VSタマモクロス?
それは突然の出来事だった。
カフェテリアで昼食をとっていたところ、
「邪魔するで〜!」
と一人のウマ娘がやってきた。
芦毛に丸い髪飾り、そしてちっちゃい身長と関西弁。
おお、間違いなくタマモクロスだ!
ヒーロー列伝の写真がカッコいいのなn「ちょちょちょい!!!」ん?
「何ボーッとしてんねん!?そこは『邪魔すんのやったら帰って〜』やろがい!」
「あ、はい。」
初対面でこのキレッキレのツッコミ。
流石難波の白い稲妻…
するとタマモクロスは「…噂はホンマやったようやな…」と呟く。
「…アンタ、大阪の出やって?」
「は、はい。豊中出身です。」
「ウチらの間でも噂になっとるで。『大阪から来た期待のルーキー』やって。」
「恐縮です。」
「…んで、『大阪出身とは思えない』という噂もあるんや。
…アンタ…ホンマに大阪モンか?さっきの新喜劇の下りに反応できへんあたり、ウチはアンタを『エセ大阪人』やないかと睨んどる!」
「そ、そう言われましても…」
しゃーないやん?
中身関東人だし。
第一大阪人だからって、何でもかんでも訛ったりボケ・ツッコミしたりする訳じゃないと思うが???
「そこでや!ウチがアンタがホンマモンの大阪人かどうかテストしたる!覚悟しぃや!!!」
そう言ってどこからかテレビ番組で見るようなフリップを持ち出した。
周りの生徒達も何だ何だと寄ってくる。
…面倒なことになった。
「大阪人なら簡単なクイズや!フリップに書かれた漢字を読むだけやで!
ほないくで〜」
『放出』
「はなてん」
『私市』
「きさいち」
『枚方』
「ひらかた」
『交野』
「かたの」
『十三』
「じゅうそう」
『日本橋』
「にっぽんばし」
『京橋』
「
「ぐぬぬ…じゃあこれ!」
『関西電気保安協会』
「かんさーい、でんき、ほーあんきょっかい!」
「うぬぬ…イントネーションも完璧や…」
フハハハハ!
数ヶ月とは言え大阪で暮らしたんだ。
入院中はテレビ見ることも多かったしCMや地名はもうインプット済みや!
(…中々やりよるな…ここはイナリに教えてもろた方法で…)
「…分かった、疑うて悪かった。堪忍な。」
「ようやくですか…自分も先輩とは仲良くしたいので疑いが晴れたのなら良かったです。」
「よっしゃ!アンタ気に入ったわ!よろしく頼むで!仲直りに今度大阪の繁昌亭に連れてったるわ!落語は好きやったか?」
「ありがとうございます!落語は好きですよ。」
「それなら良かった!ウチも好きな落語があるんやが…あれ、ド忘れしてもうた。」
「なにやってんですか〜。それならね?タマモ先輩の好きな落語?一緒に考えてあげますから、どんな特徴だったか言って下さいよ〜」
「
「ほー『時そば』じゃないですか。ベタなの好きですね。まあ自分も『大工調べ』とか『芝浜』とか『目黒のサンマ』みたいな無難なのが好きで」
「ほーう、『時
タマモクロスがニヤニヤとこちらを睨む。
………あ。
「いや、待って下さい。それだけでエセ認定はいくらなんでも暴論ですよ?」
「…大阪環状線で気をつけることは?」
「え?寝過ごしてグルグル回らないこと?」
「…寝過ごして『遠心力で吹っ飛ばされない』やろがい!!!やっぱアンタエセ大阪モンやな!?このウチの目は誤魔化せへんで!」
「や、野球は!今年阪神調子良いですよね!」
「……大阪人ならオリックス一択やろがい!!!!!」
「地雷だった!?!?!?」
…お後がよろしいようで。
江戸落語:時そば
上方落語:時うどん
・大工調べ
・芝浜
・目黒のサンマ
↑全部江戸落語
イナリ「お前さんとは話が合いそうだぜ!」
アスラン「ど、どうも」