私塾を開いて直ぐに部屋の扉を一部除いて外して外からでも授業風景が見えるようにし、親衛隊の皆さんへの教育を始める
この人達家も侍の家系だけど家を継げない次男以下の人々なんで一応最低限の教養はある
ただ算術関係は駄目なので一から教える
なぜ算術を覚える必要があるのかとか武芸を教わりに来ているのだぞとか言われるが
「まず信長様の下で武芸で活躍するのは良いけど自分の領土や給金のやりくりをするのに自分で算術位できないと下に馬鹿にされるし、算術ができれば年貢や税の計算で信長様の役に立てる。兵の数を把握できれば算術を駆使して敵味方の損耗から作戦を立てられる。私も作戦に関しては手探りな部分があるけど互いに切磋琢磨すればやれることが増える! 武芸一辺倒では出世に響くぞ~」
とにかく信長様の役に立てることを強調する
コイツら全員信長様の魅力にとりつかれて付いてきているヤンキーの親分と子分の関係に近いのでとにかく親分に誉められたいのだ
武芸も勿論教えるが、私も島津忠良様に教わった集団での戦い方や趣味だった現代将棋や囲碁を教えて皆で研究し合う
信長様も父親の信秀様が病気のため代わりに政務を行っていることから子分達を率いて町を練り歩く事があまりできず、空いた時間をそのままロンメルの私塾で時間を潰している感じなのでその時間でとにかく彼らに詰め込む
まずラジオ体操から始まり部屋の掃除、学科をやって食事を一緒に作り、午後から走り込みや素振り、試合形式の稽古、集団行動も教えていく
小学校でやる内容と塚原卜伝から教わった稽古、効率的な現代の筋トレとウマ娘として研究し続けてきた速く長く走る方法を教えていく
それを町の人々に見せることにより入門希望者が徐々に現れ、賃金を払い食事を作る女性を募集し、町で揃う材料を元にレシピをロンメルは寝る時間を削って作り、それを公開した
更にロンメルは京から落ちぶれてきた貴族に声をかけ教養の先生として呼んだり、学生同士での学び合いを推奨したり、武芸大会や算術大会等を開いて競争を煽ったりもした
妖怪が私塾を開いたという噂から旅人から色んな人が見に来て、時折私に挑んで返り討ちにし、弟子にしてと繰り返していると3ヶ月で塾の人数は300人を超えてしまった
ロンメルは津島十五家の方々に頭を下げて融資してもらい更に広い建物を建て、学校を開校した
忙しくてロンメルは貴族の先生を追加するため京で物乞いをしていた貴族達に職を与え、親衛隊の皆さんに部下を持つ練習と体育の教官をしてもらったり、平野様の手伝で算術ができる人を集めたりとロンメルは走り回った
働いた
そうこうしているうちに信秀様が亡くなり、葬式で信長様がお香を遺骨に投げつけるという暴挙に出たという噂を聞いて直ぐに戦の召集かかかる
今回の戦は信秀様ご存命の頃には可愛がって貰っていた山口親子が今川方に裏切り、それを討伐するという戦いである
那古野城に親衛隊の面々は呼び出され、町の衆や農民達も参加し、織田方800余りが集まる
信長が大将の戦いはこれが初めてであるが、四家老の内藤勝介や蜂屋般若介がサポートする
ロンメルは黒色の軽装な鎧で身を固め、大太刀(1メートル20センチ)を片手に参戦する
この太刀は薩摩で山賊相手に戦い途中で刀が折れた話を島津忠良にした際に薩摩の鍛冶屋に作らせた特注品であり、薩摩芋の育て方のお礼として受け取った物だった
重さも1.5kgと普通の刀の2倍近くの重さがあり、それはそれは目立つ
更に耳や髪色も隠していないので余計に目立つ
「妖怪殿のお手並み拝見しますぞ」
「おや、平手殿お久しぶりです」
ロンメルに話しかけてきたのは平手政秀という信長の次席家老であり、信長から爺と呼ばれるほど信頼されていた人物で、私塾を建てた際に信長と授業をよく見に来てくれた人物で、妖怪で女のロンメルをちゃんと対等に扱ってくれる希少なお方でもある
「さて手柄を立てますか」
敵方の山口親子は1500の兵を動員し、赤塚に陣を構え、そこに織田方が突入する形で戦が始まる
最初は弓により矢戦が行われるが、ロンメルは矢戦をやっている場所から持ち前の脚力で迂回すると側面に回り込む
槍戦が始まった瞬間に後退した山口方の弓隊に突入した
横一線……ロンメルの大太刀が振るわれた瞬間に鈍い音とゴリっとなにかが砕ける音、そしてビチャビチャと水の音が響き渡る
雑兵がロンメルが軽く一振しただけで5人ほど横に吹き飛び、雑兵同士がぶつかった勢いで死んでいく
骨が折れ、皮膚を突き破って臓物を辺りに撒き散らしながら死んでいく様に驚愕と恐怖によって足がすくむ
押し倒された雑兵を踏みつけながら更に奧へと斬り込んでいく
全身返り血で汚れたその姿はまさに鬼であり、山口方は鬼が出ただの、化け物が居る等と一部で狂乱状態になる
この時ロンメルは足軽組頭を5名、弓組頭を7名、弓大将1名、山口方の重臣小森某を撲殺
その他雑兵50名余りを撲殺か踏み殺しており、ロンメル単体で山口方の1部隊が壊滅する始末
ただ突撃の衝撃も消えてしまったのでロンメルは小森某の首を素早く小刀で切断すると髪で腰に結んで足早にその場から撤退していった
これがロンメルの初陣であり、伝説の序章山口方50人斬りである
距離を取ったロンメルは戦場に散らばった弓を回収し、遠方から弓を放っていく
嗜み程度だったこともありなかなか当たらないが矢が無くなるまで放ち続け、撹乱を続けた
約2時間で戦闘は修了し、織田方は30騎あまり(馬に乗ることを許された人 つまりそこそこ偉い)の損害だったのに対して山口方は倍兵力でありながらの60騎あまりの損害を出し今川に泣き付くことになる
一応痛み分けとも引き分けとも言える結果となるが、一部の兵に織田には鬼が居るという強烈な恐怖を植え付けることとなる
「これより武功を表する」
ロンメルは末席ながら陣に入ることを許され、小森某の首を渡し、首実検が行われ、武功を発表された
「ロンメル、よくやった。末席だが家臣にと言いたいが、まだ武功が足りぬな……次も手柄を挙げた時は母衣衆を1つ創設する。その長に命じてやる。励めよ」
「は!」
母衣衆とは信長の親衛隊の名称であり、まだ作るとしか言われていない部隊である
信長がロンメルに武功が足りぬと言ったのは単独で突撃したものだから小森某のみ討ち取ったと思われており、50人斬りその事もロンメルは言わなかったので織田方の他の雑兵の手柄となった
馴染みの顔も何名か亡くなってしまったので後日その家々を回り線香を供えた
数日後の夜、こんこんと戸を叩く音がし、扉を開けると信長様が小姓を数名引き連れてやって来た
「邪魔をするぞ」
「の、信長様!? どうしましたか!」
「武功を挙げたにもかかわらず功労が少ないと思ってな……お主女だよな」
「はい。女ですが」
「抱いてやる」
「……はい?」
「抱いてやると言ったのだ」
「いや、しかし出生もわからないですし、妖怪ですよ!?」
「結構、面白いではないか。妖怪に傷を付けた男とな」
ロンメルは断ってせっかく安定してきた生活を捨てる気にもなれず、仕方なく抱かれることとなった
信長は
「子は産めるのか? 産んだとしたら耳としっぽは生えるのか?」
と行為中に聞いてきたが、ロンメルは
「男の場合は必ず人の形で産まれますが、女の場合は人かウマ娘かに別れます。こればっかりは運かと」
「ふむ……まあよい」
何が良いのかわからないが、小姓達に見られながら行為をするというハードプレイを初めてで味わうこととなる
「うむ、良かったぞ。また来る」
と信長様は言って井戸で行水をしてから帰って行った
「仕える人間違えたかなぁ……でも薩摩の人々でわかったけど私を女として見てくれる人居なかったしなぁ……」
この行為で一発で必中するとはロンメルは思っていなかった
功労も含めてここまでがロンメルにとっての赤塚の戦いであった……
ロンメルは信長を知りません
ウマ娘の歴史と現実の歴史が違うからです
信長みたいな人はいましたがたぶん武田はウマ娘の大名になるのでしょうね
赤揃えとかウマ娘の集団になりそう