イトナ君が加入して、男子がラジコン作りに熱中し、それで女子のスカートの中の下着を盗撮しようと奮闘しているなか、イトナ君が皆に殺せんせーの急所について教える
殺せんせーの心臓である
殺せんせーは私みたいに心臓を幾つも作らずに巨大なネクタイの真下に大きな心臓が存在し、そこをナイフで突き刺せばたちまち絶命することを皆に教えた
それに烏間先生から集団で暗殺した場合100億円から300億円に賞金が増額されたことも発表され皆暗殺や訓練に熱が入る
殺せんせーの賞金が増額されたイコール私も同様に増額されており150億円の賞金首となっていた
ただこの情報は烏間先生も知らず、政府上層部のみが知り得る機密情報であった
もちろん私も知らないが、前にメスから殺せんせーの半額がお前の賞金と言われていたので逆算して把握した
また木村君の名前が正義と書いてジャスティスと読むことが話題となり、皆でコードネームを付けて1日呼び会うという授業があり、私のコードネームが【将軍】となったのでどういう反応すれば良いが凄く困った
いやまあ女たらしの糞やろうとか鷹岡もどきみたいなコードネームよりは全然良いけど……
ちなみにつけたのは磯貝君だった
そんなこんなで体育祭のシーズンとなり、磯貝君がバイトしていることがA組の5英傑にバレて退学処分をかけた勝負となった
ちなみに殺せんせーもクラスの皆も磯貝君がバイトをしていたことは知っているし、なんなら私はたまにそのお店でハニートーストバニラアイスとイチゴを添えてをよく食べに行く常連だったり……
そんな磯貝君を助ける為に皆立ち上がった
勝負の内容は棒倒し
で、今まで行事にろくに参加できていなかったが、帽子を被ったまま出場できるので耳を隠せるので今回は出場して良いことになった
で、本来なら男子だけの棒倒しだが、理事長先生と掛け合って特別に出場させてもらえることに……
「何でもE組とA組の男子だけでは人数の差があまりに顕著であり、更にA組は4人の留学生が参加するので1人くらいなら女子でも参加して良いと許可をいただきました!!」
「「「うおおおお!!」」」
「ロンメルさんの怪力ならA組がどんな作戦をしても棒を守りきれるぜ!!」
と士気が上がる
磯貝悠真……彼はリーダーに必要な能力を持っている
信長様の様なカリスマではない
お館様の様な優しさでもない
彼は日頃の行いから来る人徳によるリーダーの気質を持っていた
リーダーの気質といっても色々ある
浅野理事長の様な合理的なカリスマ
死神の頃の殺せんせーの様な計算されたカリスマ
今の殺せんせーの様な弱さ故に助けなければと思う徳
烏間先生の様な現場で培った経験からなせる物
等々色々とある
ちなみにロンメルの自己判断だが烏間先生タイプであると理解している
圧倒的な暴力を備えているが、それを表に出すのは最小限に、経験と培った技術で人を焚き付け下から支えるのが自身がやってきたリーダー像であると理解していた
だからロンメルは一歩引いた位置から磯貝君を支える
磯貝君の放つ人徳を殺さぬように、さらに輝きが増すように
体育祭当日
ロンメルが出る種目は100メートル走、クラス対抗リレー……そして棒倒し
「見ない顔だな」
「ケシシ、俺のデータにも無いな」
「こいつが噂のロンメルじゃないか?」
現在ロンメルは浅野以外の5英傑に絡まれていた
彼らからしたら一学期期末テストで二教科で100点を取りA組を苦しめた人物であったので気にならない方がおかしい
「ケシ……シ」
「お、おい」
「え? ヤバくないか?」
近づいてロンメルを見て彼らは動揺する
体操服では収まりきらないはち切れそうな筋肉
背中には鬼が宿っており、胸が大きくて体操服が三角形みたいになっていた
「なにか?」
「お、お前がロンメルか!」
「ゴリラみたいな巨女がE組に居たとは」
「な、何で全校集会に来ない!!」
「あぁ、それはいつも理事長先生に呼ばれるからね……えっと瀬尾君、小山君、榊原君、荒木君……棒倒し楽しみにしているよ。互いに怪我しないように正々堂々戦おう」
「ちょっと待てお前か! E組で女子なのに出るのは!!」
「そうだよ。楽しみだねぇA組とガチでやりあえるから……磯貝君をいじめたらしいじゃん……きっちり落とし前つけさせてもらうからな」
「い、いや! 磯貝が校則違反をしていたのが悪いだろ!」
「確かに悪いさ……だが家庭環境を理解しないのはよろしくない。彼が路頭に迷ったらどうする? どう責任をとる? 取らないだろ君達は……見て見ぬふりをするのが優しさではないのかな?」
「いや、校則違反は絶対だ。磯貝はこれで2度目。反省の色が見えない生徒に対して生徒会は見過ごすことはできない」
「まぁ君一人が居たところでA組の勝利は揺るがない。磯貝……いや、素行不良が目立つE組はこれを期に反省するんだね」
彼らには彼らの考えが、私には私の考えが有るためこれ以上は話さなかったが言うべきことは言ったでこれで良いのだろう
『さぁ100メートルA、B、C、D組がリードを許す苦しい展開! 負けるな我が校のエリート達!』
荒木君の実況で体育祭でもE組は名前も言われないくらいアウェイ感が凄い
「木村君は男子で1番足が早いから余裕だけど、やっぱり陸上部には勝てないな」
「暗殺の訓練で自身がついたんだけどな」
倉橋さんと中村さんの言葉に烏間先生は
「当然だ。100メートル走を2秒や3秒縮める訓練はしていない。開けた場所で速く走るのならそれ専門で訓練している者が強い。君達も万能では無いからな」
「お、ロンメルが出てきたぜ! さぁE組の最終兵器だ! ぶっちぎって本校舎の悔しがる顔が見たいぜ」
「やっちゃえロンメルさん!」
ロンメルロケットスタート
誰よりも早くスタートし、そのまま加速体勢に移行する
ドッドッドッとゴムチップのコースだから余計に速度が出てあっという間にゴール
最後は流していたが
『な、なんということだ! 凄まじい速さだったぞ……あり得ないだろ』
と実況も動揺するほどである
「ヌルフフフ、ロンメルさんも一応は手を抜いていますが……ほら」
殺せんせーはストップウォッチを皆に見せる
そこには9.85の文字が
「彼女が本気をだせば100は6秒を切るくらいで走るでしょう」
「はえぇ」
「球技大会では暴れられなかったからここで暴れるらしいですねぇ」
「ほどほどにと注意しておくか」
クラス対抗リレーでもE組が大外固定というハンデがありながら他のクラスをぶっちぎって勝利
ただE組が参加していない競技……例えば綱引きなんかはA組の助っ人外人軍団によりA組が圧勝
団体競技にほとんど出れないE組は総合優勝は無いが、A対E組の構図が出来上がってくる
そして最終種目……棒倒し
椚ヶ丘中体育祭棒倒しのルールは相手の支える棒を先に倒し、地面につけた方が勝ち
掴むのは良いが殴る蹴るは原則禁止
武器の使用ももちろん禁止
ただ肩や腕によるタックルと棒を支える者1名(リーダー)が足を使って追い払うのはありとする
そしてA組はチーム区別の為に長袖及びヘッドギアを着用
Aだけ防具ありである
『さあ! A組にE組が挑戦状を叩きつけたこの棒倒し! A組には浅野君の友人で短期留学生が4人もいるぞ! 人数差は圧倒的……E組から泣きで女子を1名入れても良いかと言われたので心優しいA組はこれを許可! E組とは言え女性がボロボロになるのはしのびないが、これも勝負の世界! 文句は言えないでしょう』
シュゥゥゥゥ
呼吸音が聞こえてくる
ゴリゴリと全身の筋肉を膨張させる
『さぁ我らがA組の入場だ!!』
A組の皆が入場するが、皆緊張している
実況はあえて触れていないが、E組の中に明らかにヤバいのがいる
ロンメルである
全身筋肉の怪物が目をギラつかせて獲物を狩る時の目をしていた
「あれがロンメルか……E組はずいぶんと猛獣を飼っていた様だな」
「浅野! 呑気に言っている場合じゃねーぞ! あんなのにタックルされたらたたじゃすまねぇ」
「やるべきことは変わらない。E組を叩き潰す。どんな人間でも5人がかりで挑めば押さえることができる……ケヴィンいけるな」
「{おう、相手にとって不足はねぇよ}」
『さて、棒倒しだがおおっとE組は勝つ気はあるのか!? 全員防御だ!!』
E組はロンメルを前にしたら全員による防御をはる
「ごめんねロンメルさん」
「大丈夫、最大の衝撃を受け止めるよ」
「よし! 作戦名完全防御形態! いくぞ!」
「こざかしいやれ攻撃コマンドF」
突っ込んでくるA組5名
1名は短期留学生でアメリカ人のケヴィンであり、勢いを止めようとロンメルが前に出る
「がぁぁぁぁぁ!!」
ケヴィン……いや、5名のタックルを完全に抑え込む
「{おいおいこれで女とか嘘だろ}」
「{あいにく性別は女だよ! }」
『嘘だろ5名がかりの攻撃を封殺……いや! 押している!?』
「おりゃ!!」
ケヴィン達は10メートルくらい吹き飛ばされる
「よし! ロンメルさんこのままA組の注意を引き付けておいてくれ! 俺達攻撃隊は行くぞ」
ロンメルは吹き飛ばしたケヴィン達5名の監視、その隙に攻撃部隊がA組に突っ込む
「囲んで殺れ」
浅野君が指令を出す
A組遊撃隊2部10名が大回りをしながらE組攻撃部隊の退路を断ち、正面には外人2名と他6名が待ち構える
「よし! 作戦粘液発動」
攻撃部隊は場外の観客席まで逃げて大混乱
暗殺で鍛えた障害物を乗り越えたりする能力を遺憾なく発揮し、椅子と客を使いA組をかわすかわす
で、注意が観客席に行ったところを防御から抜け出し観客席の外側からこっそり移動した吉田君と村松君がA組の棒にしがみついた
「逃げるのは終わりだ! 全員! 音速!!」
「「「よっしゃぁ!!」」」
攻撃部隊がA組の棒にしがみつき一気にA組が不利になるが
「なめるな!」
浅野君が蹴りや投げ技でどんどんしがみついているE組の皆を落としていく
が、ここで更に増援を突入させる
「な!? あいつらE組の防御部隊だぞ!」
「誰が守って……!?」
ロンメルが丸太を抱えていた
重い丸太が浮いている
「おいおい70キロはある棒だぞ!?」
「何で軽々持ち上げてるんだよ」
「ケヴィンチャンスだやれ!!」
吹き飛ばされていたケヴィン達が再び突っ込んでくるが、まるでポールダンスの様に棒を軸にして蹴って全員吹き飛ばす
「先生方にみっちり教わっていてねぇ……貴様らごとき防御は私1人で十分だ」
ロンメル以外の全員が攻撃に参加したことにより浅野君の指示が出せなくなる
「よし! イトナ今だ!!」
そしてロンメルだけに警戒を向けていたツケが出る
隠し球のイトナ君である
磯貝君がジャンプ台となりイトナ君が大ジャンプして棒の先端にしがみつく
一気に体勢が崩れた所を皆で押す
それでA組の棒は地面に倒れた
圧倒的人数差、外人部隊を使ったなりふり構わない勝負をE組が逆に勝利したことによりE組の評価が変わり始める
球技大会から始まり、期末テスト、それに今回の体育祭……
周りはE組を評価し始めた
それは浅野理事長の思わくとは別に……
「「乾杯!!」」
夜皆との打ち上げの後殺せんせーと2人でジュースで乾杯していた
「いや、よく頑張りましたねロンメルさん! 先生興奮して写真バッチリ何千枚も撮りましたからね」
「いやいや、殺せんせーと烏間先生の教えの賜物だよ」
「格闘術も1年前に教えたのをしっかり復習をしていたようでなによりです」
「……まあね」
「どうしましたか?」
「もう半年も無いんだよねって思って……私も殺せんせーも」
「……そうですね……楽しい時間はいつか終わりが来ます」
ロンメルは計画を立てていた殺せんせーの為の本気の暗殺を……
2学期中間テストが終わったら殺るつもりだ
「殺せんせー、私以外に殺られないでよ」
「ええ、ロンメルさんの暗殺を楽しみにしていますよ」