咲-Saki-消えゆく京- 作:フェンリルK
更新が遅れて大変申し訳ありませんでした!
なかなか思い付かなかった、作者の実力不足です。
返す言葉もありません…。
今年から心機一転! 頑張ります。
それから、今回も神狼Kの活動報告にて選択肢があります。
何度も申し上げてすみませんが、選択肢を選んでくださらないと、物語が書けませんので、お早めにお願いします(しつこくてすみません)
では、短いですが、どうぞ!
京に人は集まる
先生方の話が終わり、京太郎達がいる病室に戻ってきた。
「どうだ? ……京太郎の容態は……」
「……まだ目が覚めないよ」
淡は、私に悲しそうにそう告げる。
私は近くにある椅子に、ゆっくりと腰を下ろす。
「……照。大丈夫か?」
私は心配そうに、照を見つめる。
だが、大丈夫じゃないのは一目瞭然だった。
照の目には光がなく、今にも消えてしまいそうな……そんな弱々しい雰囲気だった。
「……京君」
照は、京太郎を布団越しで抱きつく。
「………ん」
ピクリッと京太郎が僅かに反応した気がした。
「京君……?」
照も京太郎の異変に気付いたようで、優しくだが、京太郎の肩を揺らす。
「…………あ」
そして、京太郎は静かに目を開いた。
目を覚ました!
「京君! 京君!」
照が、感極まったようで、涙をポロポロ流しながら、京太郎に抱きついた。
私は安心からか、下半身に力が入らずに、崩れるように、地面に膝をつく。
「部長、大丈夫ですか?」
そんな私を心配しながら、尭深と誠子が私の元へ駆け寄ってくる。
「……大丈夫だ。誠子、すまないが、近くにいる先生を呼んできてくれないか?」
「わ、分かりました!」
誠子に頼んだのは、この中でまともに一番動けると判断したからだ。
誠子は、慌てながら部屋から出ていった。
「…………」
そういえば、京太郎は照をしっかり抱き止めながらも、何も話さない。
きっと混乱しているんだな。
数分後
「先生、こっちです!」
「は、はい。須賀京太郎君でしたね……」
誠子が、見た事の無い先生を連れてきた。
即座に先生は聴診器を持ちながら、京太郎の元まで走った。
「ごめんね!。少し退いてくれませんか!」
「…………はい」
先生の言葉に、照は涙を拭いながら、渋々退いた。
「よし。京太郎君。まずはちょっと計らせてねー」
先生は京太郎の着ている服を緩めると、そこに、聴診器を持った手を突っ込んでいく。
「はい、深呼吸してね。吸って」
「……すぅーーー」
京太郎は、先生の言葉を素直に応じて息を吸う。
「……はい。吐いて」
「はぁーーー……」
京太郎が息を吐いた瞬間に、先生はあからさまにホッとしたような表情をしている。
「……ふぅー。どうやら峠は越えたみたいだね。今は心拍数、呼吸は通常通り。僕の予想だと、多分、寿命も伸びていると、思うよ」
「っ! ……良かったぁ」
照は更に涙を流しながら安心していた。
私は、自然と照を抱き締めていた。
照の身体は微かに震えていた。
「‐‐‐‐ただねー。上げといて落とすのも申し訳ないんですが、今の京太郎君はストレスが極度に悪い影響を与えるから、慎重にねー」
先生は若干冗談っぽい口調で話す。
だが、目は一切笑っていない、真剣なものだった。
まだ一安心は出来ない…………という事だな。
「おっと、申し遅れましたー。僕の名前は波多野 雅紀と言います。よろしくね!」
そういえば、この人……、さっきから敬語とタメ口が混ざった口調だな。
「……照、さん」
突然だった。京太郎が急に照の名前を呼んだのだ。
「京君……。本当に良かった……っ!」
照は先程よりも、更に涙の量を増やして、私の胸元を濡らしながら喋る。
「……お邪魔でしたね。じゃあ! 何かあったら、呼んでね!」
波多野先生は、嵐の如くはあっという間に去っていった。
「……すみません。心配、かけてしまったみたいですね」
京太郎は、シュンと気を落としたような顔で話す。
そんな京太郎に、照は私から離れて、京太郎に思いっきり抱きついた。
「……本当に心配したんだよ……っ!!」
ポカポカと、照は弱々しく京太郎の胸を叩く。
「……照さん。……菫さん、淡、衣さん、尭深さん、誠子さん、本当に………………すみませんでした!」
京太郎は深々と頭を下げた。
……こいつは、京太郎は、自分の身体よりも、周りの事を心配して、謝った。
「……良いんだ。お前はもう、私達の仲間なんだぞ? 一杯頼れ」
私は笑顔で、京太郎に優しく話す。
……私らしくないな。
でも、こんなに危なっかしくて、今にも消えてしまいそうな奴を、私は放っておけない。
そこには善意からなのかは、または…………恋心からなのかは分からない。
「スミレの言う通りよ! むしろ、先輩達よりも頼りになる、この高校100年生を頼りなさい!」
そして、さっきまで意気消沈していた淡は、一変して生意気な口を叩きながらも、頼もしい一言で、京太郎を元気付ける。
まったく、こいつは……。
「きょうたろう! 衣は言った筈だ、 お前の力になりたいとな!」
天江は、満面の笑顔でそう話す。
「私も……、まぁ会ってまだ少しだけど、お前は大切な後輩だから、……助けてやらなくもない」
誠子は壁に身体を預け、頬をポリポリかきながら言う。
照れているのがバレバレだな。素直に好きな後輩と言えば良いのにな。
「……私も京太郎君を大切な存在だと思っている。だから、私に出来る事があったら言ってね」
尭深はお茶を飲まずに話す。
皆が京太郎の事を心配して、力になりたがっている。
「……っ!」
そんな光景に京太郎は泣いていた。
ギリッと歯を食い縛って、声は出していないが泣いていた。
「京君……」
そんな京太郎を照は複雑な表情で見ていた。
私も同じ気持ちだった。
嬉しくて泣いているのかもしれないが、京太郎の涙を流している姿を見たくない。
女心は複雑なのだ………………。というか……私が女心などという言葉を使う日がくるとは思わなかったぞ。
「…………ありがとう。皆、本当に、ありがとう 」
京太郎が私達に頭を下げる。
頭を下げると、涙の粒がポタリと落ちて、ベッドを濡らしていく。
私は……私達はそんな京太郎を黙って見守っていた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄《途中経過》
・ここからは京太郎の寿命が毎回変化します(ストレスが溜まれば減る。良い事が続けば、完治も……?)
・チーム虎姫、衣の好感度が上がりました。
・次回から、京太郎視点に戻ります。
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その他気になる事があれば、感想欄にどうぞ。