、本日は何のご用で?」
「先日、任務で海賊に滅ぼされたゴザ村へと生き残りの住民を保護しに向かったのだが、下手人の海賊に返り討ちにあってね。船を沈められた」
「!!?? …よ、よくぞご無事で。ということは用件は追加戦力の申請でしょうか」
「ん? あぁいや、海賊は現地の協力者たちの助けもあって無事逮捕できた。人数差もあり私一人では逮捕がかなわなかっただろう。礼代わりに彼らへ懸賞金をやりたいというのが一つ。さらにもう一つ用件があり、むしろそちらの方が重要だ」
「東の海にそれほどの実力をもった賞金稼ぎが…。懸賞金の授与の申請をしておきますので、そちらで先にお渡ししても大丈夫です。…それで、もう一つの用件とは」
「……。私が今第16支部の軍艦の電電虫から連絡していることからわかるかもしれないが、ここに所属しているネズミという…あー、大佐だったか?が件の海賊、魚人海賊団のアーロンと賄賂のやりとりをしているのを目撃した。証拠代わりにいくつか記録をとった。現在は兵ともども拘束済みだ。そのため船は手に入ったが人手が足りなくてね。海賊と共にこいつらも連行するための応援がほしい」
「なっ……!? わかりました、すぐに近くの支部から応援に行かせます。高速船とはいえ到着までに1日近くはかかりますが、拘束は大丈夫でしょうか」
「現地の住民に見張りを頼んでいる。しかし戦力としては心もとないのでなるべく早めに頼むよ。報告は以上だ。詳しいことはまた後日書類で提出する」
「はっ。お疲れ様であります」
ガチャ
海賊との戦力差が大きかったり異なる任務の遂行中であったりするために海軍が海賊を
「…これでいいかい?」
「そうだね。あとは事件隠蔽の流れにならなければ充分だ。しかし、現地の協力者だなんて。私たちのことを報告しなくて良かったのかい? 海賊だということはわかっているだろうに」
「おや、海賊だったのかい? 海賊旗に見覚えがないからてっきり賞金稼ぎが奪った船で航海してるのかと…。そんな顔をしないでくれ、冗談だよ。君には助けられたからね、恩を仇で返したくないのが一つ。海賊に海軍が助けられたと報告するのは格好が悪いのが一つ。それに何より、今君たちを手配したら私が住民たちに恨まれてしまう。私の信条は“人々のための正義”なんだ」
「んふっふふ…。こんなにまっすぐな海兵は久々に見たよ。君同僚にバカだって言われない?」
「よく言われる。おかげで本部の出世コースから外れて、今や田舎の支部の准将さ」
「「あっはっはっは」」
いざ手配するってなったらこの写真使ってね
自信作なんだー!