終業式……私は全校集会に出れないので理事長に呼ばれて理事長室に来ていた
「まずはテストおめでとうロンメルさん……国語と社会100点は見事だね。先生の教えが良かったのかな」
「はい、最高の先生ですので」
「その先生のタイムリミットまで残り8ヶ月と少し……どうだい? 殺れそうかい?」
「いえ、今しばらく力を蓄える必要があります」
「そうかい」
理事長は席を立つ
「私はねぇE組はE組らしく底辺でなければならないと思うのだよ。悪い見本としてね……なぜだかわかるかい?」
「……なぜでしょうか」
「世の中には20%の働き者と60%の普通の者、20%の不真面目な者に別れている。これは働きアリの法則と言ってね」
ロンメルの肩を叩く
「私はこの比率が嫌いでね」
「更に効率化するのですか?」
「ええ、95%の働き者と5%の不真面目な者……これこそが私の求める理想の数字だ。だから不真面目な者はそれ相応の待遇でなければならない」
「それがE組と」
「ええ、今回のE組による反逆とも言って良いテストの結果……これは他のクラスは屈辱と危機感を煽るのには最適だ。底辺がそこまで近づいているからね」
「なるほど」
「地球の損亡がかかる一大事でも私の教育は常に正しく機能している……が、それは底辺があってこそ成り立つ」
「……」
「君もあと1年……いや1年未満の命だろ。そんな悲しき生き物である君に1つ宿題を与えよう」
「宿題……ですか?」
「呼吸だったか、そのやり方を皆にわかるように紙に書きなさい。メリット、デメリットを含めて」
「どこでそれを……」
「これだ」
そう言って1冊のメモ帳を渡してきた
「雪村先生が残したメモに君の事が書かれていた。遺族の雪村製薬の社長……彼女の父親から借りたのだよ」
「……なるほどなるほど。確かに雪村先生には話していたし、呼吸についても軽くなら教えました……で? 教える私のメリットは?」
「このメモ帳に君が欲しい物が書かれていた。特殊なシューズが欲しいと……足の裏に蹄鉄を仕込んだシューズを特注してあげよう。暗殺の手助けにもなるからね。せっかくだ対先生物質で作ってあげよう」
「………………」
「悩むことかい?」
「悩みますよ。人間の能力を飛躍的に上げることができます……が、1歩間違えれば取り返しのつかない技術ですから……正直この世界では殺せんせー以外に教えるつもりはありませんでしたよ」
「この世界では……か、まるで別の世界があるかの様な言い草じゃないか」
「ええ、ありますよ別の世界が……そうじゃなければウマ娘なんて種族がいるはず無いじゃないですか」
「おっと実例を出されては信じるしかないかな?」
「教える相手は限られる。E組の皆に教えることすら悩んでいるんですからね」
「それほどかい」
「とりあえず作成だけはしますが……殺せんせーと相談してから提出します」
「わかった。楽しみにしているよ」
「1人一冊です」
終業式が本校舎で終わり、山の隔離校舎に戻った私達に殺せんせーが1万ページ超えの夏休みのしおりを渡してきた
「出たよ恒例過剰しおり」
「アコーディオンみてーだな」
夏休みのしおりをちらりと見てみると椚ヶ丘周辺のカブトムシやクワガタ等の昆虫の分布図、トラップの仕掛け方、ヤンキーに絡まれた時の対処法、甲子園出場校(出場予定校)の戦力図、夏の間にやっておくべき勉強内容、自由作文にお勧めの本……今回の付属はクト◯ルフTRPGルールブック及び1名に3つのシナリオと紙で作るサイコロ10種だった
「なんでクト◯ルフ?」
「先生少しハマりまして」
「「「お前の趣味か!!」」」
「1つのシナリオは英語で書きましたから翻訳するのも勉強ですよ!!」
「「「宿題を増やすな!!」」」
「……さて、これより夏休みに入りますが、皆さんには大きなイベントが控えていますよね」
「「「沖縄離島リゾート2泊3日!!」」」
「はい、そこで皆さんが勝ち取った触手8本の暗殺楽しみにしていますからね!! ヌルフフフ……親御さんに見せる通知表は先ほど渡しました。これは先生からあなた達への通知表です!!」
教室一杯の二重丸……それが私達への殺せんせーからの評価だった
「暗殺教室! 基礎の1学期これにて終業!!」
【通知表】
ロンメル
五教科 10段階
英語……8 スペルミスに注意
国語……10 完璧 読書量を増やせると良き
数学……7 式の簡略化が出来ると時間に余裕ができる
理科……9 あと一歩 ケアレスミスと覚え間違いに注意
社会……10 完璧 世界史が甘いので重点的に
殺せんせーからの評価
まだまだ体ができていない為に暗殺は控えめでしたが、皆さんと協力しての暗殺は積極的でしたので連携には困らないと思われる
二学期からはメインでの暗殺を期待する
烏間先生からの評価
5段階評価
戦略立案……1
指揮・統率……3
実行力……3
技術(罠、武器、特殊暗殺等)……4
探索・諜報……5
政治・交渉……3
一言
ナイフの技術はイトナとの戦闘後隠すのを辞めたのか急激に成長した様に思える(実際どうだかは知らんが)
射撃能力が伸びれば技術に5を与えていた(射撃単体の技術は2)
ただ探索・諜報能力は高い機動性及び気配を消せる隠密性から5
2学期から本気での暗殺を期待する
ビッチ先生からの評価
発音がまだまだ甘いが日常会話くらいなら問題ないレベルの英会話力
フランス語をやたらと習いたがるのは何か理由があるのかしら?
髪の手入れを忘れずに!
女の武器ももっと磨きなさい
夏休み初日……ロンメルにとってその日は夏野菜の収穫を一斉に行う日であった
「きゅうり、なす、おくら、大葉、シロウリ、ゴーヤ、ピーマン、とうもろこし、トマト、枝豆! 高原キャベツも少しできたし、ニンニクに新生姜も……クックックッ戦国の時代では育てられなかった野菜が大量大量……秋の作物も順調に育ってるし……せっかくだから皆にお裾分けするか」
皆とはE組だけでなくお米や野菜等を買っている農家の方や殺せんせー、烏間先生、ビッチ先生達もである
まず朝の涼しい時間に収穫したので、箱に詰めて遠方から宅配をする
「いやー! 立派な瓜だこと!」
「おじさんにはお米買わせていただいてるからお礼ですよ」
「いやいや、こっちも余った米だったから買ってくれて助かるよ……そうだメロン取れたから貰ってくれや」
「良いんですか!」
「ああ! こんなに沢山の種類の野菜貰ったら何かお礼しなきゃ罰が当たるよ! 持ってき持ってき! 10個やるから家族で食いな」
「10個も良いんですか!」
「ああ、あんだけ米毎月買うってことは大家族だろうに……皆で食って夏バテに負けるんじゃないよ!」
「ロンメルちゃん、麦茶のんできーな」
「おばさんありがとうございます」
遠くは福島、茨城や千葉を巡り
「おう! ロンメル良いところにスイカが取れたところなんだ持ってきな!」
「ロンメルちゃんさくらんぼとブルーベリー持ってきなよ」
神奈川や静岡も巡る
「タコ大量だから持ってきなよ」
「サバやしらす持ってき!!」
「なんか物々交換になっちゃった」
リアカーに果物や野菜、米、魚がクーラーボックスや段ボールに入れられて山盛りになって帰宅した
「E組の皆の所巡れなかった……明日皆の所巡ろ……いや? あと肉買えばバーベキューできるか」
ロンメルは殺せんせーに電話する
『はい、ロンメルさんなんでしょうか?』
「明日E組でバーベキューやろうと思うんだけど野菜や魚、果物と米は私が出すから肉頼めない?」
『お任せを! 牛や豚、鶏を買ってきますよ』
「じゃあ皆も誘ってみるね」
続いて烏間先生に電話する
『なんだロンメル』
「私生活だと私にさん付けないよね烏間先生……明日バーベキューE組でやろうと思うんだけど機材頼めないかな。暗殺交えるから……ね!」
『あいにくだが『え! バーベキューやるんですか! 俺いきたいです烏間さん』『私も』『たまには労ってくださいよ烏間さん』……わかった部下達も来るが良いな』
「勿論です! 野菜や果物、魚が腐るほどあるんで楽しみましょう」
『『『やった!!』』』『お前ら俺の電話から離れろ』
「烏間先生もOK、じゃビッチ先生や皆にも連絡をっと」
翌日
校庭に殺せんせーと烏間先生の部下の人達がバッチリ準備してくれた
「「「うお!! スゲー!!」」」
「皆1学期お疲れ! 家で野菜取れて物々交換したら色んな物が大量に揃ったからバーベキューすることになりました! 参加費はドリンクのみ! 盛大に食え!!」
「「「うぉぉぉ!!」」」
急遽始まったバーベキュー殺せんせーが分身し、私と烏間先生の3名? が焼く係で皆にご馳走する
「なんだこのデカイタッパー達は?」
「あ、それ昨日作った漬け物とかナムル! 美味しいから食べて食べて」
「うお! うめぇ」
「岡島ずりーぞ」
「ヌルフフフ皆さんお米炊けましたよ! 飯ごうで炊いたのでお焦げが少々……皆さんは柔らかい部分を……先生がお焦げ貰いますね」
「殺せんせーずりーぞ!」
「私もお焦げ欲しい」
「ヌルフフフ役得です! せっかくですし皆さんも炊いてみましょう」
「うわ、原さんが暴走モード入った」
「焼いたそばから野菜が消えてく」
「バーベキューは飲み物よ」
「ワケわかんないこと言い出したぞ」
「烏間~私これ欲しい。焼いて~」
「自分で焼け」
「「「乾杯!! かぁー烏間さん先に飲みます」」」
「いいなぁ大人の人達は」
「ねー、ビール飲めて……ん? ロンメルさんその右手のは?」
「ビール」
「「「アウト! 何しれっと飲んでるの!!」」」
「まだ5杯目だよ! 私酔わない体質だから大丈夫大丈夫」
「コラぁ!! ロンメルさん未成年飲酒はダメでしょ!!」
「ケチケチしないの殺せんせー! ほーらグビッと」
「グビッっと……にゅ~にゃ~」
「あはは! 殺せんせー弱いもんねお酒」
(((初めて知ったぞその弱点)))
「あはは!」
ごちんと烏間先生が私に拳骨する
「おいたが過ぎるぞ」
「てへ」
「たく」
「よーし! 次家庭科室借りて天ぷら作るけど食べる人!」
「「「はいはいはい!!」」」
「よこせ……全て私の物よ」
「原さんの暴走更に酷くなってるぞ」
「誰か止めろ! 俺らの天ぷらが無くなるぞ」
「ははは! 食いきれないほど作ってやる!」
これは皆に私からのプレゼントだ
殺せんせーの弱点、皆への労い……2学期……いや夏休み後半の沖縄から私は本気で殺せんせーを殺しに行く
2学期からは触手も解禁して