芝の獅子帝―サクラアスラン奮闘記   作:シェルト

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作者「お待たせしました。最近影が薄くなっていたアスラン側の話です」
アスラン「あんたのせいじゃい!!!」


同期との日常

朝日が昇り始めた早朝の府中。

栗東寮の部屋にも日差しが入り始める。

 

(…ちょっと早いけど…まあいいか)

 

アラームが鳴る前に目が覚め、枕元のスマホを起動し目覚ましを解除する。

 

「くっ…と」

 

少し背伸びをしてからベットから出て、布団をたたむ。

 

「むにゃ…EKKOさんもう食べられないですよ…えへへ…」

(まーた布団はいで寝てる…)

 

反対側のベットではタイキスチームが布団をはいで爆睡している。

 

渋谷でテレビ出演して以降、どうやらEKKOさんに気に入られたようで、

昨日もテレビの企画で『オークス祝勝会』をしてもらい、たらふく食べてきたようだ。

 

スチームの布団を直した後、さっとジャージに着替えて起こさないよう静かに部屋を出た。

 

「めにゃ…行ってらっさい…」

 

 

 

 

…

澄んだ朝の空気を取り込みながらランニングする。

まだ眠りに就いた街は涼しく、自分の足音や新聞配達のバイクの音だけが響く。

 

分倍河原駅に着いたところで、駅員と遭遇する。

駅のシャッターを開け、始業作業中のようだ。

 

「おはようございます。」

「おお、アスランさん。おはようございます。

今日も朝から早いですね。」

「いえいえ、駅員さんの方が早いじゃないですか。」

「まーこっちは仕事だからね。

車に気をつけるんだよ。」

「はい!ありがとうございます。

どうぞご安全に!」

「ご安全に!」

 

そう言って挨拶した後ランニングを再開した。

 

「毎朝早くから頑張るなぁ…

さすがはダービーウマ娘。」

 

 

 

 

大国魂神社の鳥居に一礼して境内に入る。

社の中からは朝の神事を行う声がする。

 

(今日も無事に終わりますように…)

 

社に向かって祈りを捧げる。

 

神社まで来たら折り返し地点だ。

休憩ついでに軽くストレッチをする。

 

(…うん?)

 

参道を見ると、見覚えのあるウマ娘がランニングしてくる。

 

「あっ、ガーランドか。

おはよう。」

「アスラン!?

お、おはよう。」

 

カノープス所属のエイトガーランドがジャージ姿で現れる。

どうやら俺と同じく朝練中のようだ。

 

「そっちも練習か。こりゃうかうかしてられないな。

あ、塩飴食べる?」

「い、いや…まだ始めたばかりでそんな汗かいてないから…

…というかなんで君そんな汗かいてるの」

「いやぁ、結構走ったからね」

「…」

 

タオルで汗を拭いつつ、ガーランドと少し会話する。

 

「そういえば聞いたよ。今度宝塚記念に出るんだって?

クラシック期で宝塚か…ロマンあるなあ…」

 

今だ誰も成しえていない『クラシック期による宝塚記念制覇』の偉業。

やはりこういった偉大な記録への挑戦に心躍るものがある。

 

「…なんなら君も出たら?」

「おうそれも悪くない…けど、止めておくよ。

自分の目標はあくまで『無敗の3冠』だからね。」

「…そっか。変なこと言ってごめん。」

「いやいや謝んないでよ。

宝塚全力で応援してるからね!

そんじゃまた!」

 

汗が大分乾いたのと、ガーランドの練習の邪魔になってはいけないと思い、神社を後にした。

 

「…明日からアスランより早く練習しよう。」

 

 

 

 

 

…

時間は飛んでランチの時間。

 

「ハーン、歴史のノート返すよ。助かった。」

「おう!かまへんで。

でも成績優秀なあんたも歴史だけは苦手なんやな!」

「ま、まあね」

 

カフェテリアにてオーケーハーンと仲良く昼食をとる。

 

皐月賞にて最後の直接対決を経て、お互い別々の路線へと進んだ。

路線が違うので疎遠になる…と思ったが、

むしろ主戦場が被らなくなったことで、お互い気兼ねなく話せるようになり、

今となっては気の置けない親しい仲となった。

 

「そういえば安田記念には挑戦しなかったんだな」

「ああ、今の目標はスプリンターズステークスやからな。

短距離に身体を慣らすのが今後の課題や」

「短距離は瞬発力勝負だからなあ…大変そう」

「ま、大変じゃない練習なんてそうそう無いやろ」

「それもそうか」

「今はバクシンオー先輩やキングヘイロー先輩のレース映像を見て自分に落とし込むって感じやな」

「なるほど。スプリントだけに走りを自分に刷り込むってとこか?」

「ほほう?短距離(スプリント)と印刷(プリント)を掛けたってとこやな?」

「ばれるの早ない?」

「あほう、あんたの考えてることなんてお見通しやでお笑いおん。

第一今のギャグは会長並やで」

「やっぱり?まあこんな回りくどくて笑う前に納得が先にくるかしょーもなさすぎて笑えないルドルフさんのギャグで笑う奴なんてそうそうおらんけどなw」

「違いないw」

「「wwwww」」

 

 

 

 

 

…

そして放課後。

 

スピカの部室にて沖野トレーナーがメンバーにプリントを配る。

 

「今回の合宿のテーマは…

ズバリ山ごもりだ!」

「…えっ、山伏に弟子入りでもするんですか?」

「いやいや、まあ端的に言えばキャンプだ。」

「「「キャンプ!」」」

 

全員の目が輝く。

 

「険しい山でのトレッキングや高地トレーニングで長距離(ステイヤー)向けのスタミナと強靱な足腰の獲得が目的だ。

 

最後の1冠菊花賞!

 

全員で取りに行くぞ!」

 

「「「はい!!!」」」

 

最後の総仕上げにして最大の難所である菊花賞。

 

その菊花賞に向けた大事な夏が

 

始まる!




アスランから見た同期達の印象

タイキスチーム 賑やかな快活同期
エイトガーランド ロマンに挑む同期
オーケーハーン 親友
レッドビーチボーイ 赤毛のダート勢
ハルカゼステップ 未遭遇

レスキューホープ 絶対倒すべき同期




おまけ
カフェテリアにてアスランとハーン(お笑いコンビ)の酷評を聞いてしまったルドルフ

生徒会室

ルドルフ「離してくれエアグルーヴ!今の私にはこれが必要なんだ!」
エアグル「お気持ちは分かりましたが生徒会室で笑点のDVDを見ようとしないで下さい!」
ルドルフ「かの林家木久○師匠のギャグを学びたいんだ!」
エアグル「そこはせめて6代目円○師匠にしてください!」

ブライアン「もしもし、テイオーか
今すぐナイスネイチャを連れてきてくれ」


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