〈sideナギ〉
『殴られた』そのことに気付くまでに少し時間がかかった。
「あんた、いい加減にしなよ」
「・・・」
「あんたの力だけで全てのことが丸く収まると思ってるの?そうだとしたら勘違いもいいところだよ」
「うるさい・・」
「所詮人間ひとりにできることなんてちっぽけで、」
「うるさい・・・」
「そのわずかな『できること』を一生懸命する」
「うるさい、うるさいうるさい!」
「冷静にならないと、あんた、もっと大事なもん失うよ」
「うるさい!カナデに僕の悔しさはわからない!」
「そうだね、わからないよ。でもさ、私は知ってる、このままじゃいけないと」
「じゃあっ・・どうしたらいいんだよっ」
もう、最後の方は絶叫だった。
「皆の力を集めればいいさ。皆に頼ったらいいのさ。あんたは一人じゃないだろう?」
そうだ、そうだった。まったく、ついこの間アリサに説教したばかりなのに。大事なことを忘れてた・・僕は一人じゃないんだ
「やっと、いい面構えになった。」
「ありがとう」
ピピッ
ヒバリさんから通信が入る
「ナギさんっ、その近くにアラガミの反応が。大型種です」
周りを見回すとボルグ・カムラン
「ヒバリさん、ボルグ・カムランを確認、戦闘に入ります」
「了解です」
僕はカナデのほうを向き直る
「カナデ、力を貸してくれる?」
「しょうがないから貸してあげる」
心の中のつっかかりが少しとれた気がした
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〈ナギの部屋〉
任務から帰投後、カナデが部屋に押し掛けてきた
なんでも聞きたいことがあるらしい
「あんたさ、ここの支部のこと、どう思う?」
「え?いや皆いい人ばかりだしいいところだと思うよ」
「そういうことじゃなくて。ここの支部に私含めて新型が三人もいることよ」
「あぁ、やっぱりおかしいよね。ここが激戦区だとしても三人もいるのは」
「怪しいのは本部か極東支部で大きな権利を持っている人間」
「調べてみようってこと?」
「ええ、なにか裏で大きなことが動いている気がする」
思えば、リンドウさんが行方不明となったあの任務もおかしなことばかりだった。複数チームが同じ地区にいたこと、報告になかった新種のアラガミの出現、アリサの錯乱。
こうして僕とカナデの調査が始まった。
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〈sideサクヤ リンドウの部屋〉
「うぅぅぅ・・・リンドウ・・」
私はリンドウとの思い出を懐かしむようにリンドウの部屋のリンドウとの思い出の品を手に取る
(リンドウ、配給ビール、ちゃんと残しているのよ?)
・・コトン・・
冷蔵庫の中の配給ビールの間から、データディスクが出てくる
(まさか・・)
私はそのディスクをターミナルで見てみる
・・・が、
(リンドウの腕輪認証が必要か・・思えばあの日はおかしなことが多すぎた・・リンドウ、あなたのしようとしていたことを追ってみるわ・・・見ててねリンドウ)
どうも。ひーらです。
今回も短いですね。申し訳ない。
というわけで、今日はもう一話投稿しようと思います。
切るとこ難しい・・・