咲-Saki-消えゆく京- 作:フェンリルK
今回は新展開です。
久しぶりなのでおかしいところがあるかもしれません。
今回も選択肢が活動報告でありますので、お願いします。
では、どうぞ!
side京太郎
俺と照さんと衣さんの三人で会場の奥へ進んでいくにつれて、強い気配が増えてきた。
俺も自然と、気が引き締まってくる。
照さんと衣さんは緊張した様子はない。やはり慣れているんだな。
「……ここか」
そして、ずっと真っ直ぐ進むと、扉が目の前にあった。その扉の右側に『高大交流戦 選考会場』と書かれている白い看板が置いてあるため、間違いないだろう。
「じゃあ、京君は待っててね」
「暇ならば、会場を散策されば良い」
照さんと衣さんは俺に一言言ってから、会場の扉をガチャっと開けて中に入っていった。
「(これから、どうしようかな……、衣さんの言った通りに、会場を散策してようかな)」
今の俺に出来る事なんて、限られてくるため、大人しく、会場を散策する事にした。
「(とは言ったものの…、特に面白いものは無かったなぁ…)」
まぁ、当たり前か。ここは麻雀の大会を行う場所なんだから、アミューズメント施設なんてあるわけないないよな。
俺は今、会場の休憩室にて自動販売機で買ったジュースを開けながら思考していた。
あれから十分ぐらい、会場を散策したが、これと言ったものが無かったので休憩中なのだ。
「(俺も体力が落ちたかな………ゴクゴク)」
俺は自分の謎の病気によって変化した体力を再認識しながら、ジュースを片手で飲む。
ちなみに、メーカーは………ココアだな。
まぁ季節も寒くなった事だし、妥当じゃないかな。
俺が一人で寂しくのんびりと、休憩していた時。
ガチャっというドアがあく音と共に美少女が入ってきた。
白い髪の毛に、目に光が無いのが特徴的などこか俺と似たような感じだな。立派なおもちがあるけど。
「あー、ダルい…」
美少女は俺と向かい側となるソファーにぐったりとしながら、座った。
「あの…、大丈夫ですか?」
余りにもスライムのようにグニャリと身体をソファーに沈めているもんだから、俺は心配になって、声をかけた。
「…うーん、ダルいからジュース奢ってー」
「え?、は、はい…分かりました」
自分で声をかけといて何だが、見ず知らずの人にジュースを催促出来るこの人は、スゴい度胸だな。
まぁ自然と、不快感はないから奢るけど。
チャリンと自動販売機にお金を入れる。
「何が良いですかー?」
「…ちょいタンマ」
「あ、はい」
俺が質問すると、美少女は考え込んでいた。
そこにはさっきまでのだらけた感じは無くなり、不思議な雰囲気を出していた。
「…イチゴジュース」
「分かりました」
俺はイチゴジュースのボタンを押した。
『ピンポーン♪アタリデス!』
「は?」
俺がボタンを押したら、そんな機械音と一緒に二つのジュースが出てきた。
「…これ、当たり付きだったのかよ」
余りにも唐突な出来事に、俺は思わずツッコミをいれながら、ジュースを二つ取り出した。
「はい、ジュース」
俺が美少女の元に向かって、二つ渡すが、彼女は一つしか取らなかった。
「あ、あの?」
「二つも飲むのはダルいからあげる…」
ストローを刺しながら、美少女は話す。
「ありがとうございます!」
俺は彼女にお礼を言って、ありがたく受け取った。
ストローを入り口に刺して、俺はチューチューと音を少しをたてながら飲んだ。
うん、甘い…。イチゴの風味と牛乳の甘さが絶妙にマッチしてて…これがなんとも……
「ねえ」
「はい?」
俺がイチゴジュースの素晴らしさを思考していると、少女が声をかけてきた。
「おぶって…」
「え?」
いきなり、そんな言葉を言ってきた少女に、俺は理解出来なかった。
いや、言葉は分かるんだけど……
「俺と貴女って初対面ですよね?」
「……ん」
彼女はコクリと頷く。良かった、俺がおかしいわけじゃない…。
「普通、初対面にそんな事を頼みますか?」
「…うーん、君は安全そうだから……多分」
「えー」
彼女は適当な事を言う。
「ちなみに何処まで?」
「病院…」
「……どこか悪いんですか?」
少女からの出た単語に、俺は少しだけ表情が曇る。
「うーん…、違う…」
「じゃあ、何で?」
彼女からの思わぬ返事を疑問に思って、俺は首を傾げながら聞いた。
「君って病気なんじゃないの?……心臓とか」
「っ!?」
俺は驚愕した。彼女のいっている事は正しい。
でも、初対面なのに…何故?という疑問が浮かぶ。
「でも…なんで…っ!?ぐっ…がぁ…っ!」
突如、俺の身体に激痛が襲った。
「…っ!大丈夫!」
少女が何かを言っているが聞いている余裕がない。
「(痛い……まるで身体が千切られてるみたいだ…っ!)」
‐‐‐心臓が割れそうだ。
‐‐‐吐き気、頭痛がする。
‐‐‐目眩がして、世界がひっくり返った。
倒れたんだ、俺は。
「ぐっ……ぶ…ぶぶぉっ…」
口から血が吐き出された。
視界全体が赤く染まった。
「………‐‐‐」
そして俺は意識を失った。
side照
私は今、選考会が終わって会場の中央に来ていた。
もちろん、白糸台メンバーと天江も一緒だ。
「京君は何処かな…」
私は周りをキョロキョロと見渡す。
「照……少しは落ち着け」
そんな私の姿に、同じ麻雀部メンバーで親友の菫は呆れたように見つめる。
そんなあからさまに呆れなくても……。私は少し傷付いた。
「……あれ、着信だ」
私はスマホが小刻みに震えているのに気がついた。
ディスプレイを見てみると、京君からだった。
もちろん、私は応答を押して電話に出た。
「もしもし…」
『…やっぱり宮永照』
「…貴女は誰?」
聞きなれない声に少し驚きながら聞いた。
『私の事はどうでも良い。それより…須賀京太郎って人…貴女の知り合いだよね?』
「え…」
私は表情が固まって強ばる。嫌な予感で身体が震える。
『その人が…』
‐‐‐止めて、言わないで……
私の予感は………
『意識不明の重体になった』
悪い方向へと当たってしまった。
「あ、あああ…っ!」
「どうした!照!?」
私は地面に崩れ落ちた。
「テル!しっかり!」
足に力が入らない。
「みやながてる…お前」
不安で涙が溢れる。
「京君が…京君がぁぁ…」
「京太郎がどうした!?」
菫が私のスマホを手に握って電話に出た。
「もしもし!病院の場所は!?」
菫が焦るように大きな声で叫ぶ。
『…白糸台総合病院』
「分かった…直ぐに行く」
菫はピッと電話切って、私にスマホを渡した。
「照!しっかりしろ…。白糸台総合病院に向かうぞ」
菫は私の両腕を掴みながら起こさせた。
「さぁ…行くぞ!」
私は手を引かれながら、白糸台メンバー+αと共に病院に向かった。
____________《途中経過》
・京太郎に死亡フラグ&???フラグ発生。
・照視点が一時的に出来なくなりました。
・京太郎の寿命が一週間になりました。