麦わらの一味の記録係   作:禍Gャ緋ィM

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まだまだ感想や誤字報告お待ちしてます。
ちなみにこのエレジア編、まだ書き終わってません。
オチ以外特に決めずに現在進行形で書いてます。
私はその場のノリでストーリーを決めている…!


18話 背中ごしの鼓動

 

 

 ──エレジア

 

 

 今日も今日とて昼間から作曲作業に勤しんでいると、なんだか騒がしいことに気がついた。ゴードンとわたしの二人だけの生活ではこんなに大きな音が立つことはない。他に誰かいるのか。でも定期船が来るのは今日じゃなかったはず。まさか、海賊? でも砲撃の音はしなかった…。

 …いや、何かを盗みに来たのなら静かに上陸した可能性があるか。とにかく、危険なやつらだったらゴードンが危ない。ウタウタの能力があるわたしと違って、ゴードンは一般人なんだ。元国王だけど。たしかいつもこの時間は協会にいたはず…。急いで協会に向かおうとすると、城の中から複数人の声が聞こえた。そのうち一つはゴードンのものだった。もう捕まってる…!? 

 …ある程度近付けば、わたしのウタウタで無力化できるはず。ゴードンが傷付けられる前になんとかしなければ。

 

 

 

 

 声を頼りに近付く。どうやら、城の中の案内という体で二人ほど連れてゴードンが城の中を大きく回っているようだ。大声を出して説明をしているのは、部屋にこもっていたわたしに異変を気付かせるためか。

 待ってて、ゴードン。すぐ助けるからね。

 

 

 

 姿が見えた。一人は麦わら帽子を被った若い男、もう一人はコートを羽織った多分女の人。麦わら帽子…。やっぱり海賊か。男はゴードンの説明に飽きたのかどこかウズウズしている。彼らの隙となるタイミングを、歌を聞かせるタイミングを待っていると、遠くからでは声が小さくて聞こえなかった女性の声も聞こえてきた。

 

 

 

「こらこらルフィくん。どこに行く気だい。まだ説明の途中だよ」

 

 

「楽器の部屋ばっかでつまんねぇ! オレ探検してくる!」

 

 

「ダーメ。そろそろ終わりだろうし、もうちょっとの辛抱だよルフィくん」

 

 

「…つ、次は打楽器の部屋だ。手入れは欠かさずしてあるから演奏もできる。君も楽しめるはずだ」

 

 

 

 ……ルフィ? ルフィって言った? あの麦わら帽子の子が? 

 たしかにシャンクスのと似たのを被ってはいるけど…。ダメだ、せめて顔を見なきゃ判断できない。バレないようにこっそりと…。

 

 

「だ、そうだよ。ハイどっか行こうとしない!」

 

 

「うぉわぁっ!?」 

 

 女の人がルフィかもしれない子の腕を掴んでグルッと回った。そのおかげで、というのはシャクだけど、顔がしっかり見えた。

 ルフィだった。10年ぶりの生で会うルフィだった。昨日の配信でも見たルフィだった。ルフィに会えて嬉しい気持ちと、ルフィが多分海賊で悲しい気持ちと、ルフィ変わってないなぁというお姉さん心と、とにかく色んな気持ちがごちゃごちゃになる。

 …横の女はこの前ルフィにあーんしたやつだった。今はルフィの腕を抱き込んでる。なんだこいつは。

 

 

「今あっちにウタみたいなやつがいたんだって! オレ見たんだ!」

 

 

「そうかいそうかい。…ゴードンさーん、ちょっとあそこにあるアレについて教えてください。ほらほらあそこの」

 

 

「む? い、いやそこには特に何も…力強いな…」

 

 

 女に引きずられてゴードンが奥に消えていく。残ったのはルフィとわたしだけ。ルフィが隠れてるわたしの方へやって来る。

 

 

 

「なぁなぁおまえウタだろー? オレだよオレ。ルフィ! フーシャ村の! 覚えてるかなー」

 

 

 その声でわたしは隠れるのをやめてルフィの前に出た。…さっきまで気がつかなかったけど、顔に傷ができてる。一体誰がこんなこと。姿を現したわたしを見て、ルフィは表情をすっごく明るくした。

 

 

「やっぱりウタだ! 久しぶりだな!」

 

 

 あまりにも嬉しそうに言うものだから、こっちも調子が狂ってしまう。さ、先にこれだけは聞いておかなくちゃ。緊張で言葉が固くなる。

 

 

「…ルフィ。久しぶり。10年ぶりだね。

それで、さっきの女は何? ゴードンに…何する気?

 

 

 

「うん? あいつはレコー、仲間だ! 今おっさんと城ん中歩いてんだ! ……にしてもそっかあ。10年ぶりかぁ! にしししっ」

 

 

 聞きたいのはそういうことじゃ、って何!? 

 し、視界がふらふらする…。

 

 

「あ、おい! わりぃウタ、大丈夫か!? …おっさんとこまで運ぶか」

 

 

 ……!? 気がついたらルフィにおんぶされてる…! 

 か、身体がその、密着して…!! 

 

 

「掴まってろよ。おーい! レコー! おっさーん!」

 

 

 二人はすぐに見つかり、顔を真っ赤にしてたことをバラされたわたしは、もうちょっとおんぶされてたかった気持ちとあまりの恥ずかしさに一旦気絶することにした。

 きゅう。

 

 




ルフィくんすごいなぁ…
……!! 恋の予感!!  そうなの?
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