ロンメルの受難   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1学期 期末テストの時間

 期末テスト……椚ヶ丘中学校では成績が全て

 

 前回はしてやられた暗殺教室ことE組は今度こそと皆力が入る

 

 勿論ロンメルもである

 

 国語と社会は全体でも上位に食い込めたが、英数理は散々な結果だった

 

「ヌルフフフ、ロンメルさんも基礎はできてきました。ようやくこの学校のスタートラインに立てたと思います。授業でも皆さんと同じ範囲をできるようになりましたからね」

 

「いや、今度は皆を引っ張れるようにしないと」

 

「ええ、真面目なロンメルさんならできると思います! 小学生の学力は雪村先生が、中学の範囲はこの私が……いや、高校の範囲も私が教えましょう!!」

 

「まぁ前回の地獄の詰め込みはもうやだからほどほどに詰め込むよ」

 

「ヌルフフフ、ロンメルさん地頭が良いですから十分に高得点が取れると思いますよ! ……さて、皆さんにはまだ言ってませんが今回の期末テストの目標は教科別もしくは総合順位でトップを取った人の分だけ私の触手を破壊する権利を獲ることにします」

 

「触手破壊の権利?」

 

「はい、ロンメルさんの場合は違いますが、先生の場合触手が1本破壊されることに運動量が20%ほど減少します。なので今回は各々得意な科目で勝負させようと思います。勿論全教科得点アップが良いですがね」

 

「なるほどなるほど……となると私は国語と社会で狙おうかな」

 

「いや、ロンメルさんは更に理科も狙えるでしょう。英語と数学も30点以上上がった場合……いや、1科目以上でトップかつ前回より合計点数が90点以上アップしたら先生あるものをプレゼントしようと考えています」

 

「有るもの?」

 

「ええ、先生の暗殺がより確実な物になるでしょう。ヌルフフフ」

 

 

 

 

 

 

 

 期末テスト2週間前から始まった猛勉強

 

 殺せんせーも分身して皆に色々教え込む

 

 カルマ君はなんかやる気無いけど他の皆は殺せんせーや他のクラスを出し抜いてやろうとやる気満々

 

 烏間先生とビッチ先生が今回は理事長に確認して問題の大幅改変は行わないと言質を取ったため、範囲が前回よりもわかりやすくなった

 

 が、浅野理事長が動かなくてもA組の面々が動き出した

 

 というのも底辺のE組、BCDは横並びで特進クラスのA組と本校舎の中でも階級が存在する

 

 更にA組の中でも五英傑と呼ばれる椚ヶ丘屈指の天才達が音頭を取り、A組全体の学力向上の為に本校舎の会議室を貸し切り、自主勉強会を開いてるという情報が杉野君経由で教えられた

 

 ちなみに五英傑のメンバーは

 

 中間テスト総合6位

 帰国子女で英語は完璧 生徒会議長 瀬尾智也

 

 中間テスト総合5位

 暗記の鬼 生物部部長 小山夏彦

 

 中間テスト総合3位

 人文系コンクール総ナメの詩人 生徒会書記 榊原蓮

 

 中間テスト総合2位

 社会知識の豊富さはダントツ 放送部部長 荒木鉄平

 

 そしてラスボス

 中間テスト総合1位

 全国模試連続1位 理事長の一人息子 生徒会長 浅野学秀

 

 彼らの偏差値は平均偏差値66の学校の中でも飛び抜けての天才達であり優に78……いや80を超えると言われている

 

 ちなみに偏差値78あれば東京大学の医学部輩出数1位の高校に普通に入れるクラスである

 

 そんな全国の猛者を抑えて全国模試1位を取り続ける浅野君は更に上の天才である

 

 そんな彼らがE組を勝たせない為に本気でテスト対策に動いている

 

 理事長の指示ではなく自主的にである

 

 A組の人数は40人

 

 もし仮にA組が全員トップ50に入ったら10人しか枠に入れない

 

 今回はそれをやろうと彼らはしている

 

 そんな対策にも負けずに殺せんせーと一致団結して勉強していたE組の一部が放課後本校舎の図書室でA組の浅野君以外の五英傑に絡まれ勝負をすることとなった

 

 勝負の内容はA組とE組5教科でより多く学年トップ取った方が負けたクラスにどんな事でも1つ命令できる

 

 命令はテスト後に1つ発表する

 

 負けられないと皆に火が着いた

 

 ロンメルは殺せんせーが皆のテスト勉強で夜来ない時はモバイル律(律さんの分身)を殺フォンにダウンロードして勉強を教えてもらった

 

 そして運命のテスト当日となる

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ中間テストぶり……いや、鷹岡先生の時以来だねロンメルさん」

 

「浅野理事長、今回もよろしくお願いします」

 

 ロンメルは特別室にて今回も1人で受ける

 

 ちなみに律さんは人工知能なので律さんが教えた替え玉を使うらしい

 

「さて、頑張りますか」

 

「それではテストを開始してください」

 

 

 

 

 

 

 

 英語

 

 問スターが大きなハンマーを振るいながら攻撃を仕掛ける

 

 リスニングは咆哮、単語ごとにハンマーを振るってくる

 

 とりあえずリスニングはビッチ先生のお陰でなんとかなった

 

 まぁ5問目は怪しかったけど部分点は取れただろう

 

 単語問題は問題なくクリアー

 

 文章作成問題に入る

 

 ハンマーを避けながら逆にこちらも攻撃を仕掛ける

 

 よし! 綺麗に入った! 

 

 手応えを感じながら文章作成問題を抜け、長文にはいる

 

 うわ! 殺せんせーが読んで欲しいって言ってた英語の小説ドンピシャじゃん

 

 これならとスラスラと解いていったが、最終問題

 

「ら、ライ麦畑で捕まえて……」

 

 しまったそれは読んでないぞ……う、うわぁぁぁ! 

 

 避け続けていたハンマーが直撃する

 

 なんとか部分点をもぎとったところで英語は終了

 

 

 

 

 

 

 理科

 

 暗記した魔法の記憶の矢で敵の装甲を剥がしていく

 

 時折長文問題が出てくるがこれは杖の柄を使って無理やり剥がしとる

 

「その物質特有の性質は別の物質と比べることで初めて違いがわかる。それ単体の性質を書いても正解は貰えない」

 

 触手を脳に接続して頭の回転数(伝達速度)を早める

 

 記憶から引っ張り出すのに時間を取られていては勿体ない

 

「化学式は物量! 生物の問題も覚えていれば問題なし! 最終問題は……ダニエル電池とリチウム電池の違い!」

 

 時間は……十分にある! 

 

 ダニエル電池とリチウム電池の性質の違いは問題ない! 

 

 手応えを感じながら理科終了

 

 

 

 

 

 

 社会

 

 社会はその出来事と関連して昔の事例やその出来事による影響等を覚えていると簡単にわかる

 

 無限に続く蜘蛛の巣みたいなのが社会である

 

 アフリカ開発会議の首相会談の回数……問題なし! 

 

 中東戦争のイスラエル陣営とイスラム陣営の支援国各3つ以上書きなさい……問題なし! 

 

 地図問題……これはロンドン……いや、空港があるってことはパリを参考にしたボツワナの首都ハボローネか! 選択問題でもないから落とす人多そうだなこれ

 

 余裕を持って社会終了

 

 

 

 

 

 

 

 国語

 

 薙刀を持った武者に問題が見える

 

 古文による中文3つに三島由紀夫の金閣寺、エーミールの少年の日の思い出……雑魚が

 

 一瞬で武者の鎧という引っかけ問題ごと切り裂く

 

「チェックメイト」

 

 金閣寺に火を放った犯人は誰でしょうと言う三島由紀夫が金閣寺の小説を書くきっかけという超マニアックすぎる問題もクリアーし、国語も手応えを持ってクリアー

 

 

 

 

 

 数学

 

 レベルが高い……問題式という弾幕を張っているのになかなか問題が倒れない

 

 時間の求め方、図形の面積、時々例題から察する米の収穫量の求めろ何て言うとんでもない物まで出てくる

 

 時間一杯まで悩んだが最終問題がわからずにテストが終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 休みを挟んで3日後

 

 学年順位とテストの回答が戻ってきた

 

 いよいよ緊張の瞬間である

 

「それでは発表します……まずは英語から……E組1位……そして学年でも1位! 中村莉桜!!」

 

 ロンメルの点数は86点

 

 前回よりも50点もアップ

 

「続いて国語……E組1位は……ロンメル! 学年1位もロンメル!!」

 

 ロンメル満点の100点

 

「ただ国語はA組の浅野君と同点の同率1位ですね」

 

 現在A組とは1勝1引き分け

 

「五英傑って言われてるけど浅野1人倒せなきゃ学年トップは取れねーんだよな」

 

「えー、続いて社会……お見事! ロンメルさん満点」

 

「すげぇ! ロンメルさん2教科トップ!!」

 

「2位の磯貝も浅野超えだ!!」

 

「よっしゃ! これで負けは無くなった!!」

 

「では理科ですが……E組1位奥田愛美! 全校……1位! おめでとう!!」

 

「やった!!」

 

「よっしゃ! 3勝1引き分け勝ち越し決定!!」

 

 ロンメル95点同率3位

 

「最後に数学……E組1位は……竹林孝太郎! 学年……2位!」

 

「竹林よくやったよ」

 

「千葉も7位で大健闘じゃん!」

 

 ロンメル85点

 

 学年同率10位

 

 ロンメルの合計点466

 

 学年順位15位

 

 前回の317点から149点もアップの学年順位も87位上がる大健闘

 

「よっしゃぁ!」

 

 ロンメル立ち上がって喜びを爆発させた

 

「触手4本……それに」

 

「A組からこれ奪えるもんね!」

 

 A組に1つ命令できる権利で私達は椚ヶ丘中学特別夏期講習! 

 

 沖縄離島リゾート2泊3日を奪うつもりだ

 

「さて皆さん。5教科プラス総合点の6つの中皆さんが取れたのは4つです! 早速暗殺を始めましょうか。トップ3人……いや、ロンメルさんが2本に中村さんと奥田さんはご自由に」

 

「おい待てタコ! 5教科トップは3人じゃねーぞ」

 

「にゅにゃ? 3人ですよ寺坂君。国、英、数、社、理の全てあわせて……」

 

「はあ? アホ抜かせ国、英、社、理……あと家だろ」

 

 寺坂君、吉田君、村松君、狭間さんの4人が家庭科100点の答案用紙を教卓に並べる

 

「か、家庭科!? ちょ、待って!! 家庭科のテストなんてついででしょ!! なんでこんなのだけ何本気で100点取ってるんですか?」

 

「だーれも5教科とは言ってねぇからな」

 

「そうだよ殺せんせー5教科最強の家庭科さんだよ」

 

「そーだそーだ合計触手8本!!」

 

「ひ、ひいぃぃぃぃ!!」

 

「あと殺せんせーこれ皆で決めたんだけど今回のA組との賭けも含めた戦利品も使わせて貰います」

 

「磯貝君というと?」

 

「沖縄の離島で今回の権利を使わせて貰います!!」

 

 暗殺教室in沖縄の開催が決定した瞬間だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜プレハブ小屋にて

 

「しくしく、してやられました……まさか家庭科をやられるとは」

 

「詭弁だと撤回させれば良かったじゃん」

 

「いやしかし先生は嬉しいです。家庭科は受験で使わない分重要度が落ちる。その為教師の好みが反映されやすい。本校舎の授業を受けていない分五教科よりも100点取るのは難易度が高いとも言えます。相当彼らは研究したのでしょう。私は嬉しいです」

 

「盲点を付く自由な発想と一刺しのための集中力……暗殺教室に相応しい生徒達ですよ」

 

「触手8本とか本気でヤバいんじゃないの殺せんせー」

 

「ええ、しかし奥の手を残しているので殺されるつもりはありませんよヌルフフフ! ……さて、ロンメルさん2教科トップ及び149点もの点数アップおめでとうございます!! よって先生からのプレゼントです」

 

 それは打刀と呼ばれる日本刀だった

 

「対先生物質を練り込んだ先生が作った日本刀です。ロンメルさんの過去の戦闘に刀が変化する敵が居たと言っていましたね……触手を絡ませてみてください」

 

 ロンメルは刀を抜き、触手を絡ませると刀身が伸びまさに黒死牟が最後に使っていた【噓哭神去】のそれであった

 

「庭で試し斬りをしてみましょう」

 

 外に出て試しに月の呼吸を使ってみる

 

 すると黒死牟の様にエフェクトに追加の斬撃が乗る

 

 あの大きな斬撃に小さな無数の月の様な斬撃が

 

 炎の呼吸や水の呼吸も試してみる

 

 エフェクトの様な物に実体がある! 

 

 当たり判定が大きくなった

 

「ロンメルさん、あなたの暗殺には刀が必要だと前から思っていました。これで先生を殺してみなさい」

 

「はい!!」

 

 刀の名前は懐かしい影月の名に殺を足した【殺影月】とした




英86
国100
数85
社100
理95
合計466
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