ロンメルの受難   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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学園祭の時間 2 テスト勉強の時間 

 学園祭1日目

 

 ロンメルは裏で料理や仕込みをしていた

 

「オーダー入ります! ドングリつけ麺2つ、山葡萄ジュース2つ」

 

「はーい」

 

 基本メインで料理を作るのは3人

 

 ロンメルと村松君と原さんの料理研究会の3人で、サポートとして奥田さん、片岡さん、磯貝君、神崎さんが料理班だ

 

 他は接客、裏山にて材料集め、本校舎にて呼び込みや山登りのサポートとして台車での送迎等の役割に別れた

 

「おお、ロンメルいねーが?」

 

「あ、お米の米田おじちゃんおばちゃん」

 

「おお! 呼ばれたから来たぞ! うちの米がどう化けたか楽しみでな」

 

「ありがとうございます」

 

「ロンメル! 来たぞ」

 

「ああ! 魚屋の魚民さん! 来てくれたの! 嬉しい」

 

「ロンメルちゃん!」

 

「ロンメルちゃん!」

 

「八百屋の倉八さん! 牛屋の三ツ木さん!」

 

「……すげぇ、ロンメルさんの知り合いでどんどん席埋まってくぞ」

 

「いろんな所と仲良いんだなロンメルさんって」

 

 夏休みの沖縄の島で女装した渚君に惚れてしまった男の子をからかう場面や、わかばパークの皆や、殺せんせーを暗殺できなかった暗殺者達、修学旅行で絡まれた高校生等様々な人が訪れた

 

「あ、スモッグさん、グリップさん、ガストロさん、メスさんこんにちは」

 

「おお、ロンメルじゃねえか呼ばれたから来たぜ!」

 

「うめーなお前らの料理! これが1品300円ならお得だし言うことねぇよ」

 

「銃うめぇ! 銃うめぇ」

 

「ガストロここで銃はまずいって」

 

「ああん? メス堅いこと言うなよ! 周り殆ど暗殺関係者じゃねえか。一般人がはける時間に来てるんだから文句言うなよ」

 

「まぁほどほどに、私は料理作るのに戻るからいっぱい食べてね」

 

「「「「おう」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず1日目が終わり売り上げはぼちぼちってところ

 

 明日は今日来た人は来ないと思うので少し売り上げは落ちるかもしれない

 

「まぁ残った食材は私が買うから最後はパーっと皆で飲み食いして終わろうよ」

 

「だなー、明日も今日くらい来てくれたら本校舎の売り上げランキング上位10位くらいにギリギリ入れるかもな」

 

「皆が笑顔で帰ってくれればそれでよし! 殆どタダみたいなもんなんだからそれでいいでしょ!」

 

 料理研究会の3人が明日の仕込みで夜まで残って喋る

 

「ほらよ賄いのチャーハンと小ラーメン、ちゃっちゃと食って明日の仕込み終わらせるぞ」

 

「「はーい」」

 

「しっかしこの豚骨醤油ラーメン本当家でそのまま出してぇわ。この味なら家の糞まずいラーメン全取り替えで客も満足するだろうし」

 

「まぁ3人で半年近く研究しまくったからね」

 

「サイドメニューも一新しちゃえ」

 

「原もロンメルも家でもし来年も大丈夫ならバイトしてくれよ! 頼むよ」

 

「うーん、来年大丈夫ならバイトするよ。賄いと最低賃金くらいはちょうだい」

 

「私もいいよー」

 

「サンキュー、そしたらロンメルを長生きさせる方法考えねーとな」

 

「そうだね」

 

「まぁそれは私個人で色々動いてるから安心してよ。冬休みくらいにはとある筋に頼ってる結果が出るからさ」

 

「お! 頼むぜ救世主! この3人でバカ旨い最高のラーメン作るんだからな!」

 

「「おう」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日学校に登校したら、なんか長蛇の列ができていた

 

 テレビ局まで来てるし

 

 何でも昨日渚君に惚れた男の子が今一番勢いのある食のブロガーだったらしく、そこでE組の特集が行われたらしい

 

 律と三村君、イトナ君がE組のサーバーがダウンしないように必死にサーバーの補強をするくらいアクセスが殺到し、開店前から本校舎まで長蛇の列

 

 ロンメルは触手をフルに使い料理を作っていく

 

 そこからはもう作ったそばから売れていき、皆必死に食材を獲って作って売って……

 

「ヤバいドングリ麺がもう少ないよ」

 

「サイドメニューの山の幸の売れ行きも良いから残り時間はこれで粘ろう!」

 

「もう少し山の奥に行けばまだ生えてるところがあるぜ!」

 

 皆盛り上がるが殺せんせーが

 

「いや、ここいらで打ち止めにしましょう」

 

「……!? でもそれじゃあA組に勝てないよ!」

 

「いいんです。これ以上獲ると山の生態系を壊しかねない……植物も鳥も魚も菌類も節足動物も、哺乳類も……あらゆる行いが縁となって恵みになる。この学園祭で実感してくれたでしょうか? 君達の行いがどれ程の縁に恵まれていたかどうかを」

 

「あーあ、結局今日も授業が目的だったわけね」

 

「くそ! 勝ちたかったけどなぁー」

 

 今列に並んでいる人を最後に店じまいとやり、作ったドングリつけ麺3000食は完売

 

 残った時間と食材で打ち上げをし、学園祭は楽しく終了となる

 

 結果は総合2位

 

 流石に芸能人やアイドルまで呼んだA組には勝てなかったが、高等部を抑えてE組が2位まで登り詰めたことに本校舎では称賛の声が上がった

 

 しかし、この結果を受けて理事長が動き出す

 

 自身の学校方針が崩壊しないように

 

 今度は徹底的にE組から勝つために……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、2週間後にはこの一年の集大成、いよいよ次は学の決戦です。トップを取る心構えはありますか? カルマ君」

 

「さぁねぇ。バカだから難しいことわからないや」

 

「……自信ありげですね! 一学期の中間テストの時先生はクラス全員50位以内という目標を課しました。あの時の事を謝ります。先生は焦りすぎていたし、敵の強かさも計算外でした。ですが、今は違う。君達は頭脳も精神力も成長した。どんな策略にも障害にも負けずに目標を達成することができるはずだ」

 

「堂々と全員50位以内に入り! 本校舎復帰資格を獲得した上で堂々とE組として卒業しましょう」

 

「ただ、その為にはA組の新しい担任である理事長先生に勝つ必要があります。先生は全力で君達の事をサポートします! さぁ皆さん今度こそ勝ちに行きましょう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃A組は浅野理事長による改造が始まっていた

 

 通常の10倍分かりやすく20倍早い授業

 

 付いていけない者は洗脳により無理やり勉強させる

 

 これを見ていたA組のリーダー浅野君はE組に放課後こんな依頼をしてきた

 

「どうかあの怪物(理事長)を殺してほしい」

 

 と

 

 もちろん物理的ではなく殺してほしいのは教育方針である

 

 簡単な話次の期末にE組に上位を独占させ、理事長の教育方針をぶち壊す

 

「勿論1位になるのは僕だが……強者であり、才能のある者はそれで良いだろう……しかし、僕以外の凡人は違う。今のA組はまるで地獄だ。E組への憎悪だけを支えに限界を超えて勉強をさせている。もしあれで勝ったら彼ら達はこの先その方法でしか勝てなくなる……信じなくなる」

 

「敵を憎み、蔑み、陥れることで手に入れられる強さなど限界がある。君達程度の敵にすら手こずる程に……A組は高校に進んでも僕の手駒だ。偏った強さの手駒では支配者を支えることはできない。時として敗北は人の目を覚まさせる」

 

「だからどうか……正しい敗北を僕の仲間と父に……」

 

 プライドの高い浅野君が皆に頭を下げたらしい

 

 ちなみにカルマ君がその直後に浅野君も引きずり下ろして1位を取ると宣言したそうな

 

 その話を皆に後から聞いたロンメルは浅野君やカルマ君だけでなく今度は勝つのは自分だとこの1位合戦に名乗り出た

 

 その日を境に皆勉強しまくった

 

 問題の予想を作り、傾向等まで研究して……

 

 教え通りに第二の刃を身につけた事を先生に報告できなければ卒業なんてできない

 

 そして決戦の日となる

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