(仮称)大技ぶっぱアカデミア 作:葉隠ちゃんノーブラ説
雄英高校ヒーロー科!!
そこはプロに必須の資格取得を目的とする養成校!
全国同科中 最も人気で最も難しく、その倍率は例年300を超える!!
国民栄誉賞を授与されるもこれを固辞!
『オールマイト』
事件解決数史上最多!
『エンデヴァー』
ベストジーニスト8年連続受賞!
『ベストジーニスト』
*諸説あり
◇
てなわけで、俺はそんな学校の受験に来ている。
「今日は俺のライヴにようこそー!!
「
「なにやってんの馬鹿! この馬鹿!」
いつもプレゼントマイクがやる挨拶が来たから咄嗟に返してしまった。ほら、緑の縮れ毛の人もこっちをキラキラした目で見てるし、俺は悪くねぇよ。だから響香、俺を叩くな。
「アンタは良くても! 隣にいるウチが恥ずかしいんですけど!!」
「
「「
緑の縮れ毛の人……わかるぜ。俺とお前は友となる
それにしても、全く。プロヒーローであるプレゼントマイク自ら
それは置いといて、プレゼントマイクが説明した実技試験の概要はこうだ。
・模擬市街地で10分間の演習
・持ち込みは自由
・4種類の仮想
・他人への攻撃等アンチヒーロー行為はNG
「演習会場の番号は指定……なるほど、同じ学校の受験生に協力されるのを防ぐためか。」
「ホントだ。受験番号は連番なのに、ウチとアンタで会場が違う。……なにその顔?」
「いや、『チッ……アンタを潰せないじゃん。』とか言わないのかなって。」
「は?」
「や、やめろぉ! 暴力反対! 待てコラ目はマジでヤバい!!」
俺が響香の緊張を解していると、いかにも真面目そうな男が綺麗に手を挙げて質問の許可を求めた。当然プレゼントマイクは『OK』と許可。
「プリントには4種の
はぁ……まさか喧嘩を売られるとは思わなんだ。やれやれ、俺は基本的に自分の欲望に正直だが、それでも公平を重んじる男。理不尽は許さんぞ。
だから離せ響香、今すぐ愛してるって叫んじゃうぞ。俺はマジだ。……ヨシ!
「オイオイ委員長くん。真面目だが、それが空回りするタイプだな? 感情の制御がまるで出来ちゃいない。しっかり校閲された書類にデカデカと書かれてるのに見逃すわけは無いし、それは敢えて言わなかったと考えるのが妥当だろう。言い方に棘があるところからして、緊張でピリピリしてんな? だが八つ当たりはやめろ。」
委員長くんはハッとしていた。
「なぜ僕が委員長だったのか知っているのかは分からないが……すまない、早とちりだった。縮れ毛の君も、すまない。」
「いえいえ…!」
マジで委員長だったのかキミ。暴走気味な所といい、それに直ぐ気付ける真面目さといい、何だか闇堕ちするけど友達の声で自分を取り戻すキャラみたいだな(偏見)。
「気を取り直して、ナイスなお便りサンキューな! 4種目の
周りの反応や解釈は大体が同じだ。避けて通るステージギミック、まるでゲームみたい、そんな感じ。しかし敢えて言わせて貰おう……別に、そいつを倒してしまっても構わんのだろう?
「俺からは以上だ! 最後にリスナーへ我が校の校訓をプレゼントしよう。
かの英雄ナポレオンは言った!『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!!
それでは皆、よい受難を。」
◇
演習場に移動したはいいが……軽く探った感じ、マジに街ひとつ分くらいの広さがある。さっきは響香の緊張を解してやると言ったが、今になって自分の緊張が高まってきた。
「はいスタートー!」
そんなんありか…っ?! イクゾー! デッデッデデデデ! ……あれ? 後ろから誰も来てない。まさか悪戯だったのか?! ぶち○すぞ!! あっ……カーンが入ってない、マイナス800点くらい。
「どうした?! 実践じゃカウントなんざねぇんだよ!! 走れ走れ!! 賽は投げられてんぞォ!!?」
「「「えええええええ??!!!」」」
ふぅ、正解だったらしい。ヒヤヒヤさせやがって。……と、来たな。
「標的発見! ブッ殺ス!!」
唐突だが、俺の個性は『想像』。ある人と対になってるのが地味に嫌なんだがそれは置いておいて……その本質は、思考を現実に投影する力であることだ。
無敵に見えるけど弱点もそれなりにあるってのは能力バトルのお約束。脳に依存する能力であるため、相手に気圧されたり、また危機的状況でも感情の制御ができていないと何も出来なくなるとか。個性因子という身体のパーツが起こす現象であるため、あくまで身体機能の延長線上に過ぎず、出来ることの幅が広いだけで出力は人間ひとり分だとか。そもそもその時々で最適な想像をするのは難しいとか。他にも結構ある。
俺は基本的に、現実にあるものを想像する。実際に見たことがあるものは想像しやすいからだ。例えば今はオールマイトを想像している。映像越しに見ただけなので劣化版もいいところだが、それでもパンチ1発で天候を変える彼の劣化版ならこの通り。
「オラァ!!」
軽く2m以上ある
──さて、蹂躙だ。
◇
限られた時間と広大な敷地…そこからあぶりだされるのさ
◇
これでジャスト100P 。別に日常生活で使うわけでもないのに、個性の容量をケチり過ぎたか? まぁ、合格できるなら何でもいいか。
そんな風にもう帰った後の算段までしていると、ついに例のヤツが現れた。
「オイオイ……嘘だろ……」
とんでもなくデカいロボットだ。まさかこの街ほどある演習会場を本当に所狭しと思えるようなのが出てくるとは……ビルの屋上を丁度いいとばかりに肘置きにしているのを見ると、もはや笑ってしまう。死人が出たと言われても驚かないが、安全対策はどうなっているのだろうか?
皆の行動も正直だ。そんなバケモノが出れば当然、誰もが逃げる。でもそれは、ヒーロー以外に許された話だ。これは受験? 点数は入らないからメリット無し? ……知ったことか!! 敵が強いというのは、逃げる理由にはなり得ない。
折角だ。俺が転生者だからこそ許される必殺のひとつで片付けてやろう。少しばかり
◇
「なんだ…?」
決して大きな音では無かった。しかし、心に響くような声だった。
『輝けるかの剣こそは。過去・現在・未来を通じ、戦場に散っていく全ての兵達が、今際の際に懐く悲しくも尊き夢──栄光という名の祈りの結晶。』
受験生たちは揃ってその方向を見る。まるで星が祝福しているかのように地面から放出された光の粒子。それらは天へと昇り、そして男が持つ上段へと掲げられた一振の剣に収束している。
『その意思を誇りと掲げ、その信義を貫けと糾し。今、常勝の王は高らかに、手に執る奇跡の真名を謳う。
其は──』
膨大な力の奔流を刀身に推し留め、彼は一歩を踏み出した。すると、力の余波が周囲へと広がり、建物の窓が軒並み吹き飛ばされた。彼はそれでも構わず強く剣を握り直し、そして振り下ろす。
「
余すことなく斬撃へと変換された莫大な光が、巨大
誰もがその方向に視線を釘付けにされる中、光の柱はゆっくりと収束し……それから10秒足らずで、試験は終了した。