第1話 夢見る神機使い
…少年は夢を見る…
白い服に身を纏った男と神機使いの少年が向き合い、何かを話している。
『……計画は……まらない』
『……じの言う……か』
何を話してるのかまでは聞き取れないが…
男が両手を挙げたその瞬間、後ろで宇宙船が飛んでゆく。
そして白い触手が現れ、男を飲み込み、少年を飲み込み、それは彼らのいた場所をも飲み込み、それはどんどん広がり、アナグラを、居住区を、父さんと母さんが命を懸けてまで守ったあの場所を、極東を、やがては世界中を飲み込み、地球上にはもう何も生きているものはない…
****************************
「・・・またこの夢か・・・」
寝覚めがわるい・・・
最近はこの夢ばかり見てる気がする・・・
未来を見ることのできるこの夢、一見便利そうにも聴こえるが、昼夜関係なくいつ来るのかも分からない、見える未来は悪いものばかり、おまけに的中率はバカみたいに高いときた・・・
「でも・・・この力があれば、こんな未来も・・・」
僕は右手についている慣れない腕輪を見てつぶやいた。
僕の名前は三日月ナギ。
極東に配属された神機使い。僕はその中でも『新型』と呼ばれる遠近両用の神機使い・・・らしい
なんでも極東初の新型らしいけど・・・
今の状況をサクッと説明すると、神機使いの適合試験のあと、ツバキ教官っていう人に会った。怖い人だったな・・・。あとその時コウタっていう、同期になるやつにもあった。いいやつそうだったな・・・ガムくれなかったけど・・・いいえ、根に持ってなんかないですよ?えぇ。
それでメディカルチェックを受けるために榊博士の所へ行き、やけにテンションの高い博士に(そういえば支部長は冷静に対処してたな・・・慣れ?慣れって怖いな・・・)怪しい薬をぶちこまれ・・・ってあれ?僕があのあと寝たのって、たしか研究室だよね・・・?なんで自室で目を覚ますの?・・・気にしないほうがいいな。うん。そうしよう・・・。
さて、状況説明も終わったところで、これからどうしよう・・・。訓練まで、まだしばらく時間あるしな・・・。そうだ、今日からお世話になるんだ、挨拶回りでもしよう。
<エントランス>
・・・人がいない・・・
受付のヒバリさんに挨拶ついでに聞いたところ、皆さん、任務で出払っているらしい・・・
ほかの所も行ってみよう!なにも先輩神機使いの方たちだけがこの極東支部で働いているわけじゃないし!
******************
迷っちゃいました・・・ドウシテコウナッタ・・・・
今いるのは、なんだか薄暗いところ・・・周りには神機がいっぱい・・・
だめだ帰り道が分からない・・・
「だれ?」
あ、人がいる、やったね。道をおしえてもら・・・
目の前にいるのは、タンクトップに作業着の女の子。頬にオイルが擦れたような跡がある。僕と同い年ぐらいかな?なにせここに精通してるようには見えない。僕と同じく迷子かな・・・?
******************
そんなことはなかった。彼女は楠リッカさんといって、もう5年も前から神機の整備士をやってるらしい。しかも年上・・・ほんと失礼しました・・・
とりあえずリッカさんのおかげでエントランスに戻れた。ほかの神機使いの方たちと話をしていたら話が盛り上がった。ホントにいい人ばかりだな。うまくやっていけそうだ。
・・・あれ?なんか忘れているような・・・?
「ずいぶんと楽しそうだな?」
後ろを振り向くまでもない、ツバキ教官だ・・・。時計を見ると訓練の時間よりも1時間以上たっている。こわい、振り向くのが、こわい。
おそるおそる振り返ってみると、見たこともないような笑顔の教官、目が笑ってないが。
「来い!お前にはスペシャルメニューだ!終わった後に立っていられると思うなよ!」
周りの皆さんがすごく可哀想な目で教官に引っ張られていく僕のことを見ている。
僕、ここでうまくやっていけるのかな・・・?
どうもひーらです。駄文で申し訳ないです・・・。
どうか温かい目でこの物語の行く末を見守ってください