GOD EATER~神機使いは夢を見る   作:胡蝶438

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第11話  感応現象

 

<ラボラトリ>

 

病室のまえで深呼吸をする

 

(アリサに会うの久しぶりだな・・・)

 

あらかじめヒバリさんに面会謝絶が解かれていることを聞きやってきた

あのとき何があったのかを聞きたかったし、なによりもアリサのことが心配だった

 

ーーガチャリーー

 

病室に入り声をかけようとしたが、やめた

 

(あちゃぁ、眠ってるときにきちゃったか)

 

「やあ、アリサのお見舞いかい?」

 

アリサがロシアにいた頃からの主治医であるオオグルマ先生もいたようだ

 

「はい、ですけど寝ちゃってるみたいですね。いつごろ起きると思います?」

 

「すまないがしばらくは起きないと思うよ。効果の高い鎮静剤が届いてね、それを使ったばかりなんだ」

 

そんなオオグルマ先生の答えに僕は少し残念に思った

 

(まあしばらくはそばにいてあげるかな)

 

そう思って僕はアリサの眠っているベッドの傍にある椅子に腰掛け、アリサの手に僕の手を重ねた、その時

 

 

 

 

 

 

目の前が真っ白になる

 

 

 

僕の頭の中に何かが流れ込んでくる

 

 

 

幼い日のアリサ

 

 

見たことのないアラガミ

 

 

病院で治療を受けるアリサ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は現実の世界に戻されハッとする

 

(今のは・・・?)

 

『ユメ』で誰かの未来を見たことはあってもこんなことは今までに一度もなかった

 

(『ユメ』じゃなかったら今のはいったい・・・)

 

僕が現実に引き戻されたのとほぼ同時にアリサが目を覚ました

 

「うぅん・・・」

 

それを見てオオグルマ先生が驚愕する

 

「目を覚ます・・・だと・・・。すまない、急用を思い出した、失礼する」

 

そう告げてあわただしく病室を出て行く

 

(・・・あやしい・・・)

 

悪いとは思いつつも後をつけようとドアを少しあけると

 

「ええ、そうです」

 

どうやらオオグルマ先生は誰かに電話をしているようだ

 

「ええ・・はい・・・新型同士の感応現象かと・・・はい・・隔離しますか?・・・え?そのままでいい・・・はい、はい・・失礼します」

 

今の話からするとさっきのは感応現象というらしい。しかしそんなことよりも気になったのは・・・

 

『隔離』  確かにそう聴こえた。決して聞き間違いなどではない。どうして隔離する必要があるのだろうか、アリサに目を覚まされると都合が悪い?

 

「ナギ、どうかしたんですか?」

 

思考がアリサの言葉で途切れる

 

「いや、なんでもないよ」

 

そうアリサに答えながらドアを閉め、さっきまで座っていた椅子に戻る

 

その日は結局アリサにあのときのことは聞けずじまいだった

 

 

*******************

 

<数日後>

 

アリサはまた面会謝絶となっていたが、今日は大丈夫なようだ

 

(今日も眠ってる・・・試してみるか・・)

 

僕はまたアリサの手に触れてみる

 

 

 

 

僕の頭の中に流れ込んできたのは、アリサの過去の記憶だった

 

 

 

幼い日のアリサは両親とかくれんぼをしている

 

「もういいかい」「まあだだよ」

 

そんなやりとりをしているうちにアリサの両親がアリサの隠れているタンスの前までやってくる

 

「もういいかい」

 

「もういいよ」

 

もうすぐ見つかってしまう、残念そんな表情でアリサは両親が来るのを待つ

 

が、いきなりヴァジュラのようなアラガミがアリサの両親を喰らう

 

それを見て、「やめて、やめて」と泣き続けるアリサ

 

そしてそのアラガミがアリサのほうを見て

 

 

 

そこで場面がどこかの病室へと変わる

 

そこにはベッドに座る成長したアリサとアリサに優しく話しかける男ーーー容姿と声からオオグルマ先生だとわかる

 

オオグルマ先生はディスプレイに映るアラガミを指し、アリサに語りかける

 

「こいつらがアラガミだ」

 

「アラ・・ガミ・・?」

 

「そう、こわーいこわーいアラガミさ、そしてこいつが君のパパとママを食べちゃったアラガミさ」

 

ディスプレイの画像が変わる、そこに映っていたのは・・・リンドウさんだった

 

「でもアリサ、君はもう大丈夫だよ、やつらを倒す力をつけた。君はただこう唱えて引き金を引けばいい、アジン、ドゥバ、トゥリー」

 

「アジン・・・ドゥバ・・・トゥリー・・・」

 

少し戸惑いながらもアリサは復唱する

 

「そうだよ、そう唱えさえすれば君は強くなれるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は現実へと引き戻される

 

「ナギ・・・今のはいったい・・」

 

アリサにも同じような現象がおこったようだ

 

「ナギの記憶が流れ込んできて・・・もしかしてあなたにも?」

 

「ああ、君の両親が亡くなったときの記憶が」

 

「そう・・・ですか」

 

アリサはぽつぽつと自分の過去を語り始める

 

「最初は、遊びのつもりだったんです。少し両親を困らせてやろうって、『もういいかい』『まあだだよ』って、でもその声が『アラガミだ!アラガミがきたぞ!』っていう声にかわって、私怖くて、あのときすぐに飛び出してれば、二人が死ぬこともなかったのに・・」

 

「アリサは悪くない。そんなに自分を責めちゃいけないよ?」

 

「ありがとうございます・・・」

 

アリサが力なく微笑む

 

「だから・・私が新型神機使いの適正があるって聞いてすごくうれしかったんです。両親の敵がとれるって・・・なのに・・・・うぅ」

 

アリサが頭をかかえ苦しみだす

 

「辛かったら話さなくてもいいよ。もう大丈夫」

 

僕はアリサの肩を抱いてゆっくりと言う

 

「大丈夫だよ、君はもう一人じゃないから、大丈夫、大丈夫」




どうもです。ひーらです。そろそろ鬱ゾーン突破かな?
こうしてみると短い鬱タイムだった

話数の割に話が進みすぎている気がする・・・
やっぱりあれなのか才能が足りないのか・・・・自分で言ってて悲しくなってきた

では次回をお楽しみに!です
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